パンは消費期限が切れたらもう食べられない?危険サインや保存方法を紹介
朝食にごはんを食べる人よりもパンを食べる人の方が多いという統計が出ているほど、パンは私達の身近な存在です。
日本人にとってなくてならない食材の1つであるパンの消費期限について解説し、消費期限が切れたパンの危険なサインや保存方法も併せて紹介します。
©︎https://www.photo-ac.com/目次 [開く][閉じる]■パンの消費期限は短い?■消費期限が切れたパンはいつまで食べられる?■消費期限が切れたパンの危険サイン■消費期限に関わらずパンを長持ちさせる方法■冷凍したパンの解凍方法■消費期限が近付いたパンを使い切るアレンジレシピ■パンを長持ちさせ、おいしく食べよう!■パンの消費期限は短い?パンには『賞味期限』が表示されていることがほとんどで、正しい保存方法をしていても長いものでも5日以内と短いです。
パンは購入場所や種類ごとに消費期限が異なります。
ここでは、それぞれのパンごとの消費期限を紹介します。
・パンの『消費期限』と『賞味期限』の違い©︎https://www.photo-ac.com/パンには『消費期限』か『賞味期限』のどちらかの表示があります。
そもそも、『消費期限』と『賞味期限』の違いは何なのでしょうか。
消費期限とは消費期限は主に生鮮食品に使用される表示で、1週間以内で急激に品質の劣化がすすむ食材に表示されます。
この期間内に食べるると安全である、という意味で表示されている期限です。
消費期限の表示されているものは、消費期限内に食べきりましょう。
賞味期限とは賞味期限はおいしく食べられると思われる期間で、同じパンの種類であっても、メーカーによって異なることがあります。
味を保証する期間なので、すぐに食べられなくなるわけではありません。
・コンビニパンの消費期限©︎https://www.photo-ac.com/コンビニで売られているパンは消費期限が長いイメージがありますが、実際のところ、どうなのでしょうか。
常温で陳列されているものは2日程度、冷蔵で陳列されているものは当日から翌日の消費期限のものが多いです。
常温で2日も保存できるサンドイッチ、惣菜パン、菓子パンには、たくさんの添加物や保存料が使われているのではないか。
と勘違いしている人も多いのではないでしょうか。
工場で作られたパンは人の手に触れることなく、衛生管理を徹底した工場で作られ、袋に詰められるので、腐敗する原因がないのです。
レトルトパックの食材が、長期間保存することが可能なのと同じ理由です。
・パン屋さんの消費期限©︎https://www.photo-ac.com/パン屋さんに行くとおいしそうなパンがたくさん並んでいて、ついつい買いすぎてしまいます。
そんなパン屋さんのパンには消費期限が表示されていません。
手作りされているパンの消費期限は袋詰めにされて市販されているパンと比べると短いですが、パンの種類によって消費期限は異なります。
マヨネーズ、生クリーム、生の果物がトッピングされているパンは当日中主原料が卵のマヨネーズや生クリーム、果物などの生鮮食品を使用している場合、常温保存してしまうと当日中でも食中毒を起こす危険性があるので、食べる直前まで冷蔵庫で保管しましょう。
菓子パンや惣菜パンは翌日まで加熱して作られているカスタードクリームや惣菜が入っているパンでも、翌日までには食べ切るようにしましょう。
こちらも、冷蔵庫で保存し、温め直してからいただきます。
食パン、フランスパン、ロールパンは3日以内シンプルなパンは比較的日持ちしますが、それでも3日以内には食べましょう。
冷蔵保存していると、パンの表面が乾燥し固くなっています。
パンに水を霧吹きで一吹きしてから、トースターで温めて食べることをおすすめします。
パン屋さんのパンは袋詰めにされているパンとは違い、劣化が早いです。
パン屋さんのパンをおいしく食べる秘訣は、なるべく早く食べることです。
・無添加パンの消費期限©︎https://www.photo-ac.com/一般的に市販されているパンには、添加物や保存料が使われています。
身体に優しい無添加のパンはそれらが使われていないので、カビや細菌が繁殖しやすく傷みやすいです。
パン屋さんのパンと同じく、種類ごとに消費期限が異なりますが、いずれにしても3日以内に食べ切るようにしましょう。
・天然酵母パンの消費期限©︎https://www.photo-ac.com/天然酵母パンはゆっくりと発酵するため、作るのに時間がかかります。
その天然酵母を使って作られたパンはイースト菌で作られたパンよりも消費期限が長いといわれています。
天然酵母には酵母菌や乳酸菌が含まれていて、それらの菌がカビの繁殖を抑える役割をしてくれます。
含まれている水分量が少ないことも日持ちする理由の1つです。
・レーズンパンは消費期限が長い?©︎https://www.photo-ac.com/小麦粉100gに対して50%の量のレーズンが入っているレーズンパンは、食パンと比べると2日程長く日持ちします。
レーズンの防腐効果、抗菌性によってパンの消費期限が長くなるのです。
・『未開封』か『開封済み』かでも違う©︎https://www.photo-ac.com/パンは未開封か開封済であるかでも、消費期限が変わってきます。
表示されている消費期限は未開封で、ただしい保存方法で保存していることを前提に書かれています。
一度開封したものは消費期限に関わらず、すぐに食べるようにしましょう。
■消費期限が切れたパンはいつまで食べられる?©︎https://www.photo-ac.com/買ってきたパンの消費期限が切れてしまったら、あなたならどうしますか?1日くらいなら大丈夫だろうと食べてしまう人も多いのではないでしょうか。
ここでは、消費期限が切れたパンはいつまで食べられるかを解説します。
・1日なら大丈夫?©︎https://www.photo-ac.com/消費期限を守り、できる限りその期限内に食べたほうがいいというのはわかっていつつも、ついつい消費期限を切らしてしまうことがあります。
消費期限は、実際の期限に余裕を持って表示されているといわれているので、期限が過ぎたらすぐ食べられなくなる。
というわけではないようです。
未開封の状態で、なおかつ正しい保存方法をしていれば、1日程度なら大丈夫なこともあります。
その場合は、加熱してから食べるようにしましょう。
・1週間すぎていたら危険!©︎https://www.photo-ac.com/消費期限を1週間すぎたパンは絶対に食べてはいけません。
もったいないと思っても、すぐに破棄するようにしましょう。
誤って食べてしまうと、パンの腐敗具合にもよりますが、食中毒を起こす可能性が非常に高いです。
・傷んだパンは加熱してもダメ©︎https://www.photo-ac.com/パンにつきやすいカビは加熱することによって殺菌することができますが、カビが発生させるカビ毒は加熱しても分解することができません。
カビ毒は長期間継続的に摂取することで、がんやアレルギーの原因になることがあります。
せっかく買ったパンであっても、傷んだパンは見切りをつけて捨てましょう。
パンが糸を引く原因は、ロープ菌が原因です。
ロープ菌はパンに使用されるイースト菌と納豆菌が合わさることで発生する菌です。
ロープ菌は高温に強く焼いても死滅しません。
家庭で作ったパンに付着しやすいので、パンを手作りする人は気をつけましょう。
これが理由で、パンを製造する人は朝食に納豆を食べないと言われています。
・気づかず食べてしまったらどうする?©︎https://www.photo-ac.com/間違って傷んだパンを食べてしまったときに、変な味がしたら吐き出しましょう。
もし飲み込んでしまった場合は応急処置を行います。
食中毒の症状を緩和させる方法を紹介します。
梅干しを食べる食中毒の症状を緩和させるには、昔から梅干しがいいと言われています。
科学的にも梅干しには解毒作用があると証明されています。
傷んだパンを誤って食べてしまい不安を感じた場合は、2〜3個の梅干しを食べましょう。
米酢を飲む米酢は胃の中で胃酸と同じ効果を発揮し、殺菌してくれます。
胃腸を活性化させることで、病気や細菌への抵抗力が高まります。
胃酸過多の人は胃に負担をかけてしまうため、この方法はおすすめできません。
大根おろしを食べる大根に含まれる辛味成分「イソチオシアネート」は大根をおろし、細胞を壊すことで出てきます。
時間が経つとその効果が薄れるので、おろした後はすぐに食べるようにしましょう。
下痢、嘔吐の後は水分を取る食中毒になると、下痢や嘔吐などの症状が出ます。
下痢や嘔吐することで多くの水分が体外へと出てしまうので、脱水症状になってしまうことがあります。
それを防止するため、氷の欠片を口に含ませたり、水やスポーツドリンクを飲むなどして、少しずつ水分を摂取するようにしましょう。
■消費期限が切れたパンの危険サイン©︎https://www.photo-ac.com/気がついたらパンにカビが生えていたという経験をしたことのある方は、少なからずいるのではないでしょうか。
消費期限が切れて、食べられなくなったパンのサインを紹介します。
消費期限が切れていなくても保存状態が悪く、品質に不安があるときにも参考にしてください。
・カビが生えている©︎https://www.photo-ac.com/パンにカビが生える原因カビは、主に空気中のカビ胞子がパンに付着することでカビが繁殖します。
パンにはカビのエサとなる糖分と水分が豊富に含まれているので、カビが繁殖しやすいです。
パンを袋に入れて保存する場合はしっかりと冷めてから袋に入れなければ、袋内に水分が付着してカビが繁殖しやすくなってしまいます。
フランスパンは食パンよりも水分含有量が比較的少ないので、食パンよりもカビが生えにくいと言われています。
カビ以外の部分は食べられる?小さく一ヶ所だけカビが生えたパンであっても、そのパンの袋内にはカビの胞子が充満しています。
きれいに見えている部分にも、目には見えないカビの菌糸が張り巡らされているので食べずに捨てるようにしましょう。
・惣菜パンはニオイに注意©︎https://www.photo-ac.com/惣菜パンは、パンよりも具材の傷みが早いです。
水分が出やすい具材を使用しているものほど、傷みが早くなります。
酸っぱいニオイがするものは食べるのを止め、ニオイがしなくても口に入れて酸っぱい味がしたら、口に入れた分を吐き出してパンを破棄しましょう。
・水分が抜けている状態©︎https://www.photo-ac.com/パンを冷蔵庫で保存していると、水分が抜けて固くなってしまっていることがあります。
こうなってしまうと、パンはおいしく食べることが出来ません。
■消費期限に関わらずパンを長持ちさせる方法©︎https://www.photo-ac.com/消費期限の短いパンを長持ちさせる方法を紹介するので、食べきれない量のパンを買ってきたり、貰ったりしたときには参考にしてください。
・パンがカビる環境とは?©︎https://www.photo-ac.com/パンは密封されている状態で売られているものでも、開封して空気に触れたり手で触れることで菌が付着します。
特に水分が多く含まれるパンは菌が繁殖しやすいです。
以下の条件下で保存するとパンが傷みやすくなるので気をつけましょう。
温度が20℃〜30℃カビが繁殖しやすい温度は、25℃前後と言われています。
湿度が60%以上空気中に含まれる水分が多いほどカビは増えやすくなり、60%を超えると繁殖速度が加速します。
・2日以内に食べきれるなら常温保存©︎https://www.photo-ac.com/購入した次の日までに食べ切れるようであれば、常温で保存します。
保存する場合はパンが冷めきってから乾燥を避けるために袋に入れ、しっかりと封をして常温で保存します。
・冷蔵保存はNG©︎https://www.photo-ac.com/パンは冷蔵庫で保存してしまうと、水分が飛んでカチカチに固くなってしまい、その後おいしく食べることができません。
パンに含まれるでんぷんやグルテンは一般的な家庭用冷蔵庫の温度である0℃〜4℃が一番劣化しやすい温度なので、パンの冷蔵庫での長期保存は厳禁です。
・パンは冷凍保存がおすすめ©︎https://www.photo-ac.com/パンをおいしく長期保存するには、冷凍で保存することをおすすめします。
パンの冷凍保存の基本は、1つずつラップで包みフリーザーバッグに入れて冷凍保存するという方法です。
なるべくパンが空気に触れないよう、ぴったりとラップをして密閉状態にすることがおいしさを保つ秘訣です。
カットされていない食パンの場合、カットしてからラップで包みましょう。
カットされているものを冷凍する場合も、袋のまま冷凍せずに1枚ずつをラップで包みます。
フランスパンは1本のまま冷凍してしまうと解凍するときに時間がかかってしまうので、均等な大きさに切り分けてからラップで包みます。
どのパンも冷凍保存の保存期間は2週間程度です。
冷凍保存していても少しずつパンの品質は落ちてしまうので、せっかく買ったパンはなるべく早く、おいしいうちにいただきましょう。
■冷凍したパンの解凍方法©︎https://www.photo-ac.com/冷凍保存していたパンをおいしく食べることができるように解凍するには、どうすればよいのでしょうか。
パンの種類によって変わってくるので、そのパンにあった解凍の仕方をみていきましょう。
・食パン・フランスパンの解凍方法©︎https://www.photo-ac.com/自然解凍した後、オーブントースターで少し温めて食べます。
冷凍保存しているうちにパンの水分が飛んで表面が固くなるので、オーブントースターで温める際に、霧吹きなどで表面に2、3回水を吹きかけるとおいしく食べることができます。
・菓子パンの解凍方法©︎https://www.photo-ac.com/冷凍保存した菓子パンは、オーブントースターでゆっくりと温めることで、パンのふわふわした食感を損なわずに食べられます。
特に、メロンパンはオーブントースターで解凍すると、クッキー生地がカリッとパンの生地はふんわりした食感を楽しめます。
電子レンジで温めてしまうと、パンが固くなったりパサついたりするので注意しましょう。
■消費期限が近付いたパンを使い切るアレンジレシピ消費期限間近のパンがまだたくさん残っているときは、パンを使ったアレンジレシピを試してみてはいかかでしょうか。
・アツアツな『パングラタン』©︎https://www.photo-ac.com/パンを使えばボリューミーなグラタンが簡単に作ることができます。
グラタン皿にバターを塗る一口大にしたパンを並べるホワイトソースをかけるピザ用チーズをかけるパン粉をかける焦げ目がつくまで焼く市販のホワイトソースを使えば簡単にできるので、忙しい朝にもおすすめです。
ホワイトソースの代わりに、残ったカレーやシチューで作ってもおいしいです。
・定番の『トースト』をアレンジ©︎https://www.photo-ac.com/トーストをピザ風にアレンジしてお好みの具材をのせて作ります。
ケチャップとお好み焼き用ソースを混ぜる食パンに混ぜたソースを塗る好きな具材をのせるピザ用チーズをかける粉チーズを振りかけるアルミホイルを敷いてトースターで焼くトマトソースを使った方がおいしいですが、少量を作るのは面倒です。
今回は代用でケチャップとお好みソースを混ぜ、ケチャップの酸味をやわらげたソースを使いました。
・クロックムッシュ©︎https://www.photo-ac.com/パンを卵液に浸して作る、フレンチトーストとは違った味わいのクロックムッシュです。
ボウルで卵と牛乳、塩コショウを混ぜるバットに2枚の食パンを入れる食パンの上から卵液をかけ、両面浸す片方のパンの上にチーズとハムをのせるもう片方のパンをのせて挟むバターを入れ熱したフライパンで両面を焼くフレンチトーストのように甘くないので、朝食やランチにもぴったりのレシピです。
■パンを長持ちさせ、おいしく食べよう!https://o-dan.net/ja/パンは、私たちの食卓に必要不可欠な食材ですよね。
菓子パンや惣菜パンなど、焼かずに食べられるものも多く販売されています。
せっかくおいしいパンを買ったのに、賞味期限や消費期限を切らせてしまってはもったいないです。
正しい方法で保存し、パンをおいしく食べられるように気をつけていきましょう。
また、買ったパンは焼いて食べるだけではなく、アレンジして工夫した食べ方もたくさんあります。
おいしいパンで食生活が豊かになるように、試行錯誤してみるのも楽しいはずです。
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