素直な人は褒め言葉?周りから愛される人と敬遠される人2タイプ特徴
素直でまっすぐな人ってステキですよね。
嘘がなくまっすぐで、誠実なイメージで。
周りの人から「素直な人ですね」と言われたことのある人もいるのではないでしょうか?しかし時にはこの「素直な人」という言葉を単に良い意味だけではなく、皮肉や嫌味を交えた悪い意味で使うこともあります。
人から言われた「素直な人」という言葉が褒め言葉なのか嫌味なのかわからないと、何と言って返したらいいかわかりませんよね。
一言で素直な人といっても、素直な人とはどんな人なのか実はよくわかっていないこともあるでしょう。
実は周りから愛される人と嫌われる人の2種類に分かれます。
自分が愛される、または嫌われるタイプのどちらかであるか診断すれば、嫌われる素直な人から愛される素直な人に変わることもできますし、愛される素直な人はより人から愛されるようになることもできるはず。
今回は素直な人の特徴や愛される「素直な人」、嫌われる「素直な人」の違い、そして素直な人の長所と短所を理解することで、愛される素直な人になれる方法を解説していきます。
writer:齋藤緑子目次1.素直な人とは2.嫌われる「素直な人」の特徴3.愛される「素直な人」の特徴4.愛され素直と嫌われ素直の差5.素直な人の長所6.素直な人の短所7.愛される素直な人になる方法とは8.まとめ~無神経な素直さではなく周りに愛される素直さを目指そう~素直な人とはまず最初に、素直とは一体どのような状態をさす言葉なのかを調べてみましょう。
「素直」の意味素直という言葉には、ありのままで、飾り気のないさまであることや、考えや性質、態度などがまっすぐでひねくれていないということを指します。
反対の意味の言葉は「偏屈」や「頑固」「強情」であることから、主に人の性格や態度について使われる言葉であることがわかりますね。
嫌われる「素直な人」の特徴素直であることは一般的にとても良いことであると思われがちですが、同じ「素直な人」でも周りに愛される人と嫌われる人に分かれます。
嫌われる「素直な人」の特徴をご紹介しましょう。
毒舌が素直だと思ってる素直とは自分が思っていることを言うことだと思い込んで、人の気持ちやTPOを考えず、毒舌を吐いてしまう人は嫌われる「素直な人」であるといえます。
そもそも素直と毒舌はまったく違うものです。
毒舌とは自分が正しいと思ったことを主張して、相手を攻撃したり、辛辣な皮肉を言うことを指します。
正しいと思っているがゆえに、その場では言ってはいけないことまで言ってしまうこともあります。
しかし素直な人は確かに自分の思ったことを正直に言いますが、その言葉に皮肉をこめたりはしませんし、相手を攻撃するつもりもありません。
言葉に裏の意味をこめることもありません、というよりできません。
そこが人に愛されるか嫌われるかの違いです。
「素直だから」と免罪符に使う「私って素直だから」と素直であることを免罪符に使い、さも良いことのように言いながら人の心をえぐるような発言や行動をする人も嫌われてしまいます。
素直な人だからといって、何を言ってもいい訳ではありませんし、人を傷つけていいわけでもありません。
自分の気持ちのまま人を傷つけても自分のやりたいように振る舞うだけでは、素直な人ではなくただの傍若無人な人。
「素直素直って言うけど、実際ただの嫌な奴じゃん!」と思われているかもしれませんよ。
自分軸だけで話す自分の思うことを率直に言うのは良いとして、言われた方の気持ちを考えずに自分の視点や自分軸だけで話をする人も嫌われる素直な人の特徴です。
「私は〇〇だから、あなたもそうしなよ」などと、相手の立場になることをせずに自分自分を押し通す人は敬遠されがち。
自分が思うことを発信するだけではなく、相手の意見を聞いたり、取り入れたりすることも必要です。
よい意味の素直さがあれば人の意見も素直に受け止められるはずです。
自然体や素直さにやたらこだわる口を開けば「自然体」「素直」「自分に嘘をつかない」ばかり言っている人も嫌われるタイプの素直な人です。
周りの人の意見を聞き入れずに、自分がいかに自然体で素直であるかということにこだわっています。
素直さや自然体でいることを、自分を浄化する、などとスピリチュアルなことに結びつける人も「自分の世界観に浸りすぎて、素直というよりなんか怖い……」と周りの人からは敬遠されるでしょう。
愛される「素直な人」の特徴嫌われる「素直な人」と反対に、愛される「素直な人」の特徴をこれから説明します。
自分がどちらの「素直な人」に当てはまるか診断してみましょう。
好きな気持ちをストレートに伝えられる愛される「素直な人」は恋愛関係ももちろんですが、仕事仲間など周りの人との人間関係も大事にしているので、相手のことを好きだ、好感を持てると思ったら、「あなたのこういうところが好き!」などとその気持ちをストレートに伝えることができます。
人に好意を示されたら悪い気はしませんよね。
しかも、それをまっすぐに伝えられる人は周りの人にも好感をもたれ愛されます。
まるで子どものようにまっすぐで、嘘やごまかしがなく、感情表現が豊かなところも魅力のひとつです。
感謝をマメに伝えられる誰かに何かをしてもらったとき、その行動には裏があるのではないかと疑うことなくポジティブに受け入れて、感謝の気持ちを伝えられる人は愛される「素直な人」であるといえます。
また、「いつもありがとう」などと感謝の気持ちを周りの人にマメに伝えられる人も愛されやすいでしょう。
愛される「素直な人」は仕事上でも誰かにフォローしてもらったとき、黙って自分の手柄にせずに必ず感謝の気持ちを伝えられるので、困った時はいつも周りの誰かが助けてくれるようになります。
素直でまっすぐな人の感謝の言葉は心から出るものなので、口だけのゴマすりや嘘ではない本当の気持ちであると相手に受け入れられるのです。
悪い時はすぐに謝れる愛される「素直な人」は自分が何かミスを犯したとき、言い訳や言い逃れをすることなく、自分の非を認めてすぐに謝ることができます。
きちんと謝ることができるとともに、きちんと反省をしてミスを繰り返さないように努力を重ねるところも愛される理由です。
「素直な人が伸びる」といわれるのもこのように反省して、さらに成長することができるからでしょう。
愛される「素直な人」は仕事にも人間関係にもまっすぐ向き合うので、頑固に自分の間違いを認めなかったり、開き直ったり、卑屈になったりしないということは決してしないのも良いところです。
自分のダメなところを認められる誰かに自分のダメなところを指摘されたとき、愛される「素直な人」はすぐに認めて、自分のダメなところを改善しようとします。
人の意見より自分の意見が正しいと思い込んで貫き通すのではなく、人の意見をよく聞いて、すんなりと取り入れることもできます。
「自分のこんなところがダメなんだな、教えてくれてありがとう」と指摘してくれた人に感謝するところも、周りの人に愛されたり信頼されたりする理由のひとつです。
愛される「素直な人」は、「どうせ私なんか……」といじけることもありません。
「ダメなところはどんどん改善していく」というポジティブな姿勢が、周りの人に応援してあげたいと思わせることもあります。
愛され素直と嫌われ素直の差愛される「素直な人」と嫌われる「素直な人」には決定的な差があります。
自分本位か相手のことを考えられるか嫌われる「素直な人」は自分は素直で正直であるということを美徳や誇りに思っており、自分が一番正しいと思い込んでいる、自分本位なところがあります。
しかし、愛される「素直な人」は相手の意見をよく聞き、相手の気持ちを考えてものを言ったり行動したりすることができます。
何でも自分自分である人と、相手のことを考えられる人なら、当然後者の方が周りの人に愛されますよね。
ネガティブかポジティブか毒舌を素直と勘違いして、人の悪いところばかり指摘したり、「素直でなければ心が汚れる」「素直であれば幸せになれる」などとちょっと強迫的だったりスピリチュアルに過剰にすがりついていたりするネガティブな素直さよりも、周りの人に好意や感謝の気持ちをストレートに伝える、ポジティブな素直さが人に愛されます。
また、人に自分の悪いところを指摘されたとしても決して卑屈にはならず、逆に相手を責めたり、恨んだりすることもありません。
ポジティブでまっすぐで、一緒にいて気持ちが良くなるのが愛される「素直な人」なんですね。
素直な人の長所素直な人とは一般的には良いイメージですが、実は長所もあれば、短所もあります。
まずは素直な人の長所からご紹介しましょう。
自分の意見がある素直な人は自分の心にも素直で正直ですから自分の意見をしっかりと持っています。
人に嘘をつくのが苦手なのと同じように、自分の心にも嘘がつけません。
自分はこう思う、だからこうする、と行動にもその素直さが現れています。
しかしそれは強情で自分の意見を貫き通す、といったようなものではなく、ただひたすら純粋で子どものようにまっすぐなので、周りの人からは好意的に見られることが多いようです。
相手の話をすぐ受け入れられる素直な人はただ自分が!自分が!!といったようにわがままで自分本位ではなく、相手の話をきちんと聞くことができます。
素直な人に聞き上手が多いのも、このようなところからきているようですね。
相手の意見を自分とは違う!と拒絶することはなく、「こういう考え方もあるんだな」と相手の考えも認めたり参考にしたりします。
基本的に子どものように純粋な心の持ち主なので、「これはこうした方がいいよ」などと人からアドバイスをされると、「なるほど、教えてくれてありがとう!」と感謝の気持ちを持って受け入れます。
まわりからもわかりやすい素直な人は、とにかく嘘をつくのが苦手です。
自分の気持ちをごまかしたり、取りつくろったりせずに思っていることが行動にすぐ漏れ出てしまうので、周りの人から見れば「今こう思っているんだな」ととてもわかりやすいでしょう。
そのため、何を考えているかわからない、表面上はニコニコしていても裏でどう思っているかわからないような人よりはとても付き合いやすいでしょう。
さらに、素直な人は感情豊かなので、何かあった時のリアクションがかわいいと思われて愛されることも。
本音を話して向き合える素直な人はいつも人に本音で向き合います。
思ったことを心から素直に言えるので、相手も心を開いて本音で話すことができます。
誰かに相談を持ちかけられても親身になって相談に乗り、相手のためになるように本気で考え、決してただのイエスマンにはなりません。
その嘘のない態度から、「あなたに話せて良かった」と人から感謝されることも。
まるで自分の心を映す鏡のようにくもりのない心で相手に接し、つらいときは本気でよりそって一緒に考え、時には感情を込めて叱ることもあります。
素直な人の短所素直な人の全てが完璧ということはなく、やはり素直な人にも短所はあります。
次は素直な人の短所をいくつかご紹介しましょう。
騙されやすい素直な人は人の意見を受け入れられると言いましたが、それゆえに人を信じやすく、時には騙されてしまうこともあります。
あまり人を疑ったり、言葉の裏を読んだりすることが得意ではないので、人に言われたことをそのまま信じてしまうのです。
また、人のためになると思うと自然に何かしてあげたいという純粋な気持ちもあります。
そんな素直なところに目を付けて、新興宗教の勧誘やマルチ商法、詐欺師が寄り付きやすく、大変な目に遭ってしまうこともあるでしょう。
裏切られることも素直でまっすぐな人間性ゆえに、素直な人は誰かに利用されたり、裏切られたりすることもあります。
基本的に人の言葉の裏を読むようなことをしないので、相手が表面的には理論的で筋が通っていそうなことを言っていると、素直に信じ込んで「この人はすごい」とその人を尊敬したり、その人についていったりしてしまう傾向があります。
しかし、そういう人は都合が悪くなるとさっと手のひらを返してしまうので、素直な人が非情に裏切られたり身に覚えのない罪を着せられたりしてしまうことも。
本音が相手を傷つけることもいつも本音で人に向き合うのは良いことである反面、その素直さが時には人を傷つけてしまうことがあります。
嘘や隠し事ができないので、「私ってこういうところがダメだと思う?」などと人にネガティブなことを尋ねられた時に否定できなかったり、「これはあなただけに話したからみんなには秘密にしておいてね」と言われたことを他の人に尋ねられて、その態度から秘密がバレてしまうなど、その素直さゆえに問題を招いてしまうことにもなりかねません。
愛される素直な人になる方法とは素直な人の良いところも悪いところもわかったところで、《自分の素直な人になりたい!》と思う人もいるのではないでしょうか。
できることなら嫌われる素直な人よりも、愛される素直な人になりたいですよね。
愛される素直な人になるにはどうすればいいのか、その方法を解説していきます。
相手の気持ちも理解しようとする愛される素直な人は、自分本位ではなく自分の周りの人の気持ちも理解することができます。
相手の意見を素直に聞き入れ、受け入れていつも本音で向き合うようにすれば、愛される素直な人になれる可能性がアップします。
ポジティブなことから口に出してみるネガティブな人って一緒にいても気分が落ちるし、なんだか楽しくありませんよね。
できるだけポジティブなことから自分の気持ちを素直に口に出してみましょう。
ポジティブな言葉を発信していると、いつのまにか行動も伴ってくるものです。
まっすぐでいよう、素直でいようと自分に言い聞かせるのもおすすめです。
ありがとうと挨拶を当たり前にする愛される素直な人がよく口にする言葉に、「おはようございます」「こんにちは」などの人として大切にしたい挨拶と、「ありがとう」「ごめんなさい」という、基本的でありながらコミュニケーションにおいて欠かせない言葉があります。
素直な人は育ちがいい、と言われることが多いのは、この言葉たちを気持ちを込めて口に出すことができるからなのです。
たかが挨拶、などと流してしまわずに、きちんと挨拶をすることから心掛ければ、人からの印象がかなりよくなること間違いありません。
信頼できる人数人に相談してみる人に自分の悩みを相談するということは、相談された方からすれば自分に心を開いてくれているという印象を受けます。
どんな内容でも構いませんので、小さな悩みであっても、信頼できる人に相談して、素直な自分の気持ちを打ち明けてみましょう。
人に相談することで自分の心と見つめ合うことができますし、人のアドバイスを聞き入れ、受け入れるという、素直な人の長所を身に着けることもできます。
気持ちがまとまらない時は紙に書き出してみる素直な人になりたいけれど、自分の頑固さや強情さが邪魔をしてなかなか素直になれない……。
そう思ったら、まずは自分の気持ちをそのままメモやノートなどに書き出してみましょう。
自分で気持ちをつづることで、客観的に自分の気持ちを理解することができます。
どうして素直になれないと思うのか、邪魔をするこの気持ちは何なのか。
自分に嘘をつかず、ありのままの自分と向き合えるようになることが、素直な人になる第一歩であるといえるでしょう。
真似したい素直な人を見習って行動する「あの人って素直でいいな、うらやましい」と思える人が周りにいませんか?自分が素直な人になりたいと思うのは、実はその人の影響かもしれません。
あの人の良いところを真似したいな、と思ったら、まずは小さなことから見習って行動に移しましょう。
たとえばいつも挨拶をちゃんとしているところや、聞き上手なところなど、見習えるポイントが沢山あるはずです。
まるっきり真似をすると機械的でただのコピー人間になってしまうので、自分が思うその人の素直さ、良いところをあくまで参考にしてみるのがよいでしょう。
まとめ~無神経な素直さではなく周りに愛される素直さを目指そう~素直であることは決して人の気持ちに無頓着で、無神経にふるまうことではありません。
無神経な素直さは、人を傷つけたり嫌われたりすることに繋がってしまいます。
自分の気持ちにも嘘をつかず、周りの人も大切にする。
それが愛される素直さなのです。
愛される素直さを手に入れるためには、まず人の意見を受け入れること。
そして人を信頼し、必要以上に疑ったりしないこと。
そして素直さをいいことに自分本位にならないことが大切です。
急に素直になろうとしても難しいかもしれません。
人には育ってきたときからの考え方の癖があります。
その癖も自分の一部であると素直に受け止めながら、進歩と反省を繰り返し、少しずつ成長していくのが、愛される素直な人への道であるといえるでしょう。
(齋藤緑子/ライター)(ハウコレ編集部)