直木賞・島本理生氏「ガッツポーズしました!」 デビューから18年振り返り感無量
(左から)第159回『芥川賞』を獲得した高橋弘希氏、『直木賞』を獲得した島本理生氏(C)鈴木心きょう18日に発表された第159回芥川龍之介賞・直木三十五賞(平成30年上半期)の受賞会見が同日、東京・帝国ホテル「桜の間」で開催された。
『送り火』で芥川賞に輝いた高橋弘希氏(38)と、『ファーストラヴ』で直木賞を受賞した島本理生(りお)氏(35)が受賞後の心境を語った。
自著を手にやや緊張の面持ちで登壇した高橋氏と島本氏。
先に会見した高橋氏は、4度目の候補入りで受賞の心境を聞かれると「期待は特にしてなかったです。
(発表まで)普通に待ってました。
ガッツポーズとかそういう感じではなかったですね」と淡々。
また、「(受賞は)一応評価されるってことなので、受賞できればうれしいですけど。
でも、賞欲しくて書いてる人っていないと思うので」と冷静な語り口を貫いた。
デニムに黒のパーカーというラフな服装の理由をツッコまれると「なんか、家にあったので…」と苦笑いも。
作品の舞台になり出身地でもある青森の人たちへのメッセージを求められると「う~ん、じゃあ単行本を買ってください!」と呼びかけ、報道陣を煙に巻き笑いを誘った。
その後高橋氏と入れ替わりで登場した島本氏は、デビューから18年を経ての受賞。
対照的に「正直ホッとしました。
これまで芥川賞候補4回、直木賞候補(今回含め)2回、折に触れて待った18年間だった」と胸をなでおろしたように笑顔をみせた。
今や人気作家としての地位を確立したが、家庭では小学生の男の子がいる母親でもある。
「執筆活動を続けていけるのは夫のおかげ。
食事を作ったり息子の面倒を見てくれたり、支えてくれる」と夫で作家の佐藤友哉氏へ感謝があふれた。
「子供が生まれて視野が広くなりました。
(昔は)自分ひとりのために書いていたが、今は家族を支えるということも意識するようになった」と心境の変化を語り、好きな夫の料理は「カレー」とはにかんでいた。
最後は「私は受賞のお電話を頂いたときガッツポーズをしました!」とオチをつけ笑わせながら会見場を後にした。
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