バチェラー・ジャパン的「恋愛で勝ち負けを意識する」と、ろくなことにならない理由
バチェラー・ジャパン、すごく人気だそうですね。
一人の男をかけて何十人もの女性が競い合う。
そんなシチュエーションは現実には起こらないものの、恋敵へのあからさまな足の引っ張り合いは、現実でも見たことのあるようなリアルもののようです。
この世の中には競争原理が働いています。
控えめで奥手な女性よりも、積極的で蠱惑(こわく)的な女性の方が、恋愛市場において恋人を作りやすいのは間違いないでしょう。
その競争原理ゆえに、普段からわたしはあの女には勝った、負けたとある種の「勝敗」を意識している女性も少なくありません。
しかし、僕はどんな状況にあっても恋愛に「勝ち負けの概念」を持ち込むべきではないと考えます。
writer:川口美樹恋敵への勝ち負け、恨みつらみで疲弊します一番わかりやすいのは恋敵。
恋人がいない人にとっては、自分以外の全ての女性は恋敵になる可能性がありますね。
またすでに彼氏のいる人でも、もしかたら彼の職場の仕事のできる女上司やかわいい後輩、彼氏の元カノが恋敵になることもあるかもしれません。
いずれの場合にせよ、彼との関係が近しい女性を目の敵にして「わたしの方が恋人にふさわしいわ」とか「ぐぬぬ、目の上のたんこぶめ」などと思わないことです。
なぜそれがよくないかというと、「自分が誰かよりも優れていないと安心できない」という精神状態を生むから。
その精神状態では心が安心する暇がないので、疑心暗鬼にもなるしいずれ自分への自信も失います。
あなたは彼に「誰かよりも優れているあなた」ではなく、「他の誰とも替えのきかないあなた」を好きになってもらっていなくてはなりません。
どんな美少女が来たって、どんなに性格のよく頭の切れる人が来たって、なんの心配もないわ、だって彼は『他の誰でもないわたし』が好きなんだから、とはっきり言える状態を目指すべきなのです。
弱い自分を責め続けると、無気力かつ卑屈になりますそしてもう一人の強敵であり、みなさんを日々苦しめているであろう大敵、「弱い自分」。
彼氏に言いたいことが言えない自分、彼の浮気を疑ってしまう自分、何事にも自信が持てない自分。
そんな自分を「敵」にしてなんとかして打ち負かしてやろう、って思ってしまっていませんか?これもやめた方がいいですよ。
「どうしてわたしはいつもこうなんだ!バカバカ!」と自分を責めると、弱い自分はさらに力を増してあなたの思い通りにならないように抵抗しようとして来ます。
弱い自分に負ける感覚が続くと、無気力かつ卑屈になりやすくなり、日常生活に支障をきたすようにすらなりかねません。
弱い自分は無理に勝とうとしなくて良い弱い自分に出会った時は、打ち負かすのではなく、なだめて認めてあげるようにしましょう。
「大丈夫、いつかきちんと言えるようになるよ。
」「疑ってしまう気持ち、わかるよ。
それだけ好きってことじゃん」「自信なんてみんなないから気にすんな」そんな具合に、あたかも親友かのように、弱いあなたをあなた自身が許してあげてください。
そうすることで弱い自分のダークなエネルギーは少しずつ弱まっていきます。
そうなると自然と、彼にはっきり主張する勇気も湧くし、彼を信じられるようにもなるし、自分に自信が持てるようになっていくのです。
恋愛においては負かす相手はいない方がいい以上の理由から、僕は恋愛において「負かすべき相手など存在してはいけない」と考えています。
どこかの誰かよりも可愛くなる必要なんてないし、きになるアイツよりも優れている必要もありません。
弱い自分もひっくるめて、こんな自分を選んでくれた彼にひたすら感謝。
もうそれで十分じゃないですか。
(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)