「彼のことは大好き!でも結婚したいって思えない」という悩みに全力で寄り添います
この原稿を書いている11月22日、いい夫婦の日にTwitterのDMに一通の相談がきました。
「川口さんに聞きたいことがあります。
わたしには付き合って3年になる彼氏がいます。
わたしは今、28歳になり結婚も意識する年齢になりました。
でも彼と『結婚したい』とはなかなか思えません。
彼のことは間違いなく大好きだし、周りからはお似合いだよって言われるのですが、なんだか腑に落ちません。
こんな風に考えるのはおかしいのでしょうか。
自分の気持ちがよくわからなくなってしまいました。
」ハウコレ読者の皆さんは、もし友達からこんな相談を受けたら、なんて言ってあげますか?writer:川口美樹model:林侑里奈恋愛と結婚は野球とサッカーくらい違うスポーツハウコレ内でも何度も書いてきたことですが、僕は恋愛と結婚は野球とサッカーくらい全くルールの異なるものだ、という認識を持った方がいいと考えています。
そもそもルールが違うので、野球のルールでうまくやれていたとしても、サッカーのルールでうまくやれるわけではありません。
相談者さんは彼と野球を上手にやれる自信があるのでしょう。
でもサッカーをやれると思えない。
それは、“おかしい”ことでも何でもなく、むしろ普通だという感覚です。
恋人と結婚相手の違いは、ある!これは僕が「恋人と結婚相手の違い」を説明するときによく使うものです。
一緒にいる時、ドキドキする相手と恋をしよう一緒にいる時、ドキドキしない相手と結婚をしよう一緒にいない時、相手のことで頭がいっぱいになる相手と恋をしよう一緒にいない時、自分のことに安心して集中できる相手と結婚をしよう刺激と癒しを同時に与えてくれる相手と恋をしよう信頼と尊敬を同時に与えてくれる相手と結婚をしよう恋は瞬間のファンタジーであり、結婚は永遠の日常である。
きっと相談者さんにとって、今の彼氏さんは恋人としてドキドキできて、彼のことしか考えられなくて、刺激と癒しをくれる相手なのでしょう。
それでも相談者さんが彼との結婚をイメージできないのは「結婚の先に永遠の日常が待っているから」なのでしょう。
結婚相手は「恋愛しなくてもいい」相手を選びましょう僕が妻と出会った時のことを思い返すと、僕にとっての当時の妻は、最初こそ「恋人」であったものの、お互いの親友と親に会わせたりしていくうちに、徐々に「結婚相手」として見るようになったと思います。
それからは妻を、「この先死ぬまでずっと続く共同生活を共にする相手」として捉えるようになりました。
恋人の存在は確かに刺激があって、日常に彩りを与えてくれるものです。
しかしだからといって「彼氏として大好きな人」は「夫としてずっとそばにいてほしい人」と必ずしもイコールにはなりません。
だってそんなドキドキが毎日続いたら疲れちゃうでしょ?自分のテンションも、無理させないといけなくなるでしょ?だから、結婚相手はむしろ「恋愛しなくてもいい」相手を選んだ方がうまくいくんじゃないかと思うのです。
結婚は、したくなってから考えればいいここまでの説明を聞いた相談者さんは、「そうなると…今の彼氏とは結婚しないほうがいいってことですよね?大好きなのに別れるのもおかしいのかなと思うのですが」と聞いてきました。
そこで僕がこう答えました。
「その逆ですよ。
その彼氏と一緒にいるってことは、〇〇さんはまだ結婚をしたい人じゃないんです。
年齢的に『結婚を考えなきゃ』とぼんやり考え始めたから、彼とのミスマッチ感が起きただけです。
お互いが本当に結婚相手を望むようになったら、お互いが「恋人」から「結婚相手」に変わっていくかもしれないし、別れて別々の人と結ばれるかもしれません。
いずれにせよ、今そうなってないってことは、お互い恋愛をしていたいってことだと思います。
今は恋愛に思う存分集中したらいいんじゃないですか?」結婚は「したい」と心の底から思ったときに考えればいいこと。
周囲は急かすかもしれないですが、急かされてする結婚にいい結婚はありません。
いい夫婦は、男女が「夫婦になるにふさわしいと思えたタイミングで決意した」結果生まれるものなんじゃないですかね。
(川口美樹/ライター)※個別の相談はTwitterのDMへどうぞ。
(ハウコレ編集部)