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じゃがいもは野菜・穀物どっち?芋類を含めた分類の違いや定義を解説!

一年を通して安定した金額で売られている、じゃがいも。

料理のレパートリーも豊富ですし、常備菜にしているかたも多いのではないでしょうか。

日本では、代表的な家庭料理「肉じゃが」のように、おかずとして食べられることが多いですよね。

しかし、ヨーロッパなど外国では、じゃがいもを主食として扱うこともあります。

なぜじゃがいもが主食とされるのか…それは、食べごたえや腹持ち以外にも、じゃがいもの栄養成分が影響しているかもしれません。

そのうえで、じゃがいもは穀物であると認識している人もいるでしょうし、野菜だと思っている人もいるでしょう。

じゃがいもの正しい分類は何になるのか、明確にしてみませんか。

栄養成分をよく知れば、じゃがいもの食べ方のレパートリーが増えること間違いなしです!©︎https://pixabay.com/目次 [開く][閉じる]■じゃがいもとはどんな食べもの?■じゃがいもは野菜か穀物か?■じゃがいもの分類は野菜でいいの?■じゃがいもを含む芋・粉類の分類は野菜?■じゃがいもに含まれる栄養素と効能■じゃがいもは栄養満点の食材!■じゃがいもとはどんな食べもの?スーパーなどで見かけることが多く、定番の食材として知られているじゃがいも。

日常的に食べているからこそ、どんな野菜なのか知らない場合も多いのではないでしょうか。

まずは、じゃがいもがどんな野菜なのかチェックしていきましょう。

じゃがいもについて理解を深めることで、より身近に感じられるようになるはずです。

・原産地©︎https://pixabay.com/じゃがいもの原産地は日本からはるか遠く、南米のアンデス山脈だと言われています。

アンデス山脈には現在もじゃがいもの原種となった植物が育てられているそうです。

そんなじゃがいもは、17世紀頃にインドネシアのジャカルタを経由して日本に入ってくるようになりました。

「ジャカルタから来たいも」がなまり、「じゃがたらいも」=「じゃがいも」と呼ばれるようになったそうです。

一度にたくさん栽培することができるじゃがいもは、飢饉が頻発した江戸時代に重宝されるようになり、全国に広まりました。

現在では日本の食卓でもおなじみの食材になっていますね。

・ナス科ナス属じゃがいもは、ナス科ナス属に分類される野菜です。

じゃがいもとナスはまったく似ていないので、ナス科であることを以外に思う人も多いでしょう。

ちなみに、同じナス科にはトマトや唐辛子が挙げられます。

一見すると関係がないように見える野菜でも、実は同じ科に属していると考えると興味深いですね。

・普段食べているのは大きく成長した茎の部分©︎https://pixabay.com/「じゃがいもは根っこの部分」と考えている人もいるかもしれませんが、実は普段食べているのは茎の部分です。

じゃがいもの根っこは地中から養分を取り入れて全体に行き渡らせる役割を担っています。

一方で、普段食べている茎の部分は、光合成によって吸収された養分を貯めるための場所です。

茎というと細長い部分を思い浮かべるかもしれませんが、養分をたっぷり蓄えるために茎が丸く大きなかたちへと変化するのがポイントです。

これを地下茎と呼び、私たちが普段目にしているじゃがいもになるのです。

・栄養価は炭水化物が多い©︎https://pixabay.com/じゃがいもには食物繊維や水分、ビタミン類などが含まれていますが、最も多いのが炭水化物です。

エネルギーの元になると言われている炭水化物は、100gあたり17.6g含まれています。

このため、じゃがいもは主食としても用いられるようになりました。

日本でも、米が手に入らない時期はじゃがいもで代用することがよくあったようです。

■じゃがいもは野菜か穀物か?©︎https://pixabay.com/じゃがいもは、ほかの野菜と比べると炭水化物が多いので「穀物に分類されるのでは?」と思うこともあるはず。

それでは、じゃがいもは野菜と穀物どちらに分類されるものなのでしょうか。

まずは野菜の定義や穀物との違いについて紹介しましょう。

・野菜の定義©︎https://pixabay.com/そもそも野菜とは、「食用となる草植物」のことを指します。

このため、食べることができる植物の多くは、野菜に分類されると言えるでしょう。

またスイカやイチゴなどの果物も、野菜に分類されます。

「果物」という言葉は青果市場などで分類をするために使われるもので、農林水産省の統計などでは「野菜的果物」と分類されるのが基本です。

・穀物と野菜の違い穀物は、「種の部分を食べるもの」として分類されます。

小麦や米など、普段からよく目にしている穀物類は種の部分なのです。

野菜は食用となる草植物なのに対して、穀物は種であると分類できます。

種かそうでないかによって、野菜か穀物かが判別できます。

■じゃがいもの分類は野菜でいいの?©︎https://pixabay.com/野菜の定義と穀物との違いについて見ていきましたが、じゃがいもの分類は「野菜」ということで良いのでしょうか。

じゃがいもが何に分類されるのか、具体的にチェックしていきましょう。

・農産物の分類においては「野菜」じゃがいもは、養分を蓄えた地下茎の部分を指します。

種を食べるわけではないので穀物には分類されず、農産物においては「野菜」と定義されています。

じゃがいもが何に分類されるのか問われた場合は、「野菜」と答えて間違いはないでしょう。

・食品の分類においては「いも及び粉類」©︎https://pixabay.com/農産物においては「野菜」と分類されているじゃがいもですが、食品の分類では「いも及び粉類」として表記されます。

じゃがいもは炭水化物が多く、エネルギー源にもなるため、主食に準ずる食物として定められているのです。

農産物では「野菜」、食品の分類では「いも及び粉類」と異なる表記がされているので、「じゃがいもは何に分類されるの?」と混乱を呼ぶ結果になったと考えられるでしょう。

■じゃがいもを含む芋・粉類の分類は野菜?©︎https://pixabay.com/それでは、じゃがいもを含む芋・粉類は野菜に分類にされるのかについても見ていきましょう。

野菜の定義において、じゃがいもの立ち位置は不明確なところが多いようです。

何に分類されるのか明確にすることで、じゃがいもの正体を明らかにしていきます。

・野菜と比較して糖質を多く含んでいる©︎https://pixabay.com/前述した通り、じゃがいもを始めとした芋類は、ほかの野菜と比べて糖質(炭水化物)をたくさん含んでいます。

「芋類を食べるだけでお腹いっぱいになった」という経験をした人は多いのではないでしょうか。

これは、芋類に多くの糖質が含まれているからです。

主食としても使えることから、ほかの野菜と芋類とでは違う見方がされることも多いようです。

・でんぷんともいわれるでんぷんとは植物が取り入れた栄養が糖類となり、内側に溜め込まれたものを指します。

じゃがいもは光合成によって生成された糖類が茎の部分に貯まった部分を指すので、「でんぷん」と呼ばれることもあるのが特徴です。

このでんぷんを粉状にしたものが「でん粉」とされています。

ちなみに、普段の料理でよく使われる片栗粉には、じゃがいものでん粉が使われていることが多いです。

もともとは片栗の地下茎から取れたでんぷんを粉状にしたものを片栗粉と呼んでいましたが、大量生産をするに当たって栽培しやすいじゃがいものでん粉が採用されるようになりました。

・じゃがいもの分類は曖昧©︎https://pixabay.com/このように、じゃがいもは糖質が多かったり、主食に準する食べものであったり、ほかの野菜とは違う特徴がたくさんあります。

このことから、じゃがいもの分類は極めて曖昧であると言えるでしょう。

農産物の分類では野菜とされていても、見方によっては穀物のような主食になることもある汎用性の高い食材だと考えられます。

■じゃがいもに含まれる栄養素と効能©︎https://pixabay.com/じゃがいもの栄養成分の多くは糖質で占められていますが、ほかにもさまざまな栄養素が含まれています。

ここからは、野菜に含まれる栄養素について見ていきましょう。

・ビタミンC©︎https://pixabay.com/ビタミンCは、コラーゲンの生成やメラニンを抑えるはたらきを見せる可能性があるそうです。

シワやシミ、くすみなどを予防する栄養素として期待を背負っていますよね。

美肌を保つためにも、ビタミンCを積極的に取り入れていくと良いのではないでしょうか。

また、免疫力を高める効能も期待できるため、風邪予防にも積極的にビタミンCを摂取すると良いと考えられるでしょう。

このほかに、ビタミンCには鉄分の吸収を助けるはたらきが望まれています。

貧血になりやすい方は、鉄分と一緒にビタミンCを取り入れるのを意識すると良さそうです。

ちなみに、じゃがいものビタミンCはでんぷん内に含まれているので、加熱しても壊れにくいのが嬉しいポイントですね。

・カリウムじゃがいもに含まれるカリウムは、血圧の上昇を抑えるはたらきが期待できます。

体内にある不要な塩分を排出するのをサポートするため、高血圧予防をたすけてくれる期待栄養素と言えるでしょう。

現代の食生活では塩分を摂取することが多いので、じゃがいものようにカリウムを含んだ食材を取り入れることで高血圧を予防すると良いかもしれません。

高血圧を防げば、生活習慣病の予防にもつながります。

・食物繊維じゃがいもには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。

食物繊維は腸内を整えて、不要な老廃物を排出するはたらきがあると言われているのが特徴です。

効果を見せれば、腸内にある細菌のエサとなり、スムーズな排便をサポートしてくれると考えられるでしょう。

便秘になりがちな人は、食物繊維を含んだ食べものを摂取するように心がけると良いのではないでしょうか。

・アンチエイジング効果©︎https://pixabay.com/じゃがいもに含まれるビタミンCは、シミやくすみなどを防ぐ効果が期待できるため、アンチエイジング効果を望めます。

コラーゲンの生成をサポートすることで、肌のシワを予防する効能も見せてくれるかもしれません。

若々しい肌を保ちたいときには、じゃがいものようにビタミンCを含んだ食材を取り入れるのがおすすめです。

・むくみ解消©︎https://pixabay.com/塩分が多い食事が多くなると、体内の塩分濃度を下げるために水分を溜め込むようになります。

これが、むくみの原因です。

じゃがいもには不要な塩分を排出するカリウムが含まれているため、むくみの解消の一役をになってくれるかも。

高血圧を予防するだけでなく、気になるむくみを軽減したい場合にも、じゃがいもの栄養素が役立ちそうです。

・精神安定やストレス対策肌に良いと言われているビタミンCには、ストレスを解消するはたらきも期待できます。

ストレスを感じたときに体内から分泌される対抗ホルモンには、ビタミンCが必要という研究もされているのだとか。

何かとストレスが多い現代社会において、ビタミンCは欠かせない栄養素と言えるかもしれませんね。

■じゃがいもは栄養満点の食材!©︎https://pixabay.com/じゃがいもの定義は曖昧なところがありますが、エネルギー源となる栄養を豊富に含んだ食材であることは変わりありません。

糖質のほかにもカリウムやビタミンCなど、体に嬉しい栄養素が含まれています。

と言っても、何より炭水化物が多いのが特徴です。

ご飯、麺、パンなど王道な主食に飽きたら、じゃがいもをメインとしたメニューを取り入れると、食生活を楽しめそうです。

じゃがいもについて理解を深め、普段の食卓に役立ててみてはいかがでしょうか。

《参考》・文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF」・わかさの秘密「じゃがいも」・オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明-ビタミンC」関連リンクじゃがいもを冷凍するとふにゃふにゃでまずい?おいしく保存する方法とは「ミスターポテトヘッドカフェ」スイーツパラダイス池袋店で、ポテトヘッドバーガーやパンケーキじゃがいもの芽は危険!中毒症状から取り除く方法や保管方法まで徹底解説!ミキサーなし!簡単にできる「じゃがいものポタージュ」。

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