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「彼のためにこんなに頑張っているのに報われない」その理由と解決策を解説!

恋愛をしていると「自分はこんなに頑張っているのに、どうして相手はこの気持ちに応えてくれないんだろう」と思うことがありますよね。

中には「休みの日は彼のスケジュールに合うようにいつも調整している」人や、「過去の浮気を水に流した」人、「できるだけ彼の好みの人間になるようにメイクもファッションも勉強した」人もいるかもしれません。

そんな努力をしている中で、彼が冷たい態度をとったり冷めた発言をしたりすると、頭の中の何かがプツンと切れて、ヒステリックになってしまう気持ちもわからないではありませんん。

ですが、恋愛(に限らず全ての人間関係)というものはそもそも見返りを求めた時点で失敗するようにできてしまっているんです。

なぜなのか?今日はこのテーマについて掘り下げてみましょう。

writer:川口美樹彼に好かれたい一心で、、、って本当にそう思ってる?献身的な彼女と冷淡な彼氏、この関係を客観的にみると、どうしたって男のクズっぷりが際立ちますが、その中身をのぞいてみると、どちらも「相手を思い通りにしたい」というエネルギーで支配しようとしている構図がみて取れます。

彼女側は彼に好かれたい一心で色々な努力をしています。

時には辛い感情を抑えて、じっと我慢をすることもあるでしょう。

「彼のためなら、多少の我慢は必要だわ!」「彼に喜んでもらうためにもっと努力しなくちゃ!」「彼もいつかこの気持ちに応えてくれるはず!」全ては彼に喜んで欲しいから。

…いえ、ちょっと待ってください。

その彼氏のためを思う気持ち(ForKARESHIマインド)は本当に心の底からそう思っているのでしょうか?もしかして心の奥底では「彼の好意を独占したい」と思ってはいないでしょうか。

「この満たされない思いを彼からの好意で埋めたい」「彼からの好意によって、自分を承認しようとしている」「彼に見捨てられたらまた一人ぼっちになってしまう」そんな思いが隠れていることはないでしょうか?実は自分の埋まらない承認欲求を満たすために、彼の好意を搾取しようとはしていないでしょうか?もし思い当たるなら、あなたは彼氏のためと言いながら、実は「わたしのため」に彼に尽くしているのかもしれません。

(ForWATASHIマインド)人の思いには作用反作用の力学が働いているもしそうだとしたらあなたの思いは実は彼の方向を向いているようで、実は自分の方に向かっているのかもしれません。

彼の好意を自分の元にグイッと引っ張り、引きずり込もうとしているイメージです。

この時、彼氏の方にはその彼女むきのベクトルとバランスを取るための、反対の力が働いています。

この力は彼氏側の彼女の好意を独占しようとする思いから生まれているものです。

「支配欲を満たそうと女性を蔑ろに扱う」「プライドを保つため言いなりになる人を求める」「都合のいい関係で自尊心を満たそうとする」彼にそんな様子が伺えたとしたら、それはあなたのForWATASHIマインドが、彼のForWATASHIマインドを引き起こしてしまっている可能性が高いのです。

つまりお互いが「俺の(わたしの)思い通りになれよ!」という思いのエネルギーで引っ張りあっている綱引きのような状態になっているのです。

これはどちらが先に始めたかという問題よりも、お互いがそういう癖を持って恋人に接していると、自然とその綱引きが始まってしまうものなのです。

思いが打ち消し合うフラットな状態がいい関係この綱引きが行き着く先は、どちらかの精神がボロボロになるまで続くか、綱の強度に限界がきてある日突然プッツリ切れるかのどちらかです。

こういう理由で、「自分が頑張る代わりに相手にこうなって欲しい」という見返りを求める人間関係(特に恋愛)はうまくいかなくなります。

ではどうすればよかったのか?答えは簡単。

自分の方に向いていたベクトルを相手の方に向ければいいのです。

例えば、「毎日の些細なことに感謝し合ったり」、「相手が困っているときには進んで力になろうとしたり」、「パートナーの価値観を尊重する」そういった行動をとることです。

見返りを求めずに(←これ超重要)ただただ相手のためになると思うことをする、そうすると相手もそれを感じ取って同じエネルギーをこちらに向けてくれます。

え、そうしたら同じ力同士がぶつかって打ち消しあってしまうんじゃないかって?それでいいんですよ。

本当の信頼関係は、信頼することにエネルギーを使わない関係、ですからね。

あくまでフラットに信頼しあい、あくまでフラットに愛し合う。

いい意味で「お互いが普通であること」。

それが恋人同士の理想の関係です。

恋愛に非日常を求めている時点で、いい関係は築けないと思った方がいいかもしれませんね。

(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)

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