仕掛人に聞く。話題の「シネマ・コンサート」とは?
(画像左から)岩崎井織、飯島則充最近、映画及びクラシック音楽ファンの間で話題になっているのが『シネマ・コンサート』。
今夏から秋にかけては『スター・ウォーズinコンサート』、『ニュー・シネマ・パラダイスシネマ・コンサート』の上演が控える。
その魅力を、本企画の仕掛人のふたりに直撃。
『ラ・ラ・ランド』など数多くのシネマ・コンサートを企画・制作してきた株式会社プロマックスの飯島則充プロデューサーと、数々のシネマコンサートのオーケストラを担当している東京フィルハーモニー交響楽団事業部企画制作課の岩崎井織氏に聞いた。
【チケット情報はこちら】ともすると、映画の名場面のダイジェストをバックに、映画音楽を演奏するものと混同されがちだが、実は『シネマ・コンサート』の内容はかなり違う。
『シネマ・コンサート』は、映画のセリフや効果音はそのままに、劇中に流れる音楽をフルオーケストラが生演奏するエンターテインメント。
つまり大スクリーンでフルで映画を上映をしながら、音楽はフルオーケストラの生演奏という、贅沢な映画上映かつコンサート公演になる。
まず、ふたりは『シネマ・コンサート』の魅力をこう語る。
「はじめてみたシネマ・コンサートはシカゴでの『ゴッドファーザー』の公演。
普通に映画館で映画を観る感覚とはまったく違う感動がありました。
例えば、感動的な場面だったら、生演奏ならではの臨場感とスタジオ録音ではない生の音楽が心にダイレクトに伝わってくるようで感動がより深まる。
もちろんスクリーンも映画館と遜色ない大スクリーンで映画の醍醐味も味わえる。
それですぐに“これを日本でもやりたい”と思ったんです」(飯島)「通常のオーケストラの公演とは違うスタイル。
ただ、飯島さんからお話をいただいたとき、私自身はオーケストラの演奏をもっと身近に感じてもらえる、すばらしい機会になるのではないかと思いました。
実際、従来のクラシック音楽と映画の双方のファンからご好評をいただいている。
また、昔は映画の中から劇伴の音楽だけを抜くのは難しかった。
それが映像技術の進歩でたやすくなり、可能になったのが「シネマ・コンサート」。
そういう意味で、新しいエンターテインメントといっていい。
新しい映画体験、新しい音楽体験をご提供できている手ごたえを感じています」(岩崎)今夏は「スター・ウォーズ」の公演がスタート。
こちらはシネマ・コンサート史上、最大規模のジャパン・ツアーで7都市14公演を巡る。
「20世紀FOXファンファーレも生演奏。
その時点から胸が高鳴ると思います(笑)」(飯島)「ジョン・ウィリアムズの生み出した歴史的音楽を生の演奏でとことん体感しながら、映画を味わう。
すばらしいい機会になると思います」(岩崎)「スター・ウォーズ」の公演に続き、世界に先駆けてジュゼッペ・トルナトーレ監督の名作『ニュー・シネマ・パラダイス』の上演。
映画ファンもクラシック音楽ファンもきっと新たな感動体験がまっている。
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