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アートディレクターしぇるのひとりごと–10「ただのレトロじゃないノスタルジー–東京で好きな場所」

ずばり、花やしき。

とにかくここが超好きなんです。

東京で好きな場所ランキング、ベスト5に絶対入ります。

花やしき?知ってますよ?フォトジェニックな日本最古の遊園地ですよね?ネットで検索するとそう書いてありますがそうではないと言いたい。

いや、そうではあるんですが、ネットには載ってないスポットがいちいち素敵なんです。

もちろん、有名なジェットコースターや乗りものの数々も長年太陽に照りつけられたおかげでできた色あせた質感はなんともよい風合い。

「ぼくのなまえはブランコです!」と意外と主張の激しいキャラクター。

グッズがないのが惜しい。

パチンコ玉のゲーム。

正直、この辺は想定内です。

でも、このぴよぴよかあさんは「ゲームが途中で止まったら、台を揺らしてみてください!!」「!」が2こ書いてあるあたりがすきです。

花やしきは、海外なんです、モチーフが。

そこがまたすきなところ。

家族写真を写真立てに飾って、暖炉の上に置く。

そういう世界観。

ツイン・ピークス好きにはたまらない。

 そして、ここからが真骨頂です。

花やしきでいちばんの場所は、遊園地じゃなくて入り口になってる建物の、屋上庭園。

なんせ花やしきはもともと、植物園「花屋敷」ですからね。

(wikipediaに書いてあった)すごく丁寧に手入れされた洋風でカラフルな、お花。

THE日本な雰囲気の、木々や植物。

メルヘンチックな、白いガーデンベンチ。

そして、鳥居。

たまらない!スニーカー型の植木鉢!ああ、たまらない!いうことなし!創立者山田貞一だそうです。

この方のおかげで、東京に好きな場所が増えました。

ほんとうはもっとたくさんの見どころポイントがあるんですがとにかく行けばわかる。

わたしはもう少なくとも10回は行ってます。

子供連れのファミリーを横目に眺めつつ遊園地ならではの効果音とかクレーンゲームの音を聞きながらベンチに座ってアイスをたべたりするのが最高。

ここだけは絶対になくならないでほしい。

東京のすきな場所のひとつです。

帰り道の路地もいい。

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