【医師監修】熱中症、喘息、周期性嘔吐症…運動会でおこりやすいトラブル<パパ小児科医の子ども健康事典第2話>
前回は帰省中に起こりやすい健康トラブルについてお話しましたが、イベントなどの非日常的な時は健康トラブルが起きやすいものです。
今回は運動会をテーマにお話します。
春に運動会をする地域もありますが、まだ一定の地域では秋に運動会があるようですね。
©ziggyこの時期は、運動会シーズンならではの受診をみかけます。
連日の練習で疲れていたり、当日少ししんどくても無理をして運動会に行き体調が優れなくなる子どもたちがいます。
では、どんなことに気を付けていけばいいでしょうか。
■「熱中症」は日々の疲れがより症状を進行させるので要注意ピークは過ぎたものの、まだまだ暑く熱中症には注意が必要です。
連日の練習で疲れもたまっているため、より熱中症になりやすい状況と言えるでしょう。
体調が優れなければ練習を休んだり、本番でも休憩をとるという判断が大切です。
運動会に行く前や途中の休憩時間にはしっかり水分補給をしましょう。
■「食中毒」は炎天下の競技中にどんどん菌が増殖運動会での食中毒はしばしばみかけますが、中でも特に多いのがおにぎり。
素手で握ったおにぎりには、黄色ブドウ球菌という菌が付着しています。
運動会当日の朝作ったおにぎりに付着した黄色ブドウ球菌は、競技をしている最中にどんどん増殖して毒素(エンテロトキシン)を作ります。
この毒素を口にすることで、数時間後に腹痛や下痢、嘔吐といった症状をおこします。
対処法は菌をつけない、増やさないこと。
直接素手でおにぎりを握らず、ラップや手袋を用いて握ること、涼しいところに保管することです。
もちろん、そのほかお肉や卵による食中毒にも注意が必要なため、調理前の手洗いや食材をしっかり加熱することも大切であることは言うまでもありません。
■「擦り傷」はほったらかしにせず、化膿に注意転倒による捻挫や骨折などもありますが、ちょっとした傷はそれ以上に多いもの。
少し転んだくらいではそのまま競技を続けるかもしれませんが、運動場には土や砂があり決して綺麗ではないので、その後患部が化膿してくることはしばしばみかけます。
怪我をしたら、すぐきれいに洗って大人に見てもらうように教えておきましょう。
… : 喘息が運動の得意不得意に関係することも?>>12>>連載:パパ小児科医の子ども健康事典第1話【医師監修】帰省中に起こりやすい子どもの病気・事故4つの予防法第2話【医師監修】熱中症、喘息、周期性嘔吐症…運動会でおこりやすいトラブルこの連載の目を見るこの記事が気に入ったら、こちらもチェック!今ならなんと初回20%off!「子ども服」をおトクに手に入れるには?定価で買うにはちょっと手がでないブランド服から普段着まで!すぐに着れなくなる子ども服は賢くget!関連リンク【医師監修】子どもの食物アレルギー「今さら聞けない“4つの疑問”」幼児期の英語学習で一番大切なこととは? [PR]【医師監修】帰省中に起こりやすい子どもの病気・事故4つの予防法<パパ小児科医の子ども健康事典第1話>【医師監修】子どもの食物アレルギー専門医に聞く「食べられるようになる治療」子どもの予防接種、すべて受けさせるべき?【知っておきたい予防接種! 最新ワクチン情報第1回】