油の温度の確認方法とは?温度計なしでもわかるカンタンな見分け方!
家庭料理の中で、難易度の高いものと言えば揚げ物ではないでしょうか。
自宅でカラッとおいしい揚げ物ができると、家族にも喜ばれますよね。
揚げ物のレシピを見ると、「180℃の油」「高温の油」など油の温度が指定されているものが多いかと思います。
揚げ物をおいしく作るためには、油の温度はとても重要です。
今回は、温度計なしでもわかる油の温度の見分け方を解説します。
定番の揚げ物レシピもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
©︎https://unsplash.com/目次 [開く][閉じる]■油の温度は温度計なしでもわかる?■油の温度の確認方法■おすすめの人気揚げ物レシピ!■油は適切な温度でおいしい揚げ物を■油の温度は温度計なしでもわかる?©︎https://unsplash.com/・揚げ物は油の温度が重要揚げ物での失敗というと、「衣がベタベタになってしまった」または「中がまだ生だった」というパターンが多いのではないでしょうか。
その失敗の原因の一つは、油の温度が適切ではないことです。
油の温度が低すぎると…揚げ物とは、高い温度の油で衣や素材に含まれている水分を飛ばし、加熱調理する料理または調理法です。
油の温度が低すぎると、水分が十分に蒸発せず衣がベタっとしてしまう原因に。
油の温度が適温になるまで、慌てずに待ちましょう。
油の温度が高すぎると…反対に油の温度が高すぎると、食材の中心まで火が通る前に表面が焦げてしまう原因になります。
また、油を必要以上に加熱すると酸化の原因になり、風味が悪くなってしまいます。
適切な温度に上がってからも、時々温度を確認しましょう。
・温度計なしでも温度はわかる!揚げ物をおいしく作るためには、油の温度がとても重要です。
油の温度を測るには専用の温度計を使うのが一番わかりやすいですが、自宅にないという方も多いかと思います。
実は専用の温度計がなくても、調理に使う菜箸や衣を使えば油の温度を簡単に見分けることができます。
・料理・食材の油の適温は?©︎https://www.photo-ac.com/揚げ物のレシピや使う食材によって、適した油の温度は違います。
どの温度が適切か、大まかな目安を知っておくと便利です。
低温(150~160℃)火の通りにくい蓮根やさつまいもなどの根菜や、香りを残したい大葉やみょうがなどの香味野菜は低めの温度で揚げましょう。
また、食材を二度揚げをするときの1回目は、この温度で食材の中までじっくり火を通します。
中温(170~180℃)揚げ物のレシピで最もよく使われるのがこの温度です。
いわゆる中温と呼ばれ、天ぷらやから揚げ、コロッケなど多くの揚げ物料理に適した温度です。
高温(190~200℃)水分の多い食材を揚げるときに適した温度です。
例えば、海老・イカなどの魚介類や、茄子などの水分の多い野菜は、高温で揚げるとカラッと揚がります。
また、すでに火が通っている食材や二度揚げの2回目はこの温度で揚げましょう。
■油の温度の確認方法温度計を使わない油の温度の確認方法を3つご紹介します。
どの方法も簡単で、覚えておくと料理の際にとても便利です。
揚げ物の種類や好みで使い分けてくださいね。
・菜箸を使った確認方法菜箸を一度水でぬらしてから、水分をしっかり拭き取ります。
その菜箸で油をかき混ぜ温度を均一にしてから、菜箸の先から出る泡の様子で油の温度がわかります。
低温(150~160℃)菜箸を入れると、細かい泡が静かにあがってくる状態です。
中温(170~180℃)菜箸を入れると、低温の時よりも大きめの泡があがってきます。
高温(190~200℃)菜箸を入れると、泡が勢いよくあがります。
・パン粉を使った確認方法パン粉を使うフライやコロッケなどの料理をする際に便利な確認方法です。
少量のパン粉を油の中に落として、その様子で温度が確認できます。
低温(150~160℃)パン粉が油の中でゆっくりと広がります。
中温(170~180℃)パン粉が細かい泡をたてて、油の中で広がります。
高温(190~200℃)パン粉は泡を立てながら、鍋全体に勢いよく広がります。
・衣を使った確認方法最後にご紹介するのは、天ぷらの衣を使った方法です。
使用する衣を少量油に落として、浮き上がる様子で油の温度を確認することができます。
低温(150~160℃)油の中に衣を落とすと、一旦鍋の底まで沈み6秒ほどかけて浮き上がってきます。
中温(170~180℃)衣は鍋の半分くらいの深さまで沈み、浮き上がってきます。
高温(190~200℃)衣は沈まずすぐに浮き上がって色づきます。
■おすすめの人気揚げ物レシピ!・こってりジューシー!鶏肉の唐揚げ定番の唐揚げレシピです。
お弁当のおかずにもgood!材料(4人分)鶏もも肉 2枚小麦粉 大さじ3~4片栗粉 大さじ3~4キャベツ 1/4個ブロッコリー 1/2株トマト 1個レモン 1/2個揚げ油 適量みそ 大さじ3みりん 大さじ2砂糖 大さじ1しょうゆ 大さじ1おろしショウガ 1片分水 大さじ4下準備鶏もも肉は水洗いして水気を拭き取り、ひとくち大に切る。
<下味>をよく混ぜ合わせて鶏もも肉を絡め、冷蔵庫で20分馴染ませる。
キャベツはせん切りにして水に放ちザルに上げ、抗菌のビニール袋に入れて盛りつける直前まで冷やしておく。
ブロッコリーは小房に分けて熱湯でゆでザルに上げる。
トマトはヘタをくり抜き、8つのくし切りにする。
レモンは4つに切る。
作り方手順1:揚げ油を170℃に予熱し始める。
鶏肉の汁気を軽く切って、小麦粉、片栗粉を加えて絡め、揚げ油に入れてサックリ揚げる。
手順2:キャベツ、ブロッコリー、トマトを盛った器に1の鶏の唐揚げを盛り合わせレモンを添える。
お好みで野菜にマヨネーズなどを掛けて下さい。
下味をビニール袋で混ぜ合わせると便利。
キャベツやレタスは切り口をサッと水洗いしておくと、茶色くなりにくいです。
レシピこってりジューシー!鶏肉の唐揚げ下味をしっかりつけた鶏もも肉を唐揚げに。
普段のおかずやお弁当にも◎35分447Kcal・サクサクカラッと揚がる!基本のエビと野菜の天ぷら市販の衣は使わず、小麦粉から作ります。
衣の作り方がポイントです。
材料(2人分)エビ(大) 4尾ナス 1本シイタケ(生) 2個カボチャ 4切れ大葉 2枚小麦粉 大さじ1溶き卵 1/2個分冷水 130~150ml小麦粉 1/2カップ揚げ油 適量大根おろし 1/2カップショウガ(すりおろし) 1/2片分めんつゆ(ストレート) 適量下準備エビは尾を残して殻をむき、尾の先は切り落として水気をしごき出す。
背に浅く切り込みを入れて背ワタを取り、腹側に斜めに切り込みを入れる。
まな板の上で背側から押さえ付け、まっすぐにのばす。
ナスはヘタを切り落として縦半分に切り、さらに横半分に切り、縦方向に細かく切り込みを入れて扇状に開く(大きい場合は、さらに縦半分に切る)。
シイタケは軸を落として汚れを拭き取り、大きい場合は食べやすい大きさに切る。
大根おろしはザルに上げ、軽く汁気をきる。
<衣>を合わせる。
ボウルに溶き卵、冷水を混ぜ合わせ、さらに小麦粉を加えて軽く混ぜる。
(ヒント)混ぜ過ぎると粘りが出るので、ダマが残るくらいにサッと混ぜるのがポイント。
揚げ油は160℃に予熱し始める。
作り方手順1:エビ、ナス、シイタケ、カボチャ、大葉に小麦粉大さじ1を薄く振る。
手順2:<衣>にカボチャをサッと通し、160℃の揚げ油でゆっくりと揚げ色が付く位に揚げ、油をきる。
手順3:カボチャが揚がったら(油の温度は170℃位になっています)、他の具も<衣>に通して油に入れ、サクッと揚げて油をきる。
手順4:器に天ぷらを盛り合わせ、大根おろし、ショウガをのせ、麺つゆを添える。
かぼちゃは、火が通りにくいのでやや低い温度160℃でじっくり揚げます。
その他の材料は170℃です。
衣や菜箸で温度を確認しながら揚げてください。
レシピサクサクカラッと揚がる!基本のエビと野菜の天ぷら衣の作り方がコツ!粉が残るくらいに混ぜるとサクサクに。
プロの技でお店の味が簡単に!市販の衣は使わず…20分439Kcal・サクサクトンカツおいしい定番のトンカツが揚げられると、カツ丼にカツカレーとレパートリーが増えますね。
材料(2人分)豚ロース肉(トンカツ用) 2枚塩コショウ 少々揚げ油 適量キャベツ(せん切り) 1/8個分キュウリ 1/4本プチトマト 4個レモン 1/4個小麦粉 大さじ1溶き卵 1/2~1個分パン粉 1~1.5カップケチャップ 大さじ2トンカツソース 大さじ1練りからし小さじ 1/2~1下準備豚ロース肉は脂身と赤身の境目に切り込みを入れる。
まな板の上に置いてラップをかけ、肉たたき等で叩き、約2.5~3倍の大きさまで伸ばす。
ラップを取り、手で押しながら元の大きさ位の形に整える。
揚げ油を170℃に予熱し始める。
キュウリは斜め薄切りにする。
レモンは半分に切る。
<ソース>の材料を混ぜ合わせる。
作り方手順1:豚ロース肉の両面に塩コショウをし、<衣>の小麦粉を全体に薄くまぶし、溶き卵、パン粉を順につける。
手順2:170℃の揚げ油に静かに入れ、ジュワジュワという大きな泡が出ていたのが、シュワシュワと小さな泡になり、おいしそうなキツネ色になったら、油をきる。
手順3:器にキャベツ、キュウリ、プチトマト、レモンを盛り合わせ、食べやすい大きさに切った(2)をのせ、<ソース>を添える。
お肉をたたいて柔らかくすることで、家族みんなが食べやすいトンカツに仕上がります。
レシピサクサクトンカツみんなが大好きな定番のトンカツ。
豚ロース肉は叩いて柔らかくするとジューシーさUP!20分446Kcal・簡単サクサク!サツマイモの天ぷらサツマイモがおいしい秋にぜひ作りたい一品です。
材料(4人分)サツマイモ 1~2本小麦粉 1/2カップ片栗粉 大さじ2卵黄 1個分水 80~90ml塩 適量抹茶 適量揚げ油 適量下準備サツマイモは皮ごと水洗いし、少し大きめの拍子切りにして、分量外の塩水に放つ。
<抹茶塩>の材料を混ぜ合わせる。
揚げ油を160℃に熱し始める。
作り方手順1:サツマイモの水気を拭き取り、<衣>の材料を混ぜ合わせる。
手順2:サツマイモは<衣>に通して揚げ油に入れ、少し揚げ色がつくくらいまで揚げ、油をきる。
(ヒント)竹串がス~ッと刺さったらOKです。
手順3:器に天ぷらを盛り、<抹茶塩>を添える。
サツマイモは油から上げるタイミングが難しい食材です。
低めの温度でじっくり揚げてください。
レシピ簡単サクサク!サツマイモの天ぷら小麦粉と片栗粉を混ぜたてんぷら粉で簡単にサクサクに。
拍子切りしたサツマイモはほくほく!15分215Kcal・むかしコロッケ誰もがほっとする味。
定番のコロッケのレシピです。
材料(4人分)ジャガイモ 500g合いびき肉 100g玉ネギ 1/2個生クリーム 大さじ2塩コショウ 少々ナツメグ 少々サラダ油 小さじ1キャベツ 1/8個トマト 1個小麦粉 大さじ2~3卵 1個パン粉 1.5~2カップ揚げ油 適量ウスターソース 適量トンカツソース 適量ケチャップ 適量マヨネーズ 適量下準備ジャガイモは皮をむいて4~6つに切り、水に放つひき肉はサラダ油でポロポロになるまで炒め、みじん切りにした玉ネギを加えて炒め合わせ、分量外の塩コショウで味を調える。
キャベツはせん切りにし、冷水に放ってパリッとしたらザルに上げ、しっかり水気をきる。
トマトはヘタをくり抜き、8つのくし切りにする。
作り方手順1:鍋にジャガイモとかぶる位の水を加え、強火にかける。
煮立ったらジャガイモが柔らかくなるまで約10分煮る。
ゆで汁を捨てて強火にかけ、鍋を揺すりながら水分を飛ばす手順2:8等分の小判型にまとめ、<衣>の小麦粉、溶き卵、パン粉を順につける。
手順3:ジャガイモは熱いうちにマッシャー等でつぶし、炒めたひき肉と玉ネギを混ぜ合わせる。
ジャガイモの粗熱がとれたら、生クリームを加えて全体に混ぜ、さらにナツメグ、塩コショウを加え、よく混ぜ合わせる。
まとまりにくい場合は分量外の生クリームを足して下さい。
手順4:170℃の揚げ油にコロッケを入れ、色よくサクッと揚げる。
器にキャベツと盛り合わせてトマトを添え、お好みのソースをかけて下さい。
・竹串がジャガイモにスッと刺さったら、ゆで上がりの目安です。
・中身は火を通してあるので、表面をサクッと揚げます。
油の温度が下がらないように2~3個ずつ油に入れて下さい。
油の温度を急に下げてしまうと、コロッケの中身が飛び出し、衣だけになってしまったり、揚げ上がりがベタベタしてしまいます。
レシピむかしコロッケシンプルが一番!と再確認できるコロッケです。
40分423Kcal■油は適切な温度でおいしい揚げ物をがんばって作った揚げ物が、べちゃっとしておいしくなかったり中が生だったりすると、とても残念な気持ちになりますよね。
揚げ物の失敗の多くは、油の温度が原因です。
今回ご紹介した油の温度の確認方法は、どれも菜箸や衣を使う手軽で簡単な方法です。
これまで油の温度に頭を悩ませていた方は、ぜひ一度試してみて下さいね。
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