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日本での展示会のお知らせ。そして、ベルギーに暮らすということ。【ベルギーのかわいいとおいしいvol.9】

ベルギーにも夏がやってきた!毎日晴れてベルギーにしてはめずらしく、30℃を超える日があったりと、夏のピークを迎えています。

わたしは今期からSUNAOknittingと屋号を変更し、ベルギーに住みながらニットの製作をしています。

http://sunaomittens.petit.cc/今月、日本での展示会があります。

鎌倉のpatroneさんで行われる「souvenir」に参加します。

詳細はこの記事の後半でまた紹介しますね。

外国で、実際に暮らすということ。

さて、今回は旅行では味わえない、「外国で暮らすということ」を紹介したいと思います。

外国に住んでみると、旅行とは違うなぁと痛感することがよくあります。

病気のとき、住居のトラブル、郵便のトラブル、こどもたちの学校のことなどたいへんなこと、わからないこともいっぱいで、初めての経験をたくさんしています。

その中で楽しいけれどたいへんでもあるのが日々のごはんづくりです。

海外旅行にいくと、お味噌汁が食べたくなる、だしの効いた和食が食べたくなるとよく聞きますが、住んでいるとなおさらで家では和食が中心です。

割高な日本食材と、ベルギーでは簡単に買えるものを組合せながら、家族のごはんを日々作っています。

最近のこどもたちのお弁当をご紹介。

揚げ餃子とひじき煮弁当。

餃子の皮は冷凍ですが、日系食材店で手に入ります!ただうちの餃子に欠かせないニラを買うのがなかなか難しいんです…。

普通のスーパーには売っていないので、日系やアジア系の食材店に行ってよいニラをみつけたら多めに買って冷凍しています。

ニラは日本の1束くらいで400~500円くらいしますし、こっちで買うニラは細くてひょろひょろですが、ニラやっぱりおいしいんですよね。

 ひじきにはにんじん、ごぼう、こんにゃくや大豆、油揚げなどいろいろ具をいれて炊くのが好きなのですが、なかなかそれらをそろえられないので、クコの実を加えて見た目や食感、栄養バランスに一役買ってもらいました。

ドライフルーツやナッツは日本よりとっても豊富です。

鮭塩麹焼きと昆布おにぎり弁当。

塩鮭は普通には売っておらず、日系スーパーで買うととても高い!なのでサーモンを買って塩麹漬けにして少し和の味付けにしています。

こちらでは海藻を食べる文化がほとんどないので、昆布やわかめ、ひじきは家庭料理で使いたくなる食材です。

ベルギーを代表するオーガニックなパン屋さん「lepainquotidien」(東京にも出店しています!)では、最近海藻を取り入れたタルティーヌがでていたりしてびっくりしました。

ヘルシーな食事はベルギーでもトレンドですので、そういったお店では海藻が注目されているように感じます。

アスパラソバージュと松風焼き弁当。

日本ではほとんど見かけない「アスパラソバージュ」という野菜。

わたしもベルギーに来るまで知らない野菜でした。

見た目はアスパラのようなのでアスパラソバージュという名前がついていると思うのですが、アスパラとは全く違う野菜で、山菜の一種です。

そのため、春の数週間しかベルギーでも出回りません。

日本のわらびのように、熱を加えるとややヌメリが出てきます。

こちらではわらびやこごみ、たけのこなど日本の山の恵みに出会えないので、ベルギーにも山菜があるんだとうれしくなりました。

おひたしにするとシンプルでおいしかったですが、てんぷらもおいしいと聞いたので来年挑戦してみます!ムール貝のピラフ弁当。

ベルギーでは貝といえばムール貝!と言えるほど主流で、セロリや玉ねぎといった香味野菜とともに白ワインで蒸された鍋いっぱいのムール貝はベルギーの名物料理です。

 殻に入った大きなものももちろんおいしいのですが、剥いてあるムールが冷凍で売られていてとても便利で重宝しています。

日本にもあさりの缶詰がありますが、それと同じように貝の旨みたっぷりです。

ベルギーに来られた際はぜひムール貝を食べてほしいです。

恋しくなるのが和菓子。

ブリュッセルにも日本人のパティシエさんのお店があって、ショートケーキやどら焼きが食べられて感動したのですが(ベルギーにはスポンジケーキが存在しないんです!)、お餅はありません。

餡子を炊いて、白玉粉を使ってお餅をつくり、苺大福をつくりました。

素人大福ですが久しぶりの味に家族全員大満足でした。

お寿司やラーメンはヨーロッパのひとも大好きでお店もちょこちょこあるのですが、和菓子は見かけたことがありません。

豆を甘く炊くということに抵抗があるのでしょうか…?ヨーロッパの人には和菓子はいまいち受けていないような気がします。

ベルギーはバターが安くおいしい国。

なのでマフィンやパウンドケーキはパン屋さんにあふれています。

でも日本人には甘すぎる気が…ひとつひとつも大きくてなかなかヘビー。

わたしはちょっと健康オタクなので、家で焼くのは卵、牛乳、バター、白砂糖不使用のヘルシーなマフィンやパウンドケーキ。

罪悪感なくこどもたちともいっしょに食べられて身体にも心にも優しいうれしい焼き菓子です。

このときは誕生日会だったのでたくさん焼いてかわいいピックをさしてみました!ピックは以前このPeLuLu’sPEOPLEでも紹介されていた「HEMA」で購入しました。

「HEMA」はオランダ発祥の雑貨店ですが、かわいいポップなデザインでいろいろなものが売られています。

見ていて楽しく、安いこともあってついつい無駄遣いしてしまうお店です。

海外で暮らしていてもやはり食べたくなるのは日本の味で、それが日本人の身体には合っていると思います。

現地で住む人間ならではの、ディープなお話。

旅行では味わえないものとしては、健康診断です。

健康診断は昨年に続き2回目。

ベルギーの健康診断、日本と違うことも多く、びっくりすることだらけですが面白いです。

・問診と婦人科健診は同じ部屋で行い、最終的にまるはだか。

カーテンやタオルで隠すこともありません。

裸になることへの抵抗感が違うみたいです。

・1日に3種類以上の野菜と1種類以上の果物を食べているかと聞かれる。

少ない!・胃カメラ以外は基本的に男性には男性のドクターが、女性には女性のドクターがついて、ドクターとは握手であいさつ。

・胃カメラは麻酔だけでなく、精神安定剤を打ちます。

わたしはこれがすぐ効くので打たれたらすぐ爆睡で、終わった後に起こされるので何も覚えていないまま胃カメラが終わります。

楽だけどなんかこわい…。

・レントゲンは2年に1回しか受けてはいけない。

・ドクターのおすすめの日本の音楽を聞かれperfumeを紹介するとスマホを取り出し、youtubeでperfumeを聴きながら心電図と採血。

ちはやふるという言葉の意味やかるたの遊びが英語で説明できなかったです。

とまぁ簡単に書くだけでも驚くことがいっぱいあります。

暮らしていく中で健康診断は欠かせませんが、価値観や習慣の違い、言葉の壁もあり、なかなかハードルの高いイベントです。

海外で暮らしてみたいと思う方もたくさんいると思いますが、住んでみて初めて体験できること、知ることがたくさんありますね。

《EXHIBITION》今月日本で行われる展示会の詳細です!souvenir:彼と彼女のお土産話atpatrone鎌倉市大町1-10-25-2Fhttp://patrone.jp/7月20日(金)–28日(土) /会期中23日(月)休業海外で出会ったヴィンテージ品や、影響を受けた手仕事の作品を紹介する企画展示を開催いたします。

世界中の情報が簡単に手に入る時代ですが、やはり実際に歩き、目にした体験は貴重なもの。

個人のフィルターを通し、表現として二次的に伝えられる世界に触れるのもまた楽しいものです。

それぞれのお土産話。

心ときめく何かを見つけていただけたら。

SUNAOknitting(手編みミトン)tsuitachi(ヴィンテージの器・雑貨)YOHEINOGUCHI(Duodje)bonnieux(フランス菓子)素敵な参加者の方々とご一緒でとてもうれしいです。

期間中、patorneさんはヨーロッパの雰囲気にあふれていそうで、初夏の鎌倉にわたしも行きたいです。

わたしは現品販売とともにオーダーも承ります。

クリスマスごろまでのお届け予定です。

納品分は今回の展示会の雰囲気に合わせてモノトーンなど落ち着いた色のミトンを製作したのですが、オーダーでは明るい色味のミトンも選んでいただけます。

追ってオーダーの詳細はわたしのホームページやInstagram、patroneさんのInstagramでご案内します。

数量限定になりますが、みなさんのオーダーが楽しみです。

編み物やベルギー生活の日々のことはinstagram@shiotasunaoもご覧ください。

文・塩田素直(編み物作家・sunaoknitting)インスタグラム:https://www.instagram.com/shiotasunao/HP:http://sunaomittens.petit.cc/この記事もおすすめ「コーヒー、ゴーヤにセロリ!大人になって克服した苦い食べ物」>>この記事が気に入ったら、こちらもチェック!今ならなんと初回20%off!「子ども服」をおトクに手に入れるには?定価で買うにはちょっと手がでないブランド服から普段着まで! いろいろ揃ってます。

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