焼き鳥の人気メニュー「ぼんじり」はどこの部位?おすすめの食べ方を紹介
老若男女に愛される焼き鳥。
仕事終わりに、ビールを片手に頬張る一本は最高ですよね。
そんな焼き鳥の中でも、ジューシーでとろけるような口当たりがおいしいと評判な『ぼんじり』を知っていますか?名前は聞いたことがあっても、「そもそも、ぼんじりってどこの部位?」、「ぼんじりのおいしい食べ方って?」など、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
『ぼんじり』について色々と知ることで、いつもより一層『ぼんじり』をおいしく味わえるようになりますよ。
そこで今回は、多くの人に愛される『ぼんじり』の魅力をお伝えします。
Ⓒhttps://pixabay.com/ja/目次 [開く][閉じる]■ぼんじりとは■『ぼんじり』のおいしい味わい方■『ぼんじり』のカロリーは高いのか■『ぼんじり』がおいしい鶏5選■おいしく健康的に『ぼんじり』を味わおう■ぼんじりとは焼き鳥の人気メニューである『ぼんじり』。
歯ごたえがありジューシーな味わいが好きな方という方も多いと思いますが、どこの部位なのかご存じでしょうか。
また、名前の語源や地域によって呼び名違うなど、『ぼんじり』について知らないことは多いと思います。
よりおいしく『ぼんじり』を楽しんでいただくために、まずは『ぼんじり』の基礎知識を紹介します。
・『ぼんじり』はどこの部位?Ⓒhttps://pixabay.com/ja/『ぼんじり』とは、鶏の尻尾(テール)にあたる三角形の部分で尾骨の周りを覆っているお肉のことです。
1羽の鶏からわずかしか取れないため、実は希少部位なのです。
また、『ぼんじり』は“鶏のトロ”と呼ばれるほど、最も脂がのっている部位の1つで、ジューシーでとろけるような口当たりも人気の秘密です。
・地域によって呼び名が違うそんな『ぼんじり』ですが、地域によって呼び方が違うのはご存じでしょうか。
例えば、三角形の形状のお肉なので『さんかく』と呼ばれたり、鶏の尻尾を意味する『テール』と呼ばれたりもします。
ご自身のお住まいの地域では何と呼ばれているか、チェックしてみるのも面白いかもしれません。
・『ぼんじり』の語源Ⓒhttps://pixabay.com/ja/では、そもそも『ぼんじり』と呼ばれるようになったのはなぜでしょうか。
それは鶏の尻尾がひな祭りなどで飾られる「ぼんぼり」に似ているからと言われています。
ぼんぼりに似ているなんて、とてもかわいらしいですね。
・『オス』と『メス』の違いは?『ぼんじり』はオスとメスで違いがあります。
それは脂です。
オスは白く、メスは黄色いのが特徴です。
また、脂身はメスよりオスの方が多いので、味わいが変わってきます。
ちなみに、オスを『ぼんじり』、メスを『みさき』と呼び分けている飲食店もあります。
行ったお店でオスとメスどちらを提供しているのかたずねてみるのも、楽しみ方の1つですよ。
・『ぼんじり』は飲食店以外でも食べられる?Ⓒhttps://pixabay.com/ja/希少部位である『ぼんじり』ですが、最近ではスーパーなどでも購入できます。
例えば、「業務スーパー」では冷凍のぼんじり串が¥321で購入できます(内容量250g、10本)。
おいしいだけでなく、コストパフォーマンスが高いので大人気です。
後ほど紹介しますが、購入した『ぼんじり』を使って、焼き鳥やから揚げを作って楽しんでいる方が増えています。
お近くのスーパーでも、店頭に並んでいるのか一度チェックしてみてください!・『ぼんじり』の価格Ⓒhttps://pixabay.com/ja/おいしいだけでなく、コストパフォーマンスも高い『ぼんじり』ですが、実際の価格はどれくらいなのでしょうか。
ブランドにもよりますが、一般的なお店で出されるブロイラー(若い鶏)の場合、1キロ¥500~600程度です。
飲食店側の立場ですと、1串35gで刺して提供すると、原価は¥70程度になります。
定価¥300ですと25%という高い原価率を確保できます。
■『ぼんじり』のおいしい味わい方Ⓒhttps://pixabay.com/ja/『ぼんじり』の部位、語源、オスとメスの特徴の違い、お店でもご自宅でもリーズナブルに『ぼんじり』を楽しめることがお分かりいただけたと思います。
次に、『ぼんじり』のおいしい味わい方を紹介します。
『ぼんじり』といえば焼き鳥が有名ですが、実は他にもおいしい食べ方があるのです。
今回は、ご自宅でも簡単にできる『ぼんじり』の下処理の方法や、おすすめの食べ方の『ぼんじりのから揚げ』の作り方を紹介します。
・『ぼんじり』の下処理の方法Ⓒhttps://pixabay.com/ja/『ぼんじり』の下処理はとても簡単です。
小さい骨と油壺と呼ばれる臭いのある部分があるので、それを取り除きます。
油壺は尻尾の先の下辺りにあり、チーズのような黄色です。
包丁などを使って切り離しましょう。
『ぼんじり』は弾力があるので、包丁を使う際はケガをしないように注意してください。
また、油壺をしょうがなどで臭いを消して食べる人もいます。
お好みで調理してみてください。
・『ぼんじり』の食感の秘密『ぼんじり』の魅力は何と言っても、口の中でとろけるような食感です。
歯切れが良く噛み切れますが、程よい弾力で歯ごたえも楽しめます。
また、『ぼんじり』はしっかり脂がのっている部位なので、とてもジューシーな味わいが楽しめます。
では、しっかりとした歯ごたえを楽しめるのはなぜでしょうか。
それは、身の締まりが良いからです。
『ぼんじり』の部位は、元々よく動かされる部位なので筋肉がしまっており、程よい弾力と歯ごたえが味わえます。
・唐揚げにしてもおいしいⒸhttps://pixabay.com/ja/『ぼんじり』の食べ方と言えば串焼きのイメージが強いですが、から揚げにしてもおいしいと評判です。
食べ応えのあるジューシーなぼんじりが、カラッと揚げることでサクッとした食感になるので、お酒のおつまみにピッタリです。
・『ぼんじりのから揚げ』の作り方ここでは、『ぼんじりのから揚げ』の作り方をご紹介します。
材料(2人前)・ぼんじり:200g・しょうゆ:大さじ1・料理酒:大さじ1・砂糖:小さじ1・すりおろしニンニク:小さじ1・すりおろし生姜:小さじ1・かたくり粉:大さじ2・揚げ油:適量作り方準備:『ぼんじり』を下処理します(前述を参考にしてください)保存袋に、しょうゆ、料理酒、砂糖、すりおろしにんにく、すりおろし生姜を入れ、『ぼんじり』と混ぜ合わせます。
冷蔵庫で30分冷やした後、かたくり粉にまぶします。
フライパンに揚げ油を注いだ後、火で熱します。
そこに『ぼんじり』を入れ、火が通りきつね色になるまで揚げたら油切りをします。
お皿に盛り合わせたら完成です。
とても簡単にできるので、ぜひお試しあれ!・『塩』にも『タレ』にも合う焼き鳥を『塩』で食べるか『タレ』で食べるかは、人により意見が分かれるところですが、『ぼんじり』はどちらで食べてもおいしい部位です。
うまみを引き出すために『塩』をつけて食べるのも良いですし、脂身が多い部位なので、『タレ』との相性も良いです。
どちらも試してみて、好みに合う食べ方を見つけてみてください。
■『ぼんじり』のカロリーは高いのかⒸhttps://pixabay.com/ja/『ぼんじり』のおいしい味わい方を紹介しました。
焼き鳥だけでなく、さまざまな味わい方があることを知ってもらえたらうれしいです。
とはいえ、脂たっぷりでジューシーな味わいの『ぼんじり』。
カロリーが気になるという方もいらっしゃると思います。
ここでは、『ぼんじり』のカロリーは他の部位に比べて高いのか説明していきます。
・『ぼんじり』のカロリージューシーで食べ応えのある『ぼんじり』ですが、気になるのはカロリーですよね。
『ぼんじり』のカロリーは、鶏肉の部位の中で高い部類に入ります。
焼き鳥1本のカロリーは120~130kcalと言われています。
また、たんぱく質が少なめで脂質が高めなので、『ぼんじり』を楽しむ際は食べすぎに注意しなければなりません。
たんぱく質が多くふくまれている『ささみ』や「砂肝』、サラダなどを一緒に注文するとよいでしょう。
・他の部位との比較Ⓒhttps://pixabay.com/ja/では、カロリーをほかの部位と比べるとどうでしょうか。
つくね、とり皮は『ぼんじり』よりも高く、240~260kcalです。
高カロリーの部位を一覧にまとめました。
・つくね(1人前):260kcal・とり皮(1本50g):249kcal・ぼんじり(1本50g):119kcal・手羽先(100g):211kcalそのほかの人気メニューは軒並み100kcal以下で、砂肝は40~50kacal、ささみは50~60kcal、鶏軟骨は20~30kcalと言われています。
低カロリーの部位も一覧にまとめました。
・ねぎま塩(50g):86kcal・ガツ(50g):61kcal・鶏レバー(50g):56kcal・ささみ(50g):53kcal・砂肝(50g):47kcal・鶏軟骨(50g):27kcalダイエットなどでカロリー管理をしている方は、上記の一覧表を参考にしながら焼き鳥をお楽しみください。
■『ぼんじり』がおいしい鶏5選Ⓒhttps://pixabay.com/ja/ひと言で『ぼんじり』といっても、鶏の質によって全く味わいが変わってきます。
せっかく『ぼんじり』を食べるのなら、おいしい鶏が良いですよね。
生産者が丹精込めて飼育した鶏は、食感や味わいが違います。
おいしい鶏肉を目当てに遠方から訪れる観光客もいるほど、近年ますますブランド鶏の人気は高まっています。
しかし、種類が多様化するにつれ、どの鶏が本当においしいのかわからないという方も多いと思います。
そこで、『ぼんじり』がおいしく食べられるブランド鶏を5つ紹介します。
・奥三河どりⒸhttps://pixabay.com/ja/『奥山河どり』は愛知県北東部段戸山の広大な傾斜地を利用して飼育・生産している鶏です。
自然に囲まれた環境で自由な平飼いによって飼育されているので心身ともに健康です。
栄養面でも、木酢精製液やビタミンEの添加によって病気予防を徹底しています。
また、生産・飼育・処理の一貫システムを導入していることから、新鮮な鶏を供給しています。
おいしさはもちろん、安全性や新鮮さにもこだわった極上の鶏肉です。
・信州黄金シャモ父親には歯ごたえがあり鶏のうまみを味わうには最適な「シャモ」、母親には濃厚な味わいの「名古屋種」を交配して開発された信州独自の地鶏です。
名前の由来は、黄金に輝く羽色です。
歯ごたえ、風味、うまみの三拍子がそろい、ジューシーなのに脂身にしつこさがないのが特徴です。
まさに食肉鶏のサラブレッドである『信州黄金シャモ』。
ぜひ味わってほしい優秀鶏肉です。
・宮崎県産エビス鶏Ⓒhttps://pixabay.com/ja/40年以上の歴史を誇る安定した品質の『宮崎県産エビス鶏』は、やわらかくプリプリとした肉質が人気です。
ハーブ、木酢、梅肉といった自然素材をミックスして飼料にしているので、臭みがなく、とてもフレッシュです。
特に『ぼんじり』は強い旨味が感じられるのでおすすめです。
・薩摩知覧鶏Ⓒhttps://pixabay.com/ja/『薩摩知覧鶏』は、鹿児島県を中心に生産されている銘産鶏です。
コクのある味わいと独特な歯ごたえがあり、鶏肉好きに支持されている逸品です。
『薩摩知覧鶏』の最大の特徴は飼育期間の長さです。
食用鶏肉の90%を占めるブロイラー(食肉用に特化して短いスパンで出荷される若鶏)の飼育期間50日ですが、『薩摩知覧鶏』の飼育期間は450~700日です。
他では味わえない肉質を確立した鶏肉ですので、ぜひ味わってみてください。
・大山鶏Ⓒhttps://pixabay.com/ja/『大山鶏』(だいせんどり)は鳥取県大山のふもとで、ふ化から飼育・処理という一貫体制で生産されています。
肉質はジューシーで、おいしいと評判の鶏肉です。
鶏の腸内環境と脂の乗り具合を最適にする飼料の配合を飼料会社とともに開発しており、鶏の品質はとても高いです。
生産、製造履歴を自社管理しているという徹底ぶりで、安心して食べられる鶏肉です。
以上が『ぼんじり』がおいしい鶏です。
どのブランドもとても人気が高く、一度は食べていただきたい逸品です!■おいしく健康的に『ぼんじり』を味わおうⒸhttps://pixabay.com/ja/ここまで、『ぼんじり』の基礎知識から、おいしい味わい方、気になるカロリー、おすすめのブランド鶏についてお伝えしてきました。
なぜ、『ぼんじり』が多くの人に愛されているのかが、おわかりいただけたと思います。
『ぼんじり』は希少部位でありながらリーズナブルに味わうことができるので、お店でもご自宅でも気軽に楽しむことができますよ。
カロリーが高いのは少し気になるところですが、食べすぎに注意し栄養バランスを考慮した献立を意識することで、おいしく健康的に食べることができます。
また、焼き鳥のイメージが強い『ぼんじり』ですが、から揚げにしてもおいしく食べることができるなど、調理のパターンもさまざまです。
今回は、『ぼんじりのから揚げ』を紹介しましたが、『ぼんじり』を使った、お気に入りの1品を見つけてくださいね。
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