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32歳玲奈が恋愛市場でモテ始めた理由 人生が逆転する意外なきっかけとは【恋愛小説】

【恋愛小説/モデルプレス】恋愛小説や流行りの曲が言っていたのは、こういうことか…。

なんて物分りがいいフリもしたくなる。

二階堂玲奈は過去の失恋をきっかけに、傷つくのが怖いという意識が芽生えていた。

少しずつ大きくなる焦りに蓋をして、32歳の誕生日を迎える。

恋愛放棄から返り咲くきっかけとなったのは、些細な一言だった。

32歳玲奈が恋愛市場でモテ始めた理由 人生が逆転する意外なきっかけとは【恋愛小説】(Photobyevgenyatamanenko)“32歳彼氏なし”玲奈の日常SNSには誕生日を祝うコメントが届き、玲奈は久しぶりに友人らとのやりとりを楽しんだ。

普段は、SNSを開いても友人のキラキラしたプライベート写真に「いいね」と心で思いながら、ぼんやり眺めるだけだ。

すべてが遠い世界で繰り広げられているように見えたし、実際に他人事だった。

ここ最近、玲奈が感傷的になるのは理由がある。

先日、流れてくるタイムラインで否応にも見てしまった元彼の結婚報告。

いつまでも頭から離れず、「何で私じゃダメだったんだろう…」という、負の思考ループからもまだ抜け出せていないのだ。

何年も誕生日は1人きり。

気がつけば“守り”に徹するようになり、誰かを1から好きになる気力が沸かなくなったけれど、失恋したら誰だってそんなものだろうと、自分を慰めるように言い聞かせる。

何より、今の玲奈には仕事があった。

入社10年を経ったIT会社の宣伝部の仕事はやりがいがあり、一から企画に携われることに満足していた。

仕事があるから大丈夫(photobyeclipse_images/GettyImages)毎日にマンネリを感じていないといったら嘘になるが、プライベートは話題ゼロでも仕事は安定しているし、そつなくこなしている。

来週、会議で提案する案件も、実施濃厚だし問題ない。

…しかし、心をざわつかせる出来事は、タイミングが重なるものだ。

元彼の結婚報告が響いたのか、ただのプレゼン準備不足か。

上司からの懸念点を覆せず、実施が見送りとなってしまった。

すっかり意気消沈していた玲奈に追い打ちがかかる。

部内に戻ると、同期の樫木美緒がプロジェクトのリーダーに抜擢されていたのだ。

元々、ひと目を引く華やかなタイプであったが、部の期待を一身に背負った姿は、何より輝いて見える。

美緒とは夜な夜な資料を作ったり、時には上司のグチをこぼしたり。

今はチームが変わったとはいえ、仕事の苦楽を一緒に分かち合ってきた戦友でもあった。

彼女の仕事への熱意も実力も申し分ない。

なのに、素直に喜べない…。

他人と比べて自分を卑下しまう(photobymillaf/Fotolia)言葉にできないモヤモヤを抱えながら、その夜、家でひとり缶チューハイを空けた。

「…プシュ」乾いた音と、テレビの雑音。

傍から見たら何てことない出来事が、すべて虚しさとなって心の奥に突き刺さる。

美緒とは何かあるたびに2人で集合し、励まし合ってきた。

しかし、今の生きがいである仕事で、大抜擢された同期の影に潜めているままの自分の不甲斐なさと、自分の立場までが揺らいだような感覚に、LINEで美緒に「頑張ってね」と送るのが精一杯だった。

スイッチを押してくれた年下の男「最近、疲れてます?」すっかり気落ちしていた玲奈に、社内で声をかけたのは柳涼太。

5歳下で営業部の若手ながら、個人目標を達成しノリに乗っていた。

人懐っこい笑顔に本音をこぼしたくなったが、後輩には弱みをみせまいと言葉を飲み込む。

エレベーター内で至近距離になったせいか、涼太がふいに言った。

「…玲奈さんっていい匂いしますよね」そんなことを久しく言われたことがなかった玲奈は、返す言葉が見つからなかった。

涼太は特に気にする様子もなく、笑顔で適当に会話をつなげていく。

壁をつくることなく社交的な人柄で、周囲から慕われるわけだ。

やけに感心してしまう。

涼太は降りる階に到着すると、「飲みに行きましょう」と明るい笑顔で去っていく。

社交辞令だと分かっているのに、人って単純だ。

何気なく言われた言葉が、今の玲奈にはじんわりと染みて、自分は女だと奮い立たせた。

思い返してみると、自分の“女”意識は薄れていたし、最近は会社と家との往復しかしていない。

積極的に交流をとるタイプである涼太とのギャップにひとり苦笑い。

ガラス越しに見えた自分のお疲れ顔と、たるんだまま放置していたボディを改めて認識したところで、自分磨きスイッチが入った。

自分を変えるのは些細なきっかけ(photobyMarkMawson/GettyImages)知る人ぞ知る、駆け込みサロンへそういえばこの前、美緒がSNSで上げてたような…。

すぐさまスクロールして見つけたのは、有名人御用達のエステサロン。

以前だったら気にもとめなかった投稿だが、20代のような肌ツヤと、美緒の美意識を普段から尊敬していた玲奈は、その場で予約していた。

「KIREISALONE(キレイサローネ)」は本格的な痩身エステメニューがリーズナブルにできるエステサロン。

「二の腕」や「脚」など部分的な施術体験から始めることが多いサロンの中で、最初から全身をバランス良くケアできるのが特徴だ。

同時に行うことで、その場しのぎではないケアが効率よくできるという。

銀座という立地も、自分磨きに気合いをいれてくれる気がした。

仕事を切り上げ、いそいそと向かったサロンは、白と木目調の落ち着いた店内で清潔感があり、心地いい。

「KIREISALONE(キレイサローネ)」エントランス(C)モデルプレスカウンセリングでは、リンパが正常に流れていることが小顔・美肌・痩せ体質の条件だと教えてもらい、自分にぴったりなトリートメント法を提案してくれた。

丁寧なカウンセリングが評判(C)モデルプレス駆け込みサロンを見る無意識レベルで、自分をぞんざいに扱っていた玲奈は、健康状態、肌悩みも親身になって相談に乗ってくれる丁寧なカウンセリング、何より真摯にカラダと向き合ってくれること自体にありがたさを感じてしまう。

すっかり気分が高まった玲奈は、銀座の街並みを横目にこのまま帰るのはもったいない気がして、LINEを開いた。

本音をさらけ出した夜ライバルは自分を高めてくれる存在(photobyCaiaimageSamEdwards/GettyImages)「美緒、リーダーおめでとう!」「ありがとう!最近ごはん行けてないから久しぶりだね~!」まだ仕事で残っていたという美緒が急なお誘いに乗ってくれた。

フットワークの軽さは相変わらずだ。

「さっきね、美緒がインスタに載せてたエステサロン行ってきたの」「あ!『キレイサローネ』いいでしょ。

大人になったら体重より、ボディライン重視かなと思ってさ」「分かる気がする。

通ってみて、どう?」「カラダが引き締まってきたし、何より気持ちもピンって背筋が伸びる気がするんだよね」「美緒は昔から体型変わらないって思ってたけど、ちゃんと始めてたんだね」「変わってるって!昔のようには落ちにくくなってさ~」同世代、いつもの他愛もない会話に気持ちも和む。

ジンジャーハイボールを2杯飲んだ頃には、美緒への正直な思いがこぼれていた。

「美緒は本当にすごいよ。

恋愛も仕事も順調じゃない?」玲奈が仕事で煮詰まっていることを察したのか、美緒はリーダーを任された経緯を教えてくれた。

今話題の新進気鋭のクリエーターを口説き落とし、それが決め手になったらしい。

「一緒にお仕事したいって、ずっとアプローチしててさ。

気づいたんだよね。

仕事でも何でも好意を伝えることは大切だなって」その言葉にどきっとした。

玲奈は仕事でもプライベートでも、意欲を直接誰かに伝えたことはなかった。

昨日の涼太の純粋な笑顔が頭をよぎり、美緒の言葉に説得力が増した。

常に一歩先を歩く美緒はいつも自分に刺激をくれる。

自分を卑下する思いは消え、そんな存在が近くにいることが誇らしくなった。

現状維持のままではだめだと薄々気づいていたのに、後ろ向きな気持ちがクセになっていた気がした。

プライベートでの“守り”の姿勢が、仕事にも影響を及ぼしていたのかも知れない。

今になって思う。

カウンセリングを受けてみる気持ち新たに…変化は少しずつ(photobyWalengaStanislav/Fotolia)それから半年。

玲奈は気持ちを一新し、仕事の取り組み方を変えていった。

ただ待つのではなく、何か行動を起こすことでしか現状は変わらない。

例え同じ結果だとしても、自分の向き合い方次第で心持ちがこうも変わるものなのか。

大人になっても、成長する伸びしろはまだ多分にあるんだと思ったら、ワクワクしてきた。

今日は定期的に通っている「キレイサローネ」の日。

ヘッドスパで脳脊髄液の循環をスムーズに整えるという話を初めて聞いたときはぎょっとしたが、凝り固まった頭皮をほぐされる感覚は痛気持ちよくて毎度ウトウトしてしまう。

脂肪・セルライトが気になる部分も、ハイパワーキャビテーションで徹底的にケア。

自宅でできるマッサージや食事制限も、できる範囲で続けている。

数センチながら、見た目に変化が見えることは、小さな自信にもつながった。

ボディだけでなく、心のメンテナンス。

普段は財布の紐が固い玲奈も、これは満足できる投資に感じられた。

最近は新しいプロジェクト提案の準備で毎日遅いけれど、目まぐるしい忙しさも何だか心地いい。

一緒のチームになった涼太や後輩など、誰かに余計な引け目を感じることもなくなっていた。

自分を変えるのに、年齢って関係ないんだな。

と、満足の笑みがこぼれる。

「こんなに充実したの久しぶり!」素直な気持ちが飛び出た玲奈に、涼太がいつもとは違うテンションで顔を覗き込む。

「…このあと飲みに行きません?」すっかり寒さも和らぎ、春の心地よい陽気に包まれる帰り道。

モヤモヤが渦巻いていたことが、遠い昔のように思えた。

(modelpress編集部)[PR]提供元:キレイサローネ※記事内のコメントは個人の感想に基づいたものであり、サロンの効果を保証するものではありません。

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