ダイエットだと思うな、人生だと思え!
僕の過去何人ものダイエットの相談に乗ってきて思う、ダイエットに取り組む上で知っておいて欲しいことをハウコレ読者の皆さんに共有しておきたいと思います。
writer:川口美樹model:あかねぴ体重のコントロールは感情のコントロールである太るということはつまり、(それが病気でない限り)自制ができていないということです。
いっときの欲望や快楽を満たすために我慢することができない、ということでもあります。
僕の先輩は「デブとは仕事するなよ」と常々口にしていました。
そこまで極端なことを言わなくてもいいだろうと思いますが、一方で一理あるなとは思います。
キャラとしてそれを仕事にしている人もいるので、太っている人が全員仕事ができない人だとは思いません。
ですが、仕事のパフォーマンスが高い人は総じて自分の体のマネジメントに長けている、というのも事実です。
悲観的になるくらいなら今日から変えていこうこういうことを書くと、大して太ってもいない人が「わたしはやっぱりダメ人間なのね」と凹んでしまうのですが、凹んでいる暇があるならさっさと痩せればいいんです。
それを明日からやろう、とか来週から始めようとか、先に延ばしにするからまずいんです。
その先延ばしマインドこそがダイエットの大敵であり、健康的な生活習慣を妨げになるものなのです。
70kgの人が一念発起して節制する生活を始めるのと、何もしない60kgの人と、どちらもダイエットする必要があると自覚している人なら、前者の方がすばらしいと僕は思います。
太っていることを自分で責めるくらいなら、開き直って「これがわたしよ」と表現してくれた方がよっぽど魅力的です。
やりたくないのなら冗談でもやりたいと言わない方がいいこういう記事を読んだり、友達のダイエット成功談を聞くと、パブロフの犬のように条件反射で「ダイエットをしたい」と思う人がいます。
どうせやらないなら、やりたいと思わない方がいいです。
冗談でも自分への嘘は心に傷をつけ自信を失わせます。
友達が自慢してきたら「すごいじゃん。
わたしはやらんけど」でいいんです。
雑誌広告で目にしたら「このモデルさんスタイル良くて素敵だな。
わたしはやらんけど」でいいんです。
世間体を気にしてとりあえず体に気を遣っている「風」を装うのはやめましょう。
誰の得にもなりません。
「しんどいな」の一歩先に成長がある多くの人は一念発起はできても継続はできません。
しんどいなと思った時にやめてしまうからです。
「もうこれ以上は無理だと」と思った先の一回が新しい筋肉を作るように、減量も「これ以上は耐えられない」の一歩先にあるんです。
自分のしんどいを越えられない人はいつまで経っても現状維持。
それは恋愛でも仕事でもダイエットでも同じことです。
ダイエットに成功することは偉いことでもなんでもないそして最後に。
よく考えてみて欲しいのですが、ダイエットに成功した人とは、すなわちダイエットする必要があった人です。
つまり自分で蒔いたタネを自分で回収しただけのこと。
そんなに偉いことではありません。
自業自得というやつです。
僕たちが真に学ぶべきは、「いかにしてダイエットを成功させるか」ではなく、「いかにしてダイエットをする必要のない生活を維持するか」にあります。
ダイエットの成功は栄光でもなんでもありません。
そもそもダイエットする必要がないなんでもない生活こそ賞賛されるべきものです。
そこのところ、ゆめゆめお間違えのないように。
(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)