お互いに「穴を埋め合える感じ」があると彼とラブラブになれるらしい
先日、大学で心理学の授業を受けてきました。
昼食後の眠い時間帯に「すぐに使える&よく理解できる恋愛心理学」の話をぶつけてきた先生は、学生の心理(とくに女子大生の心理!)を熟知なさっている、つまり心理学をさらっと実践できているきわめて優秀な先生だと言えるでしょう。
さて今回は、その優秀な先生が教えてくださった「彼氏ともっとラブラブになれる方法」をお届けしたいと思います。
ミラー効果とか、吊り橋効果など、ネット上に流布している&うっかり使ってしまえば彼に怪しまれてしまうテクではない「彼氏ともっとラブラブになれる方法」とは?writer:ひとみしょう■心理学って、むずかしい言葉がお好きなようで心理学って、むずかしい言葉がお好きなようで、今回教わったテクは「相補性」とネーミングされています。
「そうほせい」と読むそうです。
簡単に言えば「自分に欠けているものを相手が提供してくれる」「相手に欠けているものを自分が提供できる」こういう関係を「相補性のある関係」と呼ぶんだそうです。
そして、この相補性が今、注目されているとのこと。
なぜ今注目されているのかといえば、これまでは「似ているもの同士が惹かれあって恋に落ちるんでしょ?似ているからこそラブラブになれるんでしょ?」という考え方が一般的だったから。
たしかに、似ているもの同士が惹かれあって、という心理学の実験結果もあって、出身地が同じとか、同じ駅を使っているとか、経歴が似ているとか、お互いに親が厳しい家庭環境だったとか――たとえばそのような「似ているところ」を持っているふたりは「ちょっとした知り合い」にはなれても「ラブラブ」、つまり深い関係にはなれない――こういうことが、昨今の実験によって明らかになったそうです。
■正しいようで正しくないことちなみに「近くにいる」というのも、ちょっとした知り合いにはなれるけど、深い知り合いになる決定打ではない、という結果もあるらしいです。
つまり、ほら、ネットでよく言われている「同じ大学や職場の人、平たくいえば毎日一緒にいる人に、人は惹かれあって恋に落ちる」というのって、心理学的には「正しいようで正しくない」――最近の心理学はそのように結論づけているそうです。
というわけで、彼にないものをあなたが埋めてあげることができ、かつ、あなたにないものを彼が埋めることができる、この「穴を埋め合う感じ」があれば、彼氏ともっとラブラブになれます。
彼女は口から生まれてきた子みたいによく喋るのに、彼はきわめて無口、とか、彼女はすごくカタイ職業に就いているのに、彼はフリーのクリエイターとかというのは、「穴を埋め合っているカップル=ラブラブ」ってことです。
■ちょっと残念なふたりの話最後に、ちょっと残念なふたりの話をしましょうか。
美人とイケメンが惹かれあって、それなりに仲良くなる――世の中にはこういうことがままありますよね。
心理学的にも、「ルックスがほぼ同等のふたりは惹かれあいやすい」とされているそうです。
でも、そのふたりは、仲良くなっても交際にはいたらない――なぜか?彼女のほうも「わたしはチヤホヤされて当たり前」と思っているし、彼のほうも「チヤホヤされて当たり前」と思っているから――たとえばこういう理由が、相補性の関係から導き出されます。
「彼女=チヤホヤされたい」「彼氏=美女のめんどうをマメマメしく見てあげたい」たとえばこういう関係が相補性のある関係なのでした。
と思って周囲を見渡せば、美人さんと付き合っている彼氏の気苦労も理解できるというものじゃないですか。
ま、そこにつけ込むかのようにして美人さんと付き合っている男もいるわけだけれど。
(ひとみしょう/文筆家)(ハウコレ編集部)今夜はちょっと、恋の話をしよう