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【生さんまの上手な保存方法】冷蔵・冷凍のコツと含まれる栄養も解説!

9月頃から旬を迎えるさんまは、秋を感じさせる和食を代表する食材です。

新鮮な生さんまが手に入れば刺身で食べたいところですが、場合によっては保存が必要になることもありますよね。

料理の仕方によって適切な処理と保存をしておくと、安いときに買いだめをしてしまっても、いつでもおいしくさんまが食べられます。

©︎https://www.photo-ac.com/目次 [開く][閉じる]■生さんまの上手な保存方法【冷蔵】■生さんまの上手な保存方法【冷凍】■冷凍保存した生さんまの解凍方法■生さんまを保存するときの注意点■保存に最適!新鮮な生さんまの見分け方■生さんまに含まれる主な栄養素と効能■生さんまを使ったおすすめレシピ■生さんまは上手に保存しておくのが大事■生さんまの上手な保存方法【冷蔵】刺身など生で食べる場合におすすめなのが、冷蔵保存です。

買ってきたさんまをそのまま冷蔵庫に入れるのではなく、しっかりと下処理をしてからであれば、新鮮なものは2日以内であれば生で食べられます。

・冷蔵庫に入れず氷水で保存する方法©︎https://www.photo-ac.com/まずは、冷蔵庫に入れずに氷水につけて保存する方法をご紹介しておきます。

このやり方は、スーパーや市場の魚売り場でよく見る光景と同じです。

水1Lに対し塩大さじ2杯(30g)を加えた海水に近い状態の氷水を用意して、その中にさんまを浸して保存します。

途中氷が解けてしまったら追加しますが、夏場など気温が高いときは、次の冷蔵庫での保存をおすすめします。

・冷蔵庫で保存する方法買ってきた生のさんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分を十分にふき取ってから、保存用袋に入れるか、1匹ずつラップに包んで冷蔵庫で保存します。

ラップの場合は、乾燥を防ぐためにしっかり空気を抜くことが大事です。

冷蔵庫はできるだけ奥の方に入れるか、できれば温度が低いチルド室で保存するようにします。

日持ちは2日間ほどです。

・頭と内臓の処理冷蔵保存の場合は、頭や内臓はにおいのもとになったり、痛みが早くなったりするため、取り除いてから保存します。

取り除いたあとはしっかり水で血を洗い流し、お腹に湿らせて固く絞ったキッチンペーパーを詰めておくと、身のみずみずしさを保つことができます。

■生さんまの上手な保存方法【冷凍】©︎https://www.photo-ac.com/生さんまは、冷凍保存も可能です。

冷凍は冷蔵に比べてより長期間保存ができるので、安いときに買いだめしておけば、いつでもおいしくさんまを食べることができます。

保存期間は、冷凍の仕方によりますが約3週間です。

冷凍したものは、塩焼きなどの加熱調理に使いましょう。

・一尾ずつ包んで冷凍する方法買ってきた生さんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分をふき取り、1匹ずつラップに包んで冷凍保存します。

ラップは、冷凍焼けを防ぐためにしっかり空気を抜いてできれば2重まきで、さらに保存用袋に入れておきます。

内臓は取り除くと、乾燥して冷凍焼けの原因になるため取り除かない方が良いでしょう。

・下処理して冷凍する方法©︎https://www.photo-ac.com/丸ごと冷凍する以外に、下処理をしてから冷凍する方法もあります。

頭や内臓を取り除き水洗いした物を、三枚おろしやぶつ切りにして、それぞれラップに包んで冷凍します。

このとき、金属トレーの上にのせておくと、すばやく冷凍ができます。

三枚おろしの場合は、かば焼きやフライなどに、ぶつ切りの場合は生姜煮や竜田揚げ用にと、用途によって切り方を分けると調理するときに便利ですよ。

・調理済みにして冷凍する方法©︎https://www.photo-ac.com/冷凍保存は、生だけでなく塩焼きや煮魚など調理済みのさんまでも可能です。

冷凍するまでの準備に少し手間がかかりますが、調理済みなので温めるだけで食べられます。

また、生のまま冷凍するのに比べて、調味液がしみ込んだ状態なので、酸化や冷凍焼けもしにくく、より長期間保存ができます。

・水ごと冷凍する方法さんまなどの小型の青魚を冷凍する場合、冷凍焼けや酸化の心配があります。

また、解凍する時にドリップが出て、くさみが出てしまいおいしくなくなるという心配もありますね。

それを解消するのにおすすめなのが、水ごと冷凍する方法です。

保存用袋に数匹の魚を丸ごと入れ、袋内を水で満タンにしたら、袋の口をしっかりと閉じてそのまま冷凍します。

この方法で冷凍する場合は、頭や内臓を取り除くと水でふやけてしまうため、必ず頭や内臓は取り除かずに丸ごと冷凍してください。

■冷凍保存した生さんまの解凍方法©︎https://www.photo-ac.com/解凍時の悩みとして、余分な水分やくさみが出ることが挙げられますよね。

そんな悩みを解決するためには、正しい方法で解凍することが大事です。

時間がないからといって電子レンジを使って解凍すると、うまみや栄養も逃してしまう恐れがあるので注意しましょう。

・丸ごと冷凍したものは流水解凍丸ごと冷凍したさんまは、ラップをしたまま密閉できる袋の中に入れ、袋ごと大きめのボウルなどの中で水を流しながら解凍します。

内臓を取り出す場合は、血液が固まっている半解凍の状態で取り出せば、まな板の汚れも軽減できます。

解凍後は、しっかりと水分をキッチンペーパーでふき取ってから調理しましょう。

・切り身は冷蔵庫で自然解凍©︎https://www.photo-ac.com/切り身などの下処理済みのさんまを解凍する場合は、流水解凍でも可能です。

ただし、水がラップの中にまで入り込んでしまうと身がふやけてしまうため、冷蔵庫で自然解凍することをおすすめします。

この方法は、5、6時間かけてゆっくりと解凍するので、1番ドリップが出にくく、うまみも損なわれにくくなります。

・煮物などの料理に使う場合は半解凍生姜煮やオイル煮など長時間かけて加熱調理するものは、半解凍がおすすめです。

完全に解凍されていなくとも時間をかけて加熱するため、身から水分やうまみが完全になくならずに、ちょうど良い加減で仕上がります。

■生さんまを保存するときの注意点©︎https://www.photo-ac.com/新鮮なさんまが余ってしまったら、そのまま保存するのではなくきちんと処理をしてから保存するようにしましょう。

丁寧にしっかりと処理されていれば、新鮮さが失われずにあとからでもおいしく安全に食べることができます。

・流水でしっかり血を洗い流すまず、買ってきたさんまはしっかりと流水で洗い流します。

さんまは薄いうろこがあるので、包丁などで軽くこすり落としてください。

こうすることで、表面についているヌメリも取ることができるので、保存中に雑菌が増えるのも防げます。

・残った水分をしっかりとる水できれいに洗い流したら、保存する前に必ず水分をキッチンペーパーでしっかりとふき取ります。

内臓を取りのぞいた場合は、お腹の中の水分もふき取りましょう。

冷蔵保存の場合は、あとから水分が出てくることもありますので、キッチンペーパーにくるむなどして保存します。

・冷凍したさんまは必ず加熱調理する©︎https://www.photo-ac.com/さんまに限らず魚を冷凍してしまうと、肉に比べてダメージを受けやすく、身質も劣化しやすい性質を持っています。

そのため、冷凍したさんまは、生食には適していないため、必ず加熱調理をしてから食べるようにしましょう。

・生さんまはアニサキスに注意さんまを生で食べるときは、アニサキスという寄生虫に注意しましょう。

アニサキスは、2、3cmほどの糸状の長さで肉眼でわかります。

通常は魚の内臓で多く発見されますが、まれに身の中に潜んでいることもあります。

人間が誤って生きたアニサキスをのみこんでしまうと、激しい腹痛や嘔吐に見舞われますので、見つけたら除去するようにします。

心配な場合は、しっかりと中まで加熱するか、24時間以上冷凍してから食べるようにしてくださいね。

■保存に最適!新鮮な生さんまの見分け方©︎https://www.photo-ac.com/安いさんまに出会えたら、つい余分に買ってしまうことがありますよね。

保存してもおいしく食べるためには、より新鮮なものを見分ける必要があります。

どのように選べばいいのか、新鮮さの見分け方について見ていきましょう。

・下あごの先端が黄色いさんまの口は下顎が上顎よりも長く、新鮮なさんまは、この下顎が鮮やかな黄色です。

日が経っているものは、この黄色がだんだん茶色に変化しますので、より黄色い口先のものを選びましょう。

・お腹が固いお腹部分を指で触ると、弾力があるものが新鮮な証拠です。

魚は、内臓部分から悪くなるため、日が経ってくると、お腹部分が柔らかくて内臓がドロドロしていることがあります。

柔らかくなったものは、生で食べるのには向いていませんので、火を通してから食べるようにしましょう。

・目が濁っていない©︎https://www.photo-ac.com/新鮮なさんまの目は、黒目のまわりに透明感があります。

まれに、目が純血していることがありますが、これは鮮度が落ちているのではなく、水揚げするときに圧迫されて純血してしまっているだけなので、問題ありません。

・ピンとまっすぐしている手で触るのに抵抗がなければ、さんまの尾に近い部分を持って、頭を上向きに持ち上げてみましょう。

新鮮なさんまは、身質がしっかりしているので、くたっとならずにまっすぐピンとなります。

・背中に丸みがあるより脂がのったさんまを選ぶには、さんまの身体全体が丸みを帯びているかを確認します。

さんまは、脂がのってくると背中の皮と身の間部分に脂の層ができるので、より背中側が盛り上がっているものの方が、脂のりがいいことを覚えておくといいでしょう。

■生さんまに含まれる主な栄養素と効能©︎https://www.photo-ac.com/さんまはおいしいだけでなく、食の専門家もおすすめするほど持っている栄養素が豊富です。

具体的にさんまには、どのような栄養素が含まれており、私たちの体にどのような影響があるのかを見ていきましょう。

・EPAさんまなど魚に多く含まれるとされている代表的な栄養素に、EPA(エイコサペンタエン酸)があります。

EPAは、必須脂肪酸の1つで、私たちの体に入ると血液中の血小板が固まるのを抑えて、血液の流れをよくするという効果があると言われています。

EPAには、ただ1つ酸化しやすいという欠点があり、ビタミンEと一緒に摂取することで酸化を防ぐことができるそうです。

さんまには、このビタミンEも含まれているので、酸化の心配もなくEPAを摂取することができるということです。

・DHAEPAとならんで私たちの体に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)も、さんまに多く含まれていることがわかっています。

DHAは、EPAと同じく血液の流れをよくする作用がありますが、主に脳や神経系組織に多く存在するため、脳の活性化に効果があると期待されています。

脳の働きを良くすることで、老化防止や記憶力アップにもつながるので、子どもや高齢者は、積極的に取り入れると良い栄養素だということがわかります。

・ビタミンA©︎https://www.photo-ac.com/ビタミンAは脂溶性ビタミンで、さんまなどの動物性の脂に多く含まれています。

ビタミンAには、主に皮膚や目を保護する役割があり、視力低下の予防や成長作用に効果があるとされています。

また、のどや胃腸などの粘膜を保護し、免疫力を高める効果も認められているそうです。

ビタミンAは、タンパク質と一緒に摂取することで吸収力が高められるので、タンパク質が豊富なさんまを食べることで、風邪を引きにくい体作りも目指せるということです。

・貧血予防貧血予防には鉄分が必要と世間では知られていますが、鉄には酸素を体中に運ぶという役割があることから、このように言われています。

鉄分が不足すると体の機能が正常に動かなくなり、動悸やめまい、注意力の低下やイライラしたり、という症状が現れやすくなるそうです。

鉄分には、肉や魚など動物性の食品に多く含まれるヘム鉄と、ほうれん草や大豆など植物性の食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。

さんまに含まれる鉄は、動物性のヘム鉄で、非ヘム鉄に比べると圧倒的に吸収率が良いため、さらに貧血予防効果が望めます。

・悪玉コレステロールを減らすさんまが持つ栄養素のうちDHAは、母乳に多く含まれている成分であることがわかっており、私たちの体にとって必要不可欠であるとされています。

このDHAには、先に述べた脳の活性化以外に、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があることも注目されています。

DHAは、加齢とともにどんどん減っていく傾向があるため、女性や高齢者をはじめ年齢を重ねると共に、積極的に取ると良い栄養素だということがわかります。

■生さんまを使ったおすすめレシピ©︎https://www.photo-ac.com/生さんまは、お刺身や塩焼きで食べるのが一番ですが、ほかにもいろんなアレンジレシピがあります。

旬の時期にしか食べられない、さんまの味を活かした調理方法をいくつかご紹介します。

・土鍋炊き込みご飯©︎https://www.photo-ac.com/新鮮なさんまを香ばしく焼いて、そのままご飯と一緒に炊き込んだ、秋ならではの炊き込みご飯です。

炊飯器で炊くのも簡単でいいですが、土鍋を使って炊くとお焦げの風味がさらに香ばしさをアップさせます!はらわたを一緒に混ぜると少し大人の味に仕上がりますよ。

材料・さんま 1匹・塩 少々・米 2号(水洗いして、ボウルの中で浸水しておく)・生姜 1片(千切り)・酒 大さじ1・みりん 大さじ1・薄口醤油 小さじ2・水 360mlうろこを取ったさんまをきれいに洗い、キッチンペーパーでふき取るさんまを2~3等分にぶつ切りにし、塩少々を全体にふりかけて20分くらい置く出てきたさんまの水分をキッチンペーパーでふき取り、グリルで両面焼き色を付ける土鍋に洗って浸水させた米と、酒・みりん・しょうゆ・水を入れて軽く混ぜ、焼いたさんまをのせる土鍋を中強火にかけ、10~15分で沸騰してきたら弱火にし10分くらい炊く水分が飛んでいれば火を消して、10分ほど蓋をしたまま蒸らす炊きあがったらさんまを取り出し、トレーなどの上で身をほぐしてから土鍋に戻し、千切り生姜と一緒に混ぜ合わせるお好みで、ごまやシソの千切りなど散らしても見た目がおいしそうですね。

苦みのあるはらわたが苦手な人は、最後に身をほぐすときに取り除くといいでしょう。

・かば焼き©︎https://www.photo-ac.com/甘辛でご飯がすすむかば焼きは、子供も大好きなメニューですよね。

下処理が面倒なときは、3枚おろしや切り身を買ってきて使うと簡単に作ることができます。

多めに作って冷凍保存も可能です。

・作り方3枚おろし、または2枚おろしで中骨を取ったさんまは、そのままか食べやすい大きさに切るさんま全体に小麦粉をまぶして、油を引いたフライパンで焼く醤油・みりん・酒を各大さじ1ずつ、砂糖大さじ1/2を混ぜ合わせたタレを加え、煮詰め和えたら完成・さんまフライ©︎https://www.photo-ac.com/2枚おろし、または切り身を使ったもう1つおすすめのメニューがフライです。

食べるときに骨があると食べにくいので、取り除いてから使います。

事前に取り除いたものを冷蔵保存や冷凍保存しておくと、すぐに調理ができますよ。

作り方は、下処理後、塩をまぶして余分な水分をふき取ったさんまに、塩こしょうと小麦粉を全体にふりかけ、溶き卵、パン粉の順につけて油で揚げます。

またお好みで、種を取り除いて包丁で叩きつぶした梅干しや、青じそを身でくるんでフライにすると、違った味も楽しめますよ。

・オイル煮和風のイメージが強いさんまですが、洋風にアレンジも可能です。

オイル煮は、下処理したさんまを3〜4つに骨ごとぶつ切りにし、フライパンなどの中でひたひたの量のオリーブオイルとスライスしたにんにくを加えて、沸騰しない程度の火加減で40分ほど煮込むとできあがります。

できあがったものは冷ましたあと、煮沸消毒したビンにいれると冷蔵庫で10日間ほど日持ちします。

そのままおつまみとして食べるのもおいしいですが、パスタの具やフレッシュトマトと合わせたり、サンドイッチにしてもおいしいですよ。

■生さんまは上手に保存しておくのが大事©︎https://www.photo-ac.com/秋の味覚のさんまは、1年のうち限られた時期にしか新鮮なものは手に入らない貴重な食材です。

栄養満点で脂ものったおいしいさんまが手に入れば、正しいやり方で保存するなど、より長期間味わえるように工夫するのが大事ですね。

《参考》・釧路市漁業協同組合「素晴らしいサンマの栄養」・オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明」関連リンクダイエット効果を高める間食とは?「ナッツとレーズンのローチョコ」【コロナ太り解消 ダイエットレッスン Vol.7】餅をおいしく保存する方法とは?冷凍がおすすめ!ポイントや栄養も紹介特注カラーで選ばれて5,600膳!「bonmoment」お箸に新タイプが登場[PR]1人2個まで、急いで!シャトレーゼの新ブランド『YATSUDOKI』神スイーツtop3豚肉あんぎっしりの“台湾ワンタン”がうまーい 路地裏のおすすめ店この食コラムに関連するレシピ冷凍保存もできる!手作り干し芋冷凍保存できる、鮭のみそ漬け冷凍保存できる、野菜たっぷり牛そぼろレンジで作って冷凍保存!ドライパセリ栄養満点サラダ冷凍インゲンの天ぷら冷凍里芋の煮っころがし栄養たっぷりシジミのみそ汁冷凍キノコペースト冷凍トマトの冷やしうどん今あなたにオススメ

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