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完全な善人も悪人もいない…敗戦後のベルリンに女流作家が見た希望

世の中が混乱状況に陥った時、人は自分の“善”とどう向き合うか。

それを克明に描き出す深緑野分さんの『ベルリンは晴れているか』。

終戦直後の1945年、他国の占領下となったドイツのベルリンが舞台だ。

「5歳くらいの頃、ニュースで人々がベルリンの壁を壊している光景が映って。

母に“世界が変わる瞬間だから憶えておきなさい”と言われたことが強烈に印象に残っています」以来、この都市に興味を持ち続けていたところ、ある時、「終戦直後のアメリカ軍の雇用事務所でドイツ人たちがタイムカードを押している写真を見たんです。

みんな敗戦を嘆くというより、照れ笑いのような表情で。

こういうところに“人”が見えてくるなと思い、この時代のこの場所を書いてみたくなりました。

当事者でなければ小説に書いていけないわけではないけれど、書く以上、敬意と責任を持って、調べられることは全部調べました」戦争で天涯孤独となったドイツ人少女アウグステは、恩人の老人の不審な死を知り、訃報を伝えるべく彼の甥を探す旅に出る。

偶然、道連れとなったのは陽気な泥棒カフカだ。

旅先で彼女は、他国の兵士や戦争孤児ら、様々な人々に出会う。

「ロードノベル風にしてたくさんの人を出せば、読者に誰かしらひっかかる人がいるだろうと思って」… : そこには完全な善人も完全な悪人もいない。

ただ、みな、生き抜…>>123>>この記事が気に入ったら、こちらもチェック!今ならなんと初回20%off!「子ども服」をおトクに手に入れるには?定価で買うにはちょっと手がでないブランド服から普段着まで! いろいろ揃ってます。

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