男の誘いを断れなくて、消極的ビッチになっていた【トイアンナのしくじり恋愛】
こんにちは、トイアンナです。
「ビッチ」という単語からあなたは何を想像しますか。
おそらく積極的に男性へ迫り、どんどん夜の営みを楽しめるオープンビッチでしょう。
しかし世にいるビッチはそればかりではありません。
むしろ「男性からの誘いを断れなくて、気づけばビッチと呼ばれていた」消極的なビッチも多いのです。
私は、そうなることを恐れながらもドツボにはまった人間でした。
writer:トイアンナ男性の誘いを断れない病理「付き合ってほしい」と口説かれるのって、もう最高ですよね。
私の人生にはそこまでなかった話ですが、もはや友達の話を聞いているだけでも盛り上がる。
「こんどランチ行こうよ。
俺のお気に入りの店があってさ」「それ俺も好きだわ、気が合うね」といった駆け引き的やりとり。
いいよね、盛り上がるよね!!なにせこちとら、モテない女子代表。
たまにでもこういうやりとりがあると嬉しいわけです。
男性が!私を!口説こうと!している! と、家でクマのようにウロウロしてみたり、返す文面を見ては「これでいいかな?」「これじゃ前のめりすぎて怖がられるかな?」とソワソワしていました。
でも、当時は気づかなかったのです。
自分が「断れない女」だということに。
断れない消極的ビッチのこれまでと、それから上述のとおり、私はモテない女。
ですからこれまで同時に男性から告白されたことなんて、1度もなかったわけです。
そして、告白されたらとりあえず付き合っていました。
「せっかく告白してくれたんだし」「私と付き合いたいなんて言ってくれる男性だし」「これから好きになれるかもしれないし」と。
そして自分で別れを決断することもできませんでした。
他の男性が口説いてくれると、はじめて今の相手と別れることができました。
自分が気に食わないなんて理由で、相手を切り捨てる資格があるとは思えなかった。
「他の男はいないけど別れる」ことが実現できたのは初恋から10年後、22歳のときです。
同時に口説かれて耳が聞こえなくなる?そしてあるとき、人生に3回は来ると言われるアレが偶然、やってきました。
モテ期です。
モテない人間にも神様が1回くらいお情けでくださったのでしょう。
ありがとう……ありがとう!というわけで同時期に複数の男性からアプローチを受けました。
そして私は誰の口説きも断れませんでした。
そして全員とあいまいにデートを続け、苦悩しました。
私に選ぶ資格なんかない。
何もできない。
でも選ばないといけない。
そしてある日、ストレスで左耳が聞こえなくなっていました。
過去の経歴を思い切り自慢しますが、外資系企業で鬼のド詰めにも耐えました。
起業の修羅場も乗り越えました。
DV男子や浮気者との大げんかも、酸いも甘いも潜り抜けています。
それでも耳が聞こえなくなったことなんてありません。
つまり、DVを受けるより複数の男性から口説かれることが、私にとってはたまらないストレスだったのです。
なぜなら、断れないから。
断る資格があると思えるほど、自分に自信を持てなかったからです。
もし、これをご覧になった方が同じことを思っているのなら……。
私と同じく、「誰と付き合うか」を考えるフェーズにはないのでしょう。
それよりも自分と向き合って「なぜ自分は断れないのか」を掘り起こしませんか。
私もまあまあ穴の底にいますから、一人旅じゃありませんよ。
どうですか、一緒に。
(トイアンナ/ライター)(ハウコレ編集部)