ビールのおいしい飲み方!温度からグラスまでこだわって美味しく飲もう
毎日が猛暑だった夏も少しづつ落ち着きを取り戻し、季節はだんだんと秋めいてきています。
多くの食べものが旬をむかえる時期です。
食べものがおいしくなってくると、それにともなってビールもおいしく感じるでしょう。
そこで、せっかく味わうビールが一層おいしくなる方法で飲んでみませんか。
今回は、ビールのおいしい飲み方を紹介します。
©https://unsplash.com/目次 [開く][閉じる]■ビールを味わうポイント■ビールは飲み方次第でおいしくなる■ビールのおいしい飲みかた『適正温度』■ビールのおいしい飲みかた『注ぎ方』■ビールのおいしい飲みかた『カクテル』■ビールのおいしい飲みかた『海外ビール』■ビールの飲みかた『グラス』■健康的なビールの飲みかた!飲みすぎ注意■ビールを飲んで元気に過ごそう■ビールを味わうポイントビールといえば、さっぱりとした苦味がとてもおいしいお酒ですよね。
しかし、実はそれだけではなく、さまざまな味が複雑に混ざりあってビールの素敵なおいしさができているのです。
ぜひ、お手元のビールで確かめながら読んでみてください。
・苦味©https://www.photo-ac.com/ビールといえば苦味、これはみなさんが思う、共通の認識ではないでしょうか。
この苦味の原因は「ホップ」という植物が入っているためなのです。
ホップとは、アサ科カラハナソウ属のつる性の多年生植物で、目にも鮮やかな緑がとてもきれいな植物です。
各ビールのメーカーが厳選した麦を細かく粉砕したものにホップを加えて過熱することで、うまみと苦味が発生します。
・のど越しビールのもう一つの味ともいえる「のど越し」は、口にしたとたん、するすると入るスマートさが魅力です。
しかし、のど越しとは喉のとおりだけではありません。
のどを通るときに、主張しすぎない程度に口全体に麦とホップの風味が広がっていく快感を与えてくれます。
この快感がビールの持つ最大の魅力であり、おつまみをおいしくしてくれる要因にもなっていますよ。
・クリーミーな泡©︎https://www.photo-ac.com/ビールの泡は不思議ですよね。
ビール以外でも、泡が出るドリンクはクリームソーダやラッシーなどいくつかありますが、いずれもはっきりとした味はありません。
ところが、ビールの泡はそれ自身が甘いわけではないのに、ビールと飲むことで苦味を和らげてほのかな甘みを演出してくれるのです。
ビールをジョッキに次ぐとき、空気を含むように静かに入れると、泡がきめ細かくてさらに奥深い香りを出してくれますよ。
・ホップの香りホップは苦味を出してくれるものですが、同時に独特の香りを出してくれるものでもあります。
ホップにも多くの種類があるようで、それぞれ微妙な香りの違いがあり、組み合わせと配分でさまざまなおいしいビールとなるのです。
ビールを注ぐとき、勢いよく入れるとホップの香りごととんでしまうことがあるので注意してくださいね。
・食事との相性ビールは、和洋中どんな食事にも合います。
ビールは食欲増進の効果が期待できることと「苦味」が主体となる味であるため、食事と味が被ることが少ないのです。
もう少しいえばビールに入っている成分「カリウム」のおかげで、塩っけが欲しくなるでしょう。
このように、塩は油と相性がよいので、ビール→塩→油の食事になることが多いのではないでしょうか。
中華料理は特にこの図式をとらえていますよね。
しかし、いずれも取りすぎには注意しましょう。
■ビールは飲み方次第でおいしくなる©https://unsplash.com/もともとおいしいビールですが、飲み方を工夫することでさらにおいしく感じられます。
コツはたくさんありますが、ちょっとした工夫でできるものばかりを集めました。
ぜひ実践してみてくださいね。
・鮮度の高いビールを買う鮮度はビールの命といっても過言ではないでしょう。
鮮度の低いビールを買ってしまうと、折角のビールの香りと味は半減してしまい物足りなさをおぼえて不満を感じてしまいます。
では、鮮度の1番高いときとはいったいいつでしょうか、もちろん早いうちに飲むことですよね、とりわけ製造から2週間を過ぎれば鮮度が低くなってしまいます。
できるだけ早くにお飲みくださいね。
・必ずグラスに注ぐ©https://www.photo-ac.com/仕事からぐったり帰って冷蔵庫から缶ビールを取り出し飲むビールはとても爽快ですが、味のために必ずグラスに注いでから飲むようにしてください。
缶ビールのままだと苦味が強くなってしまうので、まろやかな味わいにしてから飲むということなのです。
グラスはあらかじめ冷蔵庫などで冷やしておくといいですね。
・ごくごくと勢いよく飲むグラスに注いだら一気に勢いよく飲みましょう。
遠慮なく、缶ビールでも瓶ビールでも勢いよく飲むのはとても大事です。
疲れを飛ばすため、のどの渇きを潤すため、食事をおいしくするためにおいしく飲んでください。
物足りないときはお代わりしたくなりますが、自分の裁量をしっかり守って二日酔いにはお気をつけてくださいね。
・冷やしすぎに気を付ける©︎https://www.photo-ac.com/冷えたビールはとてもおいしいですが、あまり極端に冷やしすぎると味がわからなくなるので気を付けてください。
泡立ちも悪くなり、何より味がわからなくなってしまうのです。
基本は、5度前後くらいがおすすめ。
冷蔵庫に入れて4時間くらいで飲み頃です。
どうしても冷えたビールが飲みたいときでもグラスに氷は入れない方がいいでしょう。
せっかくのビールが薄まってしまいます。
バケツ型の「ワインクーラー」においておくと、おいしく冷えますよ。
■ビールのおいしい飲みかた『適正温度』ビールは、温度で味が変わる不思議な飲みものです。
冷やせばいいというものでもなく、最高の飲み頃があるのです。
いったい何度くらいで飲めば一番おいしいかを探ってみましょう。
・夏場の温度の目安©︎https://pixabay.com/ja/夏場は4度から6度くらいを目安にします。
暑いので低めの温度の方が飲み心地がよくなりますね。
これでも温度が高いという人はおつまみを工夫してみてはいかがでしょうか、冷やしトマトや冷製パスタ、リャンバンなどの夏向けの涼しいおつまみで暑さをしのぎましょう。
・冬場の温度の目安©https://unsplash.com/冬場は6度から8度くらいを目安にします。
真冬だと外気温次第では、飲んでるうちにさらに低い温度になるかもしれません。
ご家庭の気温に合わせて調節しましょう。
寒いときはおつまみでホットな気分を演出しましょう。
おでんをはじめとした鍋物や餃子などの点心、グラタンなどもおすすめですよ。
・冷蔵庫で4時間程度冷やすスーパーや酒屋さんから買ってきて、冷蔵庫に入れて4時間ほどで適正温度となります。
結構長いと感じる人もいるでしょう。
すぐに飲みたいというときもありますよね。
冷凍庫でも30分もかかり、賢い方法とは言えません。
そこで、もっと早く済む伝統的な裏技は、ボウルに氷と塩と水を入れてその中に缶ビールを入れること。
この方法なら5分程度で冷やすことができますよ。
■ビールのおいしい飲みかた『注ぎ方』©︎https://pixabay.com/ja/皆さまはお酒のプロである「バーテンダー」の注いだビールを飲んだことがあるでしょうか。
同じビールでも、空気を含んだきめ細やかさが天と地ほどの差で不思議な感覚になるのです。
つまり、ビールは注ぎ方だけで味に違いが出てきてしまいます。
どのような注ぎ方をすればおいしいかをご紹介しますので、参考にしてくださいね。
・ビールと泡の比率は7:3おいしさの違いの第一は、ビールと泡の比率にあり、理想は7:3。
缶ビールをそのまま飲む場合は、泡立っていない状態で飲むことになるので注意しましょう。
グラスに注いだ瞬間に泡は出てきますよ。
ただ、特に何もしないでグラスに注ぐと比率は半々くらいになってしまいます。
これを解決するためにはどうすればいいでしょうか。
・グラスを傾ける©︎https://pixabay.com/ja/グラスを傾けてビールを注ぐと、泡立ちが若干抑えられるため理想に近い注ぎ方となります。
ビールがグラスの底にあたるまでの距離も泡立ちの原因の一つになっているのです。
しかし、この方法だけでは泡立ちを調節することは難しく、8:2等のビールもできてしまうため、完璧なおいしさにはもう少し足りないですよね。
このままではクリーミーさが足りなくて、苦味の強いビールになってしまうかもしれません。
・速度と手首のスナップスナップをきかせ勢いをつけたままビールを注ぐ方法があります。
勢いをつけると力が入りがちになるので気をつけましょう。
泡立ちすぎる場合は、少し落ち着けてから続きを入れてください。
グラスの種類によっても泡立ちには違いがあり、背の高い入れものの方が泡は出やすくなっていますよ。
・三度注ぎの方法ビールの注ぎ方の奥義「三度注ぎ」を紹介します。
この方法はビールで有名な「ドイツ」などで一般的に使われているやり方で、最もおいしくなる方法の注ぎ方とされています。
まずグラスを置き、高いところからゆっくり注ぎます。
途中で速度を付けて泡を立て、グラス一杯に泡が吹くまで2分ほど待ちましょう。
泡が収まったら静かにグラスを注ぎ、泡が盛り上がるまで待ちます。
泡がグラスの縁より下がる前に最後のビールを注ぎます。
このように三度に分けて注ぐことで最もおいしい状態のビールになるのです。
■ビールのおいしい飲みかた『カクテル』ビールはカクテルにしてもおいしく飲めるお酒です。
たまには気分を変えて作ってみるのもいいでしょう。
一風変わった飲みかたは、飲んだ人を虜にするかもしれませんよ。
・シャンディガフ©︎https://www.photo-ac.com/ビールとジンジャーエールを同量入れて作るカクテルです。
ビールの苦味をしょうがの香りが打ち消してくれるので、飲みやすいタイプのカクテルとなります。
同量と紹介しましたが、実は作る人によってちょっと割合が違ったりするのも面白いカクテルです。
フルーツを飾ったりビールを2種類入れてみたりと工夫の余地がたくさんで遊びがいのあるカクテルですよ。
・エッグビールハノイで有名なカクテルで、ビールに卵黄を入れてよく混ぜたものが「エッグビール」。
少しユニークな取り合わせに感じますが、ビールをさらにまろやかにしてくれる効果があり、おいしいカクテルなのです。
ガムシロップを入れて甘みを足してもおいしく飲めますよ。
ちなみに、黒ビールを使うとイエローサンセットとなります。
・ブラック&ホワイト「ブラック&ホワイト」は、黒ビールと牛乳を2:1で混ぜてシュガーシロップを2tsp入れて完成です。
黒ビールと牛乳の白い色の対比がきれいなカクテルですよ。
黒ビールだけでは飲みづらいという人も、このカクテルならまろやかになるのでおすすめです。
さまざまな黒ビールの種類で試してみるのもいいですが、牛乳の種類の方に視点を置き、成分調整牛乳や無脂肪牛乳、乳飲料など変えてみるとなかなか奥深い味わいになります。
■ビールのおいしい飲みかた『海外ビール』©︎https://pixabay.com/ja/日本ではもちろん日本のビールを飲む機会が多いですが、海外のビールもとってもおいしいですよ。
日本のビールにはない魅力があるものも多いので、ぜひ飲んでみてください。
・コロナ©︎https://pixabay.com/ja/メキシコビールの代表格であるコロナビールは、正式名称をコロナ・エクストラといいます。
軽い味わいが特徴的で「立って飲む」ビールといわれています。
立食パーティーなどにもってこいのお酒ですね。
テキーラのようにライムを絞って塩をほんの少し口に含みながら飲む「メキシカンスタイル」にして飲むととてもおいしいですよ。
・ギネス©︎https://pixabay.com/ja/愛され続けて260年の歴史があるギネスは、アイルランドで産声を上げた黒ビールです。
麦芽の丁寧な扱いと伝統的な製法で作られたギネスは、ほのかなコクと甘みを持っている貴重なビールです。
アルコールは4パーセント程度と低めに作られていて何より飲みやすく、味がしっかりしていて世界中にファンがいることで知られています。
・ブルームーンアメリカが世界に向けてつくった、全米ナンバー1のビールがブルームーンです。
1995年発売と、比較的新しくできたビールで、日本では2013年から販売されています。
ビールとしては珍しいほどのクリーミーな甘さと後味が人気で、これはベルギービールからインスピレーションを受けているそうです。
独特の香りの正体はオレンジピールを使っており、発想の柔軟性がうかがえますね。
■ビールの飲みかた『グラス』折角飲むならグラスにもこだわってみませんか。
見た目もあでやかで気分も味もご機嫌なディナーになりますよ。
お気に入りのグラスで飲むのもいいですし、このビールにはこのグラス! といった感じで毎日変えてみるのもいいですね。
・チューリップグラス©︎https://www.photo-ac.com/柄がついていて底が丸く、「ずんぐりむっくり」という表現がぴったり合うグラスです。
エールタイプとも呼ばれていて、香りを楽しむことを第一に作られています。
底を丸くすることで空気の対流がよく、最高の状態でむせかえるような香りを楽しむことができるようになっています。
注いだあとにグラスを少し揺らしてみるとさらに味がよくなります。
・ピルスナーグラスのど越し爽快でキレのいい味わいが楽しめるピルスナーグラスは、細身で背が高く、味を逃さないことを重点としたグラスです。
爽快さを追求したグラスは日本人によく合うかたちといえるでしょう。
底が丸くなっているタイプと平面になっているタイプなどがあるのでお好みでどうぞ。
・フルートグラス柄の部分が長く、口元は少しすぼまったかたちをしています。
そのため引き締まった香りを楽しむことができ、ビールの味わいを何層にもしてくれるでしょう。
ゴブレット型もフルートグラスの仲間ですが、こちらのほうが聞きなれている方も多いのではないでしょうか。
・陶器陶器グラスは泡持ちがいいため、クリーミーな口当たりとまろやかさを約束してくれます。
炭酸の抜けを防ぐ役割もしているので長めの宴会などにも向いています。
まったりと過ごすスローライフの精神にぴったり当てはまっている、現代向けのグラスといえます。
・錫©︎https://www.photo-ac.com/熱伝導率が高く、そのために冷えたビールを注ぐと全体がいっきにキンキンになる素敵なグラスです。
泡の状態もよくなり、まろやかに感じることでしょう。
また、錫だけが持つ特性に、水の不純な部分をとり浄化してくれるというものがあり、ビールのえぐみを拭い去ってくれる効果が期待できるのです。
・薄いガラスガラス製のグラスは、非常に飲み口が薄くできるものがあり、繊細な味わいを楽しむことができるのです。
また、見た目にも涼しげな気分を出してくれてビールを楽しむことができるでしょう。
ビールが持つ細かい味わいの違いまではっきり分かるので、飲み比べなどにもおすすめです。
・変わったグラスここで少し、一風変わったグラスを紹介します。
「ペニー・リック・グラス」という1830年ごろにイギリスでできたグラスです。
材質も見た目も普通のグラスと変わりませんが、何を隠そうこのグラスは上げ底となっているのです。
見た目の5分の1程度しか入らないのですが、その分グラス内でビールがぬるくなることを防げます。
このグラスでビールを飲んでみると何杯でも飲める感覚になるでしょう。
■健康的なビールの飲みかた!飲みすぎ注意©︎https://www.pexels.com/ja-jp/ビールが好きな方は、お酒の席での1杯目はかならずビールにしますよね。
しかも、一度飲むとお代わりをしてしまい、また飲みたくなる不思議な飲み物です。
しかし、飲みすぎは決して体に良くないのでやめましょうね。
ゆっくり適量を守ってビールを飲むコツをご紹介します。
・食べながら飲むお酒を飲む方の中には「空腹で飲むとうまい」という言葉があります。
これは、ものすごく体に悪いと言われています。
空腹で飲むと血液中のエタノール濃度の上がり方が極端になり、早く酔いやすくなります。
それだけではなく、胃に障壁がな今ま飲むことになるため、胃に負担がかかります。
かならず何か口にしながら飲むようにしましょう。
・自分の適量を把握する©https://unsplash.com/一般的に、一日の適量のアルコールは純アルコールで20g。
ビールだと中瓶1本(500ml)とされています。
アルコールに弱いという人はさらに少なくしましょう。
必ずおつまみをとり休みながら飲んでください。
そして、飲んでる最中の運動も危険です。
アルコールのまわりが良くなり、普段より酔ってしまうでしょう。
お酒に強い自信がない人は、外で飲むときは普段よりさらに少ないアルコール量を心がけることも大切です。
これらのことに注意して健全な酒ライフを過ごしてくださいね。
・休肝日を作る毎日飲んでいると肝臓が悲鳴を上げてしまうので、休肝日をとるようにしましょう。
週に1回程度がおすすめです。
間違っても「自分は肝臓が丈夫だから」などと思わないでペースを守ってください。
アルコールが及ぼす影響は、肝臓より先に脳に与えるといわれていて、だんだん縮んでいくという研究結果もあります。
それを防ぐためには休肝日を設けて休むのが一番なのです。
■ビールを飲んで元気に過ごそう©https://unsplash.com/日本でビールを初めて飲んだのは、玉虫左太夫という幕末の仙台藩士でした。
彼はアメリカの使節団として、太平洋を航海中にビールを飲み、「苦味なれども口を湿すに足る」と評しています。
当時から苦かったことがわかる言葉ですね。
それにしても、口を湿すに足るということは、満足したという感想がうかがえますので、素晴らしい味覚の持ち主だったことがわかるエピソードです。
その後時代は文明開化となり同時に庶民に広まっていきました。
日本には珍しい苦い飲み物はさぞかしインパクトがあったことでしょう。
最近では、残念ながらコロナウイルスの影響で外でビールを楽しむ機会が減ってしまいました。
しかし、それでめげるほど人間は弱くなかったようで、「オンライン飲み会」という新しい様式の飲み会が定着しつつあります。
このオンライン飲み会の場では、人目を惹きたいからかめずらしい酒を飲もう! という人たちが一定数いて、ビールの中でもなかなか聞きなれない特別なビールを持ってきたりしているのです。
古いものから新製品まで、さまざまなビールが愛されている様子がうかがえます。
ビールは、お店で飲むだけのものでなく、缶ビールとしてたくさんの銘柄が発売されているのも強みの一つですね。
自宅でも簡単に飲み比べをすることができます。
しかし、アルコールの取りすぎは危険なので注意してくださいね。
健全な食生活を心がけて毎日を元気に過ごしましょう。
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