話し合えているつもり。実は彼が「耐えていた」だけの関係【トイアンナのしくじり恋愛】
こんにちは、トイアンナです。
年収600万以上のハイスペック男性はビジネスパーソンの5%。
大変少なくも見えますが、20人に石を投げれば1人は当たるとも言えます。
婚活パーティーで数をこなせば、出会えるっちゃ出会える数字です。
しかし「話し合える男性」の割合はもっと少ない。
というのも、私たちは男女問わず「話し合う訓練」を全く積んでいないからです。
writer:トイアンナ長く付き合うなら、察するだけでは限界が訪れます「あうんの呼吸」「お互いに察しあう関係」が理想……そんな風に思いませんか。
疲れていたらすっとお茶を入れてくれる。
逆に、彼がつらいときは話を聞く。
そんな関係があれば最高ですよね。
けれど現実は違います。
彼が仕事で追い詰められているとき、あなたも繁忙期で瀕死かもしれない。
数年後、子供がギャン泣きして家はぐちゃぐちゃ。
「泣きたいのはこっちだよ!」と思っているとき、彼は上司からパワハラにあっているかも。
こんなとき、夫婦は「あうん」「察し」だけでは乗り切れないのです。
相手のことをおもんばかる余裕があるのは、自分がつらくないときだけ。
自分も追い詰められていたら「もっとXXしてよ!」「なんで○○やってないんだ、こっちは忙しいのに!」とお互いを責めたくなってしまうものです。
離婚危機は、話し合い危機から始まっていた私は2018年1月に離婚していますが、思い起こせば最初の「危機」は、その2年も前にありました。
前夫が海外転勤を命じられたとき、彼はビザの申請にてんてこまい。
引っ越しの準備もまともにできませんでした。
しかしそれは私も同じ。
彼の転勤に伴って会社を退職し、個人事業主として独立。
仕事が海外でも耐えぬよう営業回りに奔走し、自分の荷物を整理するので精一杯。
とても彼の荷造りを支援するどころではありませんでした。
そして海外へ引っ越してから彼がひとこと、「あのとき離婚してやろうかと思った」と言われたのです。
は?こちとら専業主婦どころか、彼より働くバリっバリのバリキャリです。
彼の都合で退職・独立するので手一杯だったのに、あまつさえ「俺が言わなくてもつらさを察して荷造りやビザ取得を助けてくれよ、それをしてくれないお前とは離婚だ」と思っていたとは何事か!? と、当時の私は怒りを通り越してあきれました。
そして、黙りました。
そのあきれた気持ちを察してほしかったから。
今思えば「切羽詰まったときに話し合うスキルが双方に不足していた」のでしょう。
話し合いの訓練をしようもし、お互いに話し合いができていたら。
彼はまず「俺がビザ申請や転勤準備で忙しいのを手伝ってよ」と悲鳴を上げられたでしょう。
そして私も「むり! 私も退職と独立でそれどころじゃないっ!」と言い返してから、家事代行など第3の選択肢を探せたと思います。
しかし、お互いに「察してよ」を期待すると、期待がかなわなかった不満がたまるいっぽうです。
だから、当時にタイムスリップできたら私はこう話すと思います。
「そういうことって、察しあうだけじゃ限界があると思う。
いまから話し合おうよ」と。
話し合いができる男を探すのもよいですが、最初から話し合える男はレアすぎるから。
そして自分もまた、話し合いが下手だからこそ。
無理やりにでも話し合いをせねばならなかった、と思います。
あなたは同じ失敗をしませんよう、願いを込めて。
(トイアンナ/ライター)(ハウコレ編集部)