ハウレコ

いくら一途でも、彼氏は「俺の彼女、浮気するかも」って心配してる

彼はつねに「おれの彼女は浮気するかもしれない」と思っています。

これはなにも、あなたのことを彼が「浮気性の軽い女だ」と思っているから、ではないんですよね。

ごく単純に、一般論として「浮気しようと思えば女子のほうがやりやすいから」です。

それがなぜかといえば、今の世の中は女子にとっても有利になっているからです。

writer:ひとみしょう■基本的には男子に課金されますよねたとえば、今はマッチングアプリで恋人を探す人も多いと思うけれど、そのマッチングアプリって、基本的には男子に課金されますよね。

女子に課金するマッチングアプリって、あまり聞かないでしょ?男子はせっせと課金されながら「女子っていいなあ。

アプリで彼氏を探そうと思えば0円で探せるのか。

おれは今月の給料のすべてをアプリにつぎ込んでもなお、彼女が見つからないんだけどなあ」と思っているのです。

飲み会でも、誰かと食事に行っても同じです。

今の時代、割り勘が流行っているのかもしれないけれど、基本的には、女子の支払いは男子のそれに比べて少なめですよね。

男子は飲み代を払い、なおかつ、おうちに帰ればマッチングアプリにお金を支払い、もう「おれはいくら稼げばええねん?」の世界なのです。

■女子は比較的簡単に相手が見つかりますよねエッチだって同じでしょう。

非常に慎重な女子は「この男子もあの男子も、こっちの男子も、みんなわたしのエッチの相手にはふさわしくない」と思ったりすると思うけれど、でも「やりたい」と激しく思った時、女子は比較的簡単に相手が見つかりますよね。

これ、あまりおおっぴらに言われていないことかもしれないけど、でもそれが「今の世の中の赤裸々な実態」でしょ?対して男子は……先に挙げたマッチングアプリの例のとおりです。

1万円支払おうと5万円支払おうと、出会えないものは出会えないのです。

■彼は言わないだけで・・・あなたの彼氏がいかにかっこいいイケメンであったとしても、彼は男である以上、これまでお話してきた気持ちを抱き続けてきました。

「わたしの彼は大学生の頃からかっこよくてモテまくっている」と思っても、彼は高校生の頃、「女子の遊びやすさ加減=男子の遊びづらさ加減」に、忸怩たる(じくじたる)思いをしてきたのです。

だから、「あなたがどうこうではなく」、彼は「女子全般たるもの」遊ぼうと思えば遊びやすいと思っています。

それに「俺の彼女はかわいい」から浮気する可能性に溢れていると心配なのです。

だから、彼と彼女とでケンカになった時、彼は「こいつ、浮気しているかもしれないのに、よくそんなことが平気で言えるな」と思うのです。

でもそれを口にすると、彼女に「あなたはわたしのことを信用していないんだ」と言われるのが目に見えてわかっているから言わないのです。

■たとえば32歳くらいの頃、彼はやっと不安から解放されるでも感情的になれば、つい「お前、浮気してない?」なんて彼は口走ってしまい、それが原因で彼女が本当に浮気するようになることも…。

しかもその浮気相手と彼女がマジで付き合うようになって、彼はふたたび恋愛氷河期を彷徨うようになるのです。

さらにいえば、男子は「女子がどのようなきっかけで、どのような男と浮気するのか」を知らないんですよね。

知らないどころか、まったくわからないのです。

それに加え、彼は「伸びきったゴム」です。

つまり、彼女が浮気しそうと思った時、隠し玉というか「他の武器」を持っていないんです。

だから、彼女が浮気しそうになっても、それを阻止できる知識も実力もないのです。

だから彼はつねに「おれの彼女、浮気しないだろうな」と、戦々恐々としているのです。

ちなみに、経済的に多少豊かになり、かつ、仕事ができるようになって自分に自信をつけた頃――たとえば男が32歳くらいになると、ようやく「おれの彼女、浮気するかも」という不安の呪縛から解放されます。

(ひとみしょう/作家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)

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