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是枝裕和監督最新作、主演は世界的名女優カトリーヌ・ドヌーヴ!

『万引き家族』が36億円を超える大ヒットを記録している是枝裕和監督の最新作が、フランスの地で海外の俳優たちとタッグを組んだ日仏合作映画であることが明らかになった。

仮のタイトルは《LaVérité(仏題)》で、主演にフランスの至宝で世界的大女優のカトリーヌ・ドヌーヴ、共演にこちらも名女優のジュリエット・ビノシュ、日本でも人気の高いイーサン・ホーク、リュディヴーヌ・サニエらが顔を揃える。

「役者とはいったいどんな存在なのだろう」という素朴な疑問から、いまから15年ほど前に「クローク」というタイトルで、劇場の楽屋だけを舞台にした一幕もののお芝居を書き始めたのが本作のスタートだった。

その時は残念ながら脚本を完成しなかったというが、2011年に以前から親交があったジュリエット・ビノシュが来日した際に、対談を行い「なにか将来的に一緒に映画を」と意気投合し企画が動き出した。

その後、アイデアをキャッチボールしていく過程で、止まっていたアイデアは、フランスを舞台に脚本が書き直され、動き出した。

必然的に主人公はフランス人女優ということになる。

是枝監督は「自作のフランス公開時のキャンペーンで会ったり、フランス映画祭で来日したときに会ったりと、意外といろいろなところで交流があったんです」とドヌーヴとの接点を語ると「最初は社交辞令的に『機会があれば』と話していたのですが、具体的に2年ぐらい前にオファーしました」と当時を振り返る。

是枝監督のオファーに対して、ドヌーヴは快諾してくれたという。

「女優の話だったので、脚本を書くためのヒアリングもさせていただきましたし、一緒に作っている感じだった。

ビノシュやドヌーヴは味方になってくれました」。

日仏合作という座組だが「政府の助成を受けるためには、フランス映画にしなくてはいけない。

そのため、一定の割合でフランスのスタッフを起用する必要があるんです」と事情を述べる。

是枝監督がメガホンをとり、脚本、編集まで担うと、その他はフランス人スタッフになるという。

是枝監督作品といえば、子役が強い存在感を示すことが多いが「いまオーディションをしていますが、決めてかねています」と実情を明かす。

「これまでのように、台本を渡さず、口伝えで演技をしてもらったのですが、本人から(演技が)出ているのか、わからず止まっているんです」と日本でのやり方が正しいか模索中だという。

それでも、イーサンがオファーを受けてくれたことで、大きく道は開けたという。

「彼はあて書きをしたので、断られたらどうしようかと思った」と笑顔で語っていたが「カンヌ国際映画祭が終わったあと、ニューヨークに行って直接会って話ができたのが大きかった。

彼は『6才のボクが、大人になるまで。

』で子役の良さを引き出していたので、力になってくれると思います」と期待を胸にしていた。

まだ全貌は明らかになっていないが、脚本は是枝監督の単独で、セリフはフランス語と英語、順調にいけば完成予定は来年だと話していた。

出演者のコメントは以下のとおりカトリーヌ・ドヌーヴここ数年、是枝監督の映画を観て、そしてパリ、カンヌ、東京でもお会いする機会がありました。

賞賛の気持ちをお伝えすることはできたのですが、まさか私たちが一緒に映画を作れる日が来るなんて想像もしていませんでした。

一緒に映画を作れる…それもフランスを舞台に!魅力に溢れ、ユーモアと同時に残酷さを備えた素晴らしい脚本です。

言語の壁については、恐れるよりも私はむしろ好奇心をそそられます。

それがもう一つの挑戦になるだろうと知りつつも、是枝監督と一緒に仕事をするのがたいへん楽しみです。

ジュリエット・ビノシュ是枝監督とこの人生の一時を分かち合えることを楽しみにしています。

14年前にお会いしてから、この瞬間を待っていました。

是枝監督の視線は、柔らかなベルベットのレーザーのように、私たちの心を見透かします。

イーサン・ホーク是枝監督にお会いできて嬉しかったです。

監督の映画は素晴らしい。

現役で活躍している偉大な監督の一人とコラボレーションできることはまたとない機会です。

また、パリで、カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュと一緒に映画を作れるなんて、夢のようなお話です。

ある一人のアメリカの俳優にとって、本当に唯一無二の体験になりそうです。

リュディヴーヌ・サニエ是枝監督に初めてお会いしたのはカンヌで、「そして父になる」という素晴らしい作品の上映時でした。

それ以来、ほとんどの是枝作品を観て、交流を持ち続けていました。

パリで映画を撮られることを、私は秘かに夢見ていたんです!この作品への参加をお声がけいただいた時には、耳を疑いました。

一緒に映画作りができること、そして是枝監督のフランスの夢の一部になれることを、とても誇りに思います。

《LaVérité(仏題・仮)》は2019年、公開予定。

(text:cinemacafe.net)この記事もおすすめ「『マンマ・ミーア』のソフィ度85%…獅子座は「面白そう」と思ったら大胆な行動に打って出る【12星座別ヒロイン度診断】vol.12」>>この記事が気に入ったら、こちらもチェック!今ならなんと初回20%off!「子ども服」をおトクに手に入れるには?定価で買うにはちょっと手がでないブランド服から普段着まで! いろいろ揃ってます。

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