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すぐじゃなくても「いつか結婚・出産したい」なら、25歳から意識しよう

 みなさんは、いつか結婚して家庭を持ちたいと思いますか?出産に関してはどうでしょう?子どもを持つことについて、考えてみたことはありますか?「結婚・出産って、30代でするのが普通でしょ?まだ考えるのは早いよね?」「今は仕事で精いっぱい。

恋愛はしたいけど…」「そもそも彼氏がいない」などなど、結婚・出産は遠い先のことだと思っている人が多いのではないでしょうか。

 今回は、もしあなたが“将来結婚・出産したいと思っているなら、25歳から意識しよう!”をテーマに、私たちと結婚・出産を取り巻く現実について深く考えていきたいと思います。

writer:恵理世「女性の年齢」と「結婚」にまつわる数字あれこれ 昔々…少なくとも私たちの母親たちの世代まで、女性に対して「クリスマスケーキ」という言葉がつかわれていたそうです。

何の意味かお分かりですか? “女性は25歳を過ぎるとクリスマス終了後のクリスマスケーキのように価値が暴落する。

だから25歳までに結婚しておかなければならない”という、今考えるととんでもない一般論がまかり通っていたのです。

でも当時の女性たちにとっては重大な問題で、24歳になると誰もが焦って結婚になだれ込んでいたようです。

 でもこの状況って…今の30歳前後の女性たちと同じだと思いませんか?男性に対しては、そんな失礼な言葉がつかわれることはないのに。

今も昔も結婚となると、女性の方が“嫁にもらわれる”ために、年齢によるバーを設けられているのです。

 では次に、平均初婚年齢と、結婚相手と出会った平均年齢を見てみましょう。

◆厚労省による平成28年『人口動態統計』によると、平均初婚年齢は男性31.1歳、女性29.4歳◆国立社会保障・人口問題研究所による2015年の『出生動向基本調査』によると、結婚相手と出会った平均年齢は男性26.3歳、女性24.8歳 どうでしょう、納得のいく数字でしょうか。

すでに30代の私からすると、この数字はある程度信ぴょう性のあるものに思えます。

私の場合、同級生の結婚のニュースは、25歳、27歳、29歳と、3つの大きな波があったように思います。

女性が卒業して就職し、しばらくしっかり働いたあととなると、平均初婚年齢が29歳前後というのは頷けます。

しかしここで注目すべきはそちらの数字ではなく、彼女たちが何歳の時に結婚相手となる男性と出会っているかということです。

2~3年じっくり付き合ってから結婚となると、26~27歳前後では相手と付き合いだしているでしょう。

となるともちろん、出会いはそれより前ということになります。

これがつまり“結婚したいなら、25歳から意識しはじめよう”の根拠となるのです。

なぜ30歳を過ぎると結婚が難しくなるの? 「でも実際、そんなに早くから結婚について考えるべき?もっと近くなってから、30歳になってからでもいいんじゃない?」という方もいることでしょう。

「いまどきの30歳って、若いしとっても綺麗じゃん」と。

 私は、本気で結婚したい人は、30歳になってから意識する、では遅いと思います。

なぜかというと、年齢が上がるにつれて、女性を取り巻く状況はどんどん厳しくなっていくのが現実だからです。

●男性がより若い女性を求めるようになる 女性が結婚相談所や婚活パーティーなどに参加するとき、20代と30代ではモテ方が大きく異なるそうです。

原因は、結婚することはもちろん、子どもを望む男性が、妊娠・出産を考えて若い女性を希望するからだとか。

納得のいかない話ですが、年齢が一歳上がるごとに、男性から数字で判断されることが増えてしまい、出会いが狭まっていくのです。

●周りに既婚者が多くなり、選ぶ幅が狭まる では身の回りですてきな男性を探そう!となりますが、これも年齢が上がれば上がるほど難しくなっていきます。

まず単純に、周りも結婚ラッシュなので同年代でも既婚者が多くなり、独身男性と出会う機会が減っていきます。

そして皮肉なことに、それと反比例するように不倫のお誘いが増えはじめます。

●男女ともに、相手に求める理想が高くなりがち 極めつけに、年齢とともに人を見る目が向上するほど、結婚相手に求める理想の条件は厳しくなっていきます。

これにより男女のミスマッチはますます悪化。

「結婚したくても相手がみつからない」というスパイラルにおちいってしまうのです。

 このような状況に加えて周りからのプレッシャーもあり、女性の方が30歳を目前にして焦りを感じるようになります。

すると結婚・出産において女性より年齢の縛りを受けにくい男性の方が、途端に優位に立ち始めるのです。

 結果どうなるかというと、一部の女性はパニックに陥り、「結婚できるならこの人でいいや!」と、さほど好きではない人、ベストの相手ではない人で手を打つことになります。

そうなれば表面的にはどうあれ、内実は理想の結婚生活とは程遠いものになるのは想像がつくでしょう。

 あなたがもし漠然とでも、将来は結婚したいなと考えているのであれば、土壇場になって後悔することのないよう、早目に意識してほしい…ひいてはそれは、その後の妊娠・出産にも響いてくるからです。

30代、出産のリアル「私は25歳のときに一人目の子ども、30歳で二人目を出産しました。

25歳で産むときは、周りから『まだ若いのに』って言われて肩身の狭い思いもしましたが、今は早目に一人目を産んでおいてよかったと思っています。

というのも、30歳での妊娠・出産が、25歳のときよりずっときつくて…つわりもずっとひどかったし、妊娠糖尿病にもなりました。

早産気味だったり、『30歳の妊娠って、楽勝じゃなかったんだ…』とショックでしたね。

職場復帰のときも、すごく体が辛かったです。

それ以来、子どもを産みたいと思っている人には『できるだけ早い方がいいよ!』って伝えています。

」(32歳女性/公務員) 現代、女性の学歴は上がり、平均寿命も上がっています。

年齢を感じさせない若さを保つ女性も多く、それを見ていると私たちも年齢は関係ない!という希望が湧いてきます。

 しかし女性の体は、生殖学的にはそんなに大きく進化したわけではないのです。

残念ですが、30代になると、20代よりも明らかに体力は落ちますし、更に年齢を重ねるにつれて、難しい出産になっていくのが現実です。

そもそも、妊娠の確立が目に見えて下がりはじめる、それが30代なのです。

いつでも産める、は大間違い!「有名人だと、30代後半で出産も珍しくないじゃないですか。

私も全然大丈夫だと思ってたんですよね…でも、31歳で結婚して、避妊をやめればすぐ妊娠できると思ってたのに、子どもができない。

35歳になって病院へ行ってみてはじめて、自分が子どもができにくい体になっていたことが分かりました。

ショックでしたね…もっと若いうちから意識して治療していたら、私もお母さんになれたかもしれないのに、と思うと…」(36歳女性/アパレル関係) 最近は、若い年齢での不妊が増えているといわれています。

これは女性も男性同様バリバリ働いていたり、環境からくるストレスによるものではないかという説もあります。

不妊治療は高額で、数万円~数百万円に及ぶ場合もあります。

もし将来、あなたがいつか子どもを持ちたいと思っているのであれば、ぜひ20代のうちから自分の体に気を配ってほしいのです。

自分の望む未来を諦めないために このような理由から、私は女性が結婚・出産をスムーズに行いたい場合は25歳を節目として考え始めるようにしてみましょうとアドバイスしています。

(スタートがもっと早い分には、もちろんOKですよ!) 実は私は、3度結婚しています。

(内訳は私が20歳、25歳、30歳のとき。

)トライ&エラーを重ねて、3度目の現在の結婚でやっと、理想の男性と安定した家庭を築くことができました。

賛否両論あるかと思いますが、私が3度の結婚を経て感じたことは「幸せな結婚って、全然簡単じゃないんだ!」ということ。

 子どもの頃は、ある一定の年齢になれば半自動的に運命の人と出会い、すてきな結婚ができると信じていたのですが、現実はそんなに甘くはありませんでした。

一部の非常に運のいい人たちを除き、幸せな結婚や家庭というものは、試行錯誤の末に自分で掴むものだと知ったのです。

 私の周りには、30代の独身はたくさんいます。

なにも珍しいことではありません。

しかし中には「私だって本当は結婚したかった、赤ちゃんだってほしかったのに…」と後悔している女性もたくさんいるのです。

私はみなさんに、できればそのような残念な気持ちを味わってほしくはありません。

 みなさんにおすすめしたいのは、まず25歳になったら、自分は将来結婚したいのか、子どもがほしいのかを考えはじめるところからスタートすること。

これは人生の大きな変化ですから、簡単には答えが出なくて当然です。

焦りは禁物!心ゆくまでしっかり自分の気持ちを見つめ、もし答えがYESなら、出来るだけ早めに行動に移してみてほしいなと思います。

ローマは一日にして成らず。

みなさんが望む未来を実現できますように!(恵理世/コラムニスト)(ハウコレ編集部)

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