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食べられる?はちみつが白く固まる原因と簡単な戻し方・保存方法を紹介!

「少し前に買ったはちみつが、使いたいときに固まっていた」「白くなっていたから、傷んだと思って捨ててしまった」そんな経験がある人はいないでしょうか。

はちみつは割と簡単に固まってしまうものなので、そんなに驚くことはありません。

でも、普段とろとろのはちみつが、固まっていたら、どうしたらいいのでしょう。

今回は、はちみつが固まってしまう原因と、とろとろの状態に戻す方法をご紹介します。

©https://www.photo-ac.com/目次 [開く][閉じる]■はちみつが固まる原因は?■意外な方法も!固まったはちみつの戻し方■固まったはちみつを戻すときの注意点■はちみつが固まるのを防止する方法■はちみつは固まると腐る?■固まっても大丈夫!はちみつおすすめレシピ■はちみつは固まっても大丈夫!上手に使っておいしく食べよう!■はちみつが固まる原因は?・温度によって結晶化しやすいはちみつが固まらない温度は18℃~24℃くらいです。

15℃くらいになると、容器の底の方から白っぽくなり、固まりだしてきます。

この白く固まる現象を「結晶化」と言います。

一般的に、14℃~16℃くらいの間が結晶化しやすい温度です。

はちみつは温度が低いほど固まりやすい印象がありますが、そうではなく、マイナス18℃より低い温度では結晶化しなくなる特徴があります。

これははちみつの成分、ブドウ糖によるものです。

・ブドウ糖の性質によるものはちみつは天然のブドウ糖と果糖からできていて、ブドウ糖の割合が多いと、固まりやすくなります。

これは花の種類によって変わってくるので、同じメーカーのはちみつでも、アカシアとレンゲでは固まり具合が変わってきます。

一般的には、アカシアの方がブドウ糖より果糖の割合が多いので、固まりにくいとされています。

他にはリンゴのはちみつも、同様です。

・振動によって結晶化が促進される©https://www.photo-ac.com/振動が多い場所に保管すると、結晶化が進みやすくなります。

これは、空気中の不純物が振動によって、はちみつに入ってしまうからです。

冷蔵庫など細かい振動があるような家電の上に置いておくと、結晶化しやすくなりますので注意しましょう。

また、大きな容器をそのまま使っていると、なくなるまでに時間がかかり、そのたびに取り出すため、振動を受ける回数が増えてしまいます。

大きな容器に入っているはちみつは、小さめの容器に移して使うようにしましょう。

・固まっても品質に影響はない白く固まってしまったからもう食べられない、ということはありません。

品質には変わりがありませんので、安心して食べることができます。

そのままジャムのようにトーストにつけて食べることもできますよ。

中にはジャリジャリした食感に、病みつきになってしまう人もいるようです。

・固まらないはちみつもあるの?©https://pixabay.com/ja/「今まで買っていたはちみつは固まったことがなかったけど、人からもらったはちみつは固まってしまった」とか「旅行先で買ったものは、なぜか固まってしまう」という経験がある人もいるのではないでしょうか。

売られているはちみつの中には、製法で固まらなくなっているものもあります。

はちみつは容器に詰める前に、花粉や不純物をフィルターで取り除いているのですが、中には粘度が高くこのフィルターを通りにくいものがあるのです。

そのために少し加熱しながらフィルターを通すのですが、大量生産の場合、早くフィルターに通したいために高温で処理されることがあります。

このことで、はちみつはサラサラに近い状態になり、容器に入れやすくなりますが、はちみつの成分が壊れて、固まらなくなるのです。

一見「固まらない方がいい」と思われるかもしれませんが、栄養素もなくなり、はちみつ本来の風味も落ちるので、固まらないはちみつにはこのような商品があることも、覚えておいた方がよいかもしれません。

■意外な方法も!固まったはちみつの戻し方©https://pixabay.com/ja/固まってしまったはちみつの定番の戻し方から、簡単な裏ワザまでをご紹介いたしますので、是非参考にしてみてくださいね。

・湯煎で溶かすこの方法が最も一般的で、知られている戻し方です。

はちみつの容器の蓋をあけて、水を張った鍋に入れて火にかけます。

このとき、火は中火から弱火で、ゆっくり温めるようにします。

湯せんの水は沸騰させないように気を付けましょう。

鍋の水は、最初からお湯の状態だと、高温になりすぎてしまう場合がありますので、水から火にかけてゆっくり加熱するのがベストです。

途中、はちみつの容器の中をスプーンなどでかき混ぜて、中の温度が均等になるようにしましょう。

結晶化した状態から、通常のはちみつ色に溶けたら、いつものように使えます。

固まり具合にもよりますが、30分~1時間くらいで使えるくらいに溶けます。

金属製のスプーンを使うことで、はちみつが金属成分を溶かしてしまう、という話もありますが、長期間はちみつにつけなければ影響はなく、溶かすだけなら大丈夫という意見もあります。

諸説ありますので、心配な人は木製のスプーンやハニーディッパーを使うようにしましょう。

また、プラスチック製の容器の場合は、熱源に近いと容器が溶けてしまうおそれもあります。

様子を見ながら溶かし、場合によっては鍋の底の部分に皿などを置いて、上げ底をするといいですね。

・電子レンジで溶かす湯せんにかける時間がない場合に手軽にできる方法です。

温めすぎてしまうとはちみつの栄養素が壊れてしまったり、容器が溶けてしまうこともあるので、使いたい分だけを取り出して、耐熱の別容器で温めましょう。

大さじ1~2杯程度ですと、10~20秒くらいで溶けます。

失敗しないように短い時間で様子を見ながら、温めるようにしましょう。

・ホッカイロで溶かす©https://www.photo-ac.com/使い捨てカイロを使う裏ワザです。

火を使うこともないので安全ですし、温まりすぎることもないので、こまめに確認する必要もありません。

方法は、容器にホッカイロを巻いて、その上からタオルで巻きます。

熱が逃げないように、容器全体を毛布や厚手のタオルなどでくるんで、12~14時間くらい放置すれば溶けているはずです。

・お風呂に入れて溶かす容器の蓋をしっかりしめて、さらにビニール袋やフリーザーバッグに入れるなどして、中にお湯が入らないようにします。

湯船にいれて1~5時間ほど放置します。

少し時間がかかってしまいますが、はちみつを溶かす適温の40℃に近い温度で、容器全体を温めることができるので、ムラなくきれいに溶かすことができますよ。

・暖房器具で溶かす猫や室内犬の暖房器具を使う人もいるようです。

動物が触ってもヤケドをしないくらいの40℃くらいに保たれているため、ちょうどいいようです。

他にも電気毛布や電気あんかを使う方法もあります。

ファンヒーターなどを使うこともできますが、吹き出し口は70℃くらいの高温に達するものもあるので、注意が必要です。

エアコンの吹き出し口は50℃くらいなので、ちょうどいいかもしれませんが、吹き出し口に容器をどのようにつけるかが、問題になってきますね。

こたつに入れて溶かそうと思われる人もいるかと思いますが、こたつの内部の温度は強運転で約35℃くらいです。

1日中入れてあれば溶ける可能性もありそうですが、弱運転の場合ですと、温度が低くなるので難しいかもしれません。

■固まったはちみつを戻すときの注意点©https://pixabay.com/ja/温めればいいとむやみに熱を加えると、はちみつの栄養素が失われてしまいます。

注意点を載せますので、気をつけながら戻すようにしましょう。

・加熱しすぎない加熱しすぎると、はちみつの栄養素が壊れてしまいます。

はちみつにはミネラルや酵素がたくさん含まれていますが、これらの栄養素は熱に弱い性質です。

はちみつの栄養素をそのまま食べるためにも、はちみつを溶かすときは低い温度からゆっくり溶かしましょう。

また、容器がプラスチックの場合は、熱に耐えられないものもあります。

加熱しすぎると容器も溶けてしまう場合がありますので、注意が必要です。

・繰り返し溶かさない©https://pixabay.com/ja/はちみつを溶かすときに、中途半端に溶かしてしまうと、また固まってしまうことがあります。

繰り返し溶かしてしまうと、はちみつの風味が落ちますので、何度も溶かすことがないように、しっかり溶かします。

・急速な加熱をしない急な加熱をしてしまうと、温度にムラができやすくなります。

一部分だけがサラサラの状態になってしまい、はちみつの成分が壊れてしまったり、逆にしっかり溶けない部分ができるなどの失敗を引き起こしてしまうこともあります。

焦らずじっくり溶かすようにしましょう。

■はちみつが固まるのを防止する方法©https://pixabay.com/ja/・18℃~24℃の場所で常温保存固まるのを防ぐためには、ちょうどいい温度で、振動を避けられる場所に保管することが大事です。

キッチンの吊戸棚や食器棚の上の方が、ほどよく温度が高めで保管に適しています。

また、冬などは暖房のきいた室内に置いておくことで、固まるのを防ぐことができます。

反対に、ガス台や炊飯器の近くなどは室温よりも温度が高くなりやすく、湿度も上がりやすい場所なので避けましょう。

・直射日光を避ける直射日光ははちみつを劣化させる原因の一つです。

キッチンの窓際などに置くことはしないようにしましょう。

直射日光による紫外線も影響がありますが、急な温度変化もよくありません。

はちみつの風味と栄養を守るために、直射日光が当たる場所には置かないようにしましょうね。

■はちみつは固まると腐る?©https://pixabay.com/ja/はちみつが固まると腐る、という噂を耳にした人もいるのではないでしょうか。

先述した通り、固まる原因は痛んだからでないことは、お判りいただけたと思います。

とはいえ、はちみつは実際に腐るのか、おいしく食べられる期間はどれくらいなのかは、気になるところです。

ご説明いたしますので、参考にしてくださいね。

・はちみつの一般的な賞味期限はちみつは腐らない食品ではありますが、日本の法律では賞味期限が設けられています。

売られているはちみつの一般的な賞味期限は、2~3年くらいになっています。

白いツブツブが出てきたら結晶化が始まっている合図です。

古くなったはちみつは、水分量が減ってしまうため、温かい環境でも固まりやすくなります。

・殺菌効果があるので腐らない©https://www.photo-ac.com/糖度が高く水分が少ない上に、殺菌作用があるため腐ることはありません。

ですが、使っている途中で、容器に菌が入ってしまうことがあります。

菌が瓶に入らないように、スプーンを入れて使う際は、清潔なものを使いましょう。

はちみつは保存状態がよければ腐らない食品ですが、水あめなどの添加物が入っていたり、水分量が高いものですと、腐るおそれが出てきます。

このような添加物が入っているはちみつは、賞味期限内に食べたほうが無難です。

・風味は落ちていくいくら腐らないとはいえ、古くなってしまうと風味はなくなっていきます。

はちみつ独特の甘い風味や香りは、ミネラルやビタミンからのものです。

風味が落ちてきているということは、これらの栄養素もなくなってきているサインですので早めに食べるようにしましょう。

■固まっても大丈夫!はちみつおすすめレシピ©https://pixabay.com/ja/固まったはちみつを溶かさなくても、おいしく食べる方法がいくつかあります。

固まってしまったものをそのまま使ってみたい、という時にはこのレシピを参考にしてみてくださいね。

・はちみつ漬けレモンを約1mmの輪切りにします容器のなかに固まったはちみつと、輪切りにしたレモンを交互に重ねていきます1日ほど冷蔵庫で置いたら、できあがりですレモンの水分が出ることで、はちみつがサラサラになるので、使いやすくなります。

できたものはソーダ割やレモネードにしたり、ヨーグルトにかけて食べることができますよ。

レモンの他にもオレンジなどでも作ることができますので、試してみてはいかがでしょうか。

・はちみつバターはちみつ大さじ2に対して、室温に戻したバター20gを混ぜ合わせることでできます。

出来上がったはちみつバターは、トーストにそのまま塗ってもいいですし、蒸かしたさつまいもに乗せてもりっぱなデザートになります。

クラッカーに乗せれば、おしゃれなおもてなしオードブルの一品になりそうですね。

■はちみつは固まっても大丈夫!上手に使っておいしく食べよう!©https://pixabay.com/ja/はちみつは、純粋なものであれば、いずれかは白く固まってしまうものです。

でもそれが、自然のビタミンやミネラルのなせるワザだと知ると、少し安心できたのではないでしょうか。

固まったはちみつは使い勝手があまりよくありませんが、上手に溶かすことで栄養素を壊すことなくトロトロに戻すことができることもわかりました。

古代では薬と同じように用いられ、特権階級でしか食べられなかったはちみつですが、現代では簡単に手に入れられ、庶民でも食べることができます。

自然の恵みを上手に取り入れて、おいしく食べていきたいですね。

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