浅利陽介語るコード・ブルー1st現場「早く終わらないかなと…」
「僕ら5人は“家族”のようです。
いつもどしっと座っているとも(山下智久)がお父さん、(新垣)結衣ちゃんは無理してしゃべらなくてもいい長女、活発で自由人な次女は(戸田)恵梨香ちゃん、おしゃべりでみんなに愛される三女が、まなみー(比嘉愛未)。
そして僕は、そんな彼らを見守るおじいちゃん。
悪い気はしませんね(笑)」そう語るのは、俳優の浅利陽介(30)。
’08年7月にスタートした、山下智久主演の医療ドラマ『コード・ブルー—ドクターヘリ緊急救命—』(フジテレビ系)は、最高視聴率21.2%とヒット。
続く’09年1月にはスペシャル版が放送され、23.1%を記録。
’10年の1月期には2ndシーズン、さらに7年後の’17年7月には、3rdシーズンが放送された。
連続ドラマはどれも、同クール内で「視聴率1位」を獲得した大人気ドラマだ。
若き4人のフライトドクター候補生の医師と、1人の看護師の成長を描き、実際にドクターヘリの全国普及にも一役買った。
そして、10年間の集大成として7月27日、劇場版『コード・ブルー』(全国東宝系)が公開。
浅利は『コード・ブルー』で藤川一男を演じている。
4歳から子役として活躍していた浅利だが、’08年の1stシーズンでは、初のフジテレビ月9枠ドラマ出演だっただけに、スタッフも初対面ばかりと緊張も強かった。
「とも、結衣ちゃんはじめ、すでに人気の出演者の中に、僕が入る意味はなんだろうとすごく考えました。
そして、それは『芝居力』だと自分に暗示をかけたんです。
それでも泣く場面では、何度も撮り直したりと、劣等生の役と自分が重なり、みんなともコミュニケーションをとっていませんでした。
1stシーズンのときは、『このつらい現場が早く終わらないか』と、ずっと思っていました」そんなとき近づいてきてくれたのが山下だったという。
「病院から次の現場までの移動にともの車に乗せてくれ、『この曲いいよ』と音楽を流してくれました。
ともは撮影のなかった期間にも、僕の芝居を見にきていたんです。
ふだん口数は多くない彼が、『すごいね、おもしろかったよ』と、言ってくれたのがすごくうれしかった」浅利がメンバーに溶け込むのに、新垣も一役買った。
「結衣ちゃんは、ずっと落ち着いている人だけど、いたずらで、よく“膝カックン”をしてきたりと、いじってくれていました(笑)」キャストの絆をさらに強めるため、浅利は2ndシーズンの後、山下、新垣、戸田、比嘉を集めた“コード・ブルー会”を企画した。
「監督やプロデューサーにも協力してもらい、5人全員に無理やり集まってもらいました(笑)。
それからはときどき集まって食事しています。
7年の時を経て、3rdシーズンができたのも、そして映画ができたのも、この会があったからかもしれません」映画では、“コード・ブルー会”での話し合いから生まれたシーンもあるという。
10年の歳月は、友情を超えた関係を生んだようだ。
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