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不妊治療中…無意識に疲弊する夫婦の心【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~第37話】

流産後の回復期間中。

なかなか心の回復がままならず、ちょっとした誤送信メールを受け取ったり、友だちの会話を聞くだけで複雑な思いに陥っていました。

不妊治療を2005~8年に受けた中村こてつさんの体験談。

流産の手術後、体は順調に回復していました。

しかし、どうにも心が回復できず、起き上がるのも億劫(おっくう)な日々を過ごしていました。

人と話すことは極力避けたいし、避けていました。

やることはあるのに、やる気が起きない。

寝てばかりの毎日。

心と体のバランスがじょうずに取れない。

「子どもを欲しい」と心からは思えない…と暗くなり、気持ちを切り替えて「よしやったるぞ!」と治療に奮闘し、妊娠して動揺し、流産で申し訳ない気持ちと悲しみを感じ、今また落ち込んでいる。

めちゃくちゃな私の心。

治療を始める前はこんなに不安定ではなかったのに。

術後、ちょうど1カ月で生理がきました。

子宮鏡の結果によれば経過も良好、子宮はきれいな状態に戻っているとのこと。

この頃には落ち込んでいた気持ちも回復し、平常心で過ごせていました。

さらに次の生理が始まったら、2回目の移植に向けて準備していくことになりました。

生理3日目までにクリニックへ行き、ホルモン剤の内服を始めます。

生理を待つ間、こんな出来事がありました。

家を新築した友だちから、新住所の連絡メールが届きました。

送る相手を間違えたのでしょう、住所のあとに『育児うまくいってる?』の言葉が添えられていました。

『もうハイハイで目が離せないころかな。

つかまり立ちは? また成長を教えてね』その後もう1件届いたメールには、同じく住所のお知らせと『ぜひ遊びにきてね』の文字。

こっちが私宛の正しいメールだろうな…。

手術直後じゃなくて、だいぶ立ち直っている今でよかったよ。

苦笑いと少し複雑な気持ちが、コーヒーに入れたミルクみたいにくるりと回って溶けていきました。

濁った液体をごくりと飲み干し、返信しました。

… : 『うん。

地の底をはいずり回って、必死に何かに…>>12>>コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~第1話から読む見事に同じ場所につむじのある、息子たち第33話流産。

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