【裏切られる?】彼の誠実さに疑問を感じたら、自分の誠実さを見つめ直そう
女性が「優しくて、誠実で、かっこいい」男性を求めることは、男性が「エロくて、無邪気で、ボン・キュッ・ボンな」女性を求めることぐらい非現実的なことでありますが、中でも「誠実さ」というのは他人に要求するのは非常に難しいものです。
なぜなら、この世の中には「全ての人に誠実である人」など存在しないからです。
人はみな、誠実に対応する人と、誠実に対応しない人と分けて人間関係を作っています。
もちろんその対象が広く、誰に対しても誠実である「ように見える」人はいます。
しかしその人でも、例えばすれ違いざまに明らかな故意で肩バンをされたら、「んじゃこのやろう!」と思うことでしょう。
逆に、極悪非道の限りを尽くしてきた人が、餓死寸前のところを助けられたとしたら、命の恩人だけには誠実であろうとすることもあるでしょう。
writer:川口美樹誠実にしたいと思う人と、思わない人がいるつまり、誰かの「誠実さ」の裏には、「その人に対して誠実でありたい」と思わせた誰かが存在しているのです。
あなたもきっと「大親友のあの子」のことは裏切らないけど、「職場のムカつく上司」には不誠実な態度を取ることがあるのではないでしょうか。
では人がどのような相手に誠実であろうとするかというと、「不誠実であることのデメリットが明らかに大きい相手」だと言えるでしょう。
大好きな相手ともなれば、不誠実な対応をして嫌われでもしたら明らかに損失が大きいので、人はできるだけ誠実であろうとするわけですね。
彼はなぜわたしに不誠実なことをするのか?恋人が自分に不誠実な態度を取る理由は、「不誠実な対応をしてもそこまでデメリットがない」と思っているからだ、と言えます。
例えばあなたの彼氏が、デートの約束をしていた日に急遽、仕事の都合を優先してデートをキャンセルしたとします。
そのとき、彼はその時点では「あなたとのデートをキャンセルする」不誠実さで被るデメリットより、仕事の都合を優先する方がメリットが大きい、と考えたということになります。
浮気の場合はもっと単純で、「バレても破局までには至らない」とたかをくくっているか、そもそも「バレない」と思っているからデメリットもないと思っている、というわけです。
極端な言い方をすれば、不誠実であってもいいと「舐められて」いるわけです。
誠実さは、備わっているものではなく、関係の中で培うものさて、ここで考えてみてもらいたいことは、あなたは彼に対して本当に誠実であったのか?ということです。
されて嫌だなと思ったことは嫌だとハッキリ言いましたか?「こんなこと言うと嫌われるかもしれないな」と思って自分の意見を言わない、という「不誠実な」対応をしませんでしたか?あるいは相手がされて嫌だ思うことをしたことはなかったでしょうか?一点の曇りもなく彼に対して誠実であったと胸を張れるでしょうか。
そして、あなたは彼にとって「この人に対しては誠実でありたい」と思うような相手であったでしょうか。
そこに対して自信を持ってYESだと言えるのであれば、彼の不誠実さは批判されるべきものでしょう。
「別れる」選択肢も視野に入れる必要があります。
しかし、自信を持ってYESだと言えないのであれば、自分の彼に対しての誠実さを見つめ直して見る必要があるかもしれません。
誠実さは、彼の中にすでに備わっているものではなく、あなたとの関係性の中で培われていくものなのですから(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)