ハウレコ

【いいか、手段は問わない】自分の顔はとことん好きになっておけ!

メディアは日々僕たち(私たち)に「美しくあること」を強要してきます。

特に女性の場合は顕著でしょう。

愛されボディになるためにダイエットの必要性を説き、愛されメイクを完成させるためにメイク技術の向上を迫ります。

それゆえ、自分の外見に必要以上のコンプレックスを抱えている女性がたくさんいます。

僕は男ですが、その人たちの気持ちが少しだけわかります。

それは僕が過去に、毎日マスクして大学に通うほどのニキビを顔中に作り、コンプレックスの塊になっていた時期があるからです。

writer:川口美樹コンプレックスは人を卑屈にする実際、完治までに3年の月日と150万円ぐらいの費用と要しました。

僕のキャンパスライフは、有名なお医者さんに通い、バイト代の半分ぐらいを高い治療費と化粧水代に突っ込むための日々となったのです。

当時は毎日外に出るのは苦痛で仕方ありませんでした。

しかも「俳優」を目指してましたから二重のショックで、人に会うたびに(「うわー、ニキビひどいぃ」とか思われてるんだろうな…)とか勝手に疑心暗鬼になって人とのコミュニケーションを避けてました。

鏡をみては凄惨な気分になる毎日に、明るくハッピーに生きられるのであればいっそのこと、皮膚移植手術でも受けようかと思ったぐらいです。

当然、治療中は恋愛に対して臆病になり、好きな人ができても話しかけることすらできません。

しかも周りは俳優の卵である「イケメンと美女」の集団です。

その手の話題に溢れかえっていました。

僕は何度自分の不幸を呪ったかわかりません。

コンプレックスの陰に自分を好きになれるポイントがある僕は今でこそ自分の顔を好きになることができましたが、当時「周囲とは比較しないで。

自分の顔を好きになればいんだよ」なんて言われたら、「うっさいわボケ」と殺意を抱いていたことでしょう。

ですから、この記事を読んでも「好きになれる顔なら苦労してないんじゃボケ」と殺意を抱く人もいるかもしれません。

ただ、自分の経験から一つ言わせてもらえるのだとしたら、自分の顔に対する認識は、客観的な評価に左右されているようで、実は極めて主観的だということです。

周囲がどう言おうと、本人が気に入らなければ気に入らない。

逆に気に入っていればナルシストばりに好きになってもいいのです。

そのことに気づいてから、僕は毎日鏡をみて口にする言葉を「ニキビだらけの不細工」から「このニキビがなくなったらめっちゃイケメンなんじゃないか」という言葉に変えました。

実際に、ニキビが目立つところを手で隠したりしながら「ほら、ここの眉毛の角度、アゴのシャープさ、素材自体は良い。

ニキビさえ消せればモテるはず!」とニキビ治療へのモチベーションに変えていったのです。

結果、ニキビが治った頃にはもうすっかり「俺の顔のイケメン具合やばいな…」と勘違い(?)を起こすまでになっていました。

あの時のニキビ治療が無ければ、僕は今ほど自分の顔を好きになることができなかったかもしれません。

実は「自分の顔が嫌い」というコンプレックスの裏には、「自分の顔が好きになれる」ポイントが隠されているのです。

自分の顔を好きになるための手段はなんだっていい世の中は想像以上に残酷なので、人は否応無しに「顔」で判断されます。

「信頼に値する人間かどうか」を(美醜でというよりは)「顔から滲み出る雰囲気(顔つき)」で判断されています。

ですから「顔から滲み出る雰囲気」を良くすることによって、仕事でも恋愛でもいろいろなことが好転するようになります。

そしてその「顔から滲み出る雰囲気を良くする」のが、「自分の顔が好きである」という主観的な認識なのです。

自分の顔が好きになれるなら、僕は手段は問わなくて良いと思います。

メイクで盛りまくってもいいし、お金をかけて整形してもいい。

もちろん賛否両論あると思いますが、僕は整形しないまま嫌いな自分の顔に苦しめられるよりも、整形して自分の顔を好きになれた方がよっぽどハッピーだと思います。

大事なことは「わたしはわたしのこの顔が好き」と思えているかどうかなのです。

そのための手段はなんだっていいのです。

自分の顔を嫌いな状態を放っておかないで僕は、メディアがいう「ありのままの自分を好きになろう」という言葉を信じません。

「ありのままの自分が好きになれないなら、手を加えて、ありのままでない自分を好きになったほうがいい」。

そう思えることもまた「その人らしさ」だから。

そこに正解はないと考えます。

もし、あなたがいま自分の顔が好きでないなら、その状態を放っておいて欲しくないなと思います。

その認識はあなたを卑屈にさせ、幸せからあなたを遠ざけます。

繰り返しますが、手段は重要ではありません。

結果、自分の顔を好きになっていることの方がよっぽど大事なのです。

(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)(兼島彩香/モデル)(お多福/カメラマン)(上杉光美/ヘアメイク)(辻野祐馬/ディレクション)

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