エキサイト

日本酒通なら知っておきたい升酒の飲み方!もっきりの楽しみ方も解説

日本酒が好きという人、多いですよね。

とくに、升酒は風情もあってとっても素敵です。

では、升酒の飲み方として「もっきり」という方法がありますが、その正しいお作法は知っていますか?この記事では、もっきりの楽しみ方や、日本酒を飲むための升の種類、お店で日本酒をスマートに注文する方法、日本酒を飲む順番など、日本酒好きなら知っておきたい知識について紹介します。

©️https://www.photo-ac.com/目次 [開く][閉じる]■【日本酒の飲み方】升酒■【日本酒の飲み方】升酒「もっきり」とは■【日本酒の飲み方】もっきりを飲むときのマナー■【日本酒の飲み方】升の種類■お店で日本酒をスマートに頼むには?■日本酒を飲む順番は?■さまざまな日本酒の楽しみ方を覚えよう■【日本酒の飲み方】升酒升酒とは、その通り升に入った日本酒のことです。

憧れてはいるけれど、実際に升を使って飲んだことはないという人もいるかもしれませんね。

正しい升酒の飲み方を知っていると、お酒の席でも一目置かれること間違いなしですよ!・お祝いの席で振舞われることが多い升酒は、お正月や結婚式をはじめとした、お祝いの席で振舞われることが多いやり方です。

その理由は、升を作るときに杉や桧、樅といった神社の建築などに使われる縁起の良い木材が使われることに加えて、木を組み合わせて作ることから「き(気)を合わせる」といった語呂合わせも縁起の良さを感じさせるためです。

©️https://www.photo-ac.com/・鷲掴みにしない升酒を飲むときには、ついつい鷲掴みにしてしまうという人もいるかもしれません。

普段の生活で升を使うシーンはあまり多くないので、慣れていないのも当然ですよね。

実は、升を持つときには、親指以外の4本の指を升の下側に入れ、親指を縁に添えるようにするのが美しい持ち方です。

鷲掴みにするのと比べると、少し自由に動かしにくいと感じることもあるかもしれません。

結婚式などで升酒が出るかもしれないというときには、あらかじめこの持ち方を練習しておくと、その場でスムーズに対処できます。

・平たい部分に口を付けてすするように飲む升酒の正しい飲み方は、升の平たい部分に口をつけて、すするように飲むことです。

すするのはマナー違反と思われがちですが、実は日本酒の場合はそうではないんです。

日本酒をすすると、口の中で空気とお酒が混ざります。

こうすると、より強くお酒の香りを感じられるようになるんです。

・日常的な場面で飲むときは角からでもOKお祝いの場など、形式を重視する場面では平たい部分に口をつけて飲むのがスマートですが、実際は角から飲む方が飲みやすいし、こぼしてしまうリスクも減らせますよね。

日常的な場面では、升酒を角から飲んでも問題ありません。

もちろん、平たい部分からの方が飲みやすいと感じるならばそちらでも構いません。

こだわりすぎず、お酒をめいっぱい楽しめる方法で飲んでみてください。

・塩とともに日本酒を楽しむのがツウ©️https://www.photo-ac.com/日本酒を飲むときに、塩と一緒に楽しむのがツウの飲み方だと言われています。

人間の味覚で感じられる味は甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5種類ですが、日本酒にはこのうち塩味以外の4種類が含まれているのです。

そのため、塩をなめながら日本酒を飲むと5種類すべての味を楽しめることになりますよね。

さらに、塩が日本酒の甘味や旨味を引き立ててくれるため、日本酒をよりおいしく飲むことができるんです。

とっくりとおちょこで日本酒を飲むときには、塩を小皿に入れて指でなめながら飲むというやり方がよく見られます。

升を使って日本酒を飲むときには、升の唇が触れるあたりに塩を塗っておくと飲みやすくなります。

日本酒にこだわって選ぶのはもちろん、塩にこだわって選んだり、塩を変えたときの日本酒の味の印象の違いを確かめながら飲むのも楽しいですね。

■【日本酒の飲み方】升酒「もっきり」とは©️https://www.photo-ac.com/・もっきりの注がれ方もっきりとは、升の中にグラスが入っていて、その中になみなみと日本酒が入っている状態の注ぎ方のことを言います。

普段の生活ではあまり目にしませんが、居酒屋などで見たことがあるという人も多いでしょう。

また、居酒屋などでは升ではなく別の容器を使うこともあります。

・もっきりの語源もっきりは、お酒が量り売りされていた江戸時代に語源があります。

「盛りきり」が「もっきり」に変化したと言われているのですが、グラスギリギリまでお酒を入れても1合に満たない量だったときに、受け皿として升を使い、その中にお酒をあふれさせて入れたのが始まりだといわれています。

つまり最初は、量り売りの量を調整するための注ぎ方だったというわけですね。

・「盛りこぼし」とも言うもっきりは、盛りこぼしと呼ばれることもあります。

盛っただけでなくあふれさせてこぼすことからこう呼ばれることもあるのだとか。

どちらも覚えておくと、お酒を注文するときに役立ちます。

■【日本酒の飲み方】もっきりを飲むときのマナー©️https://www.photo-ac.com/もっきりは、先にも紹介したように生活習慣の中から自然発生した注ぎ方です。

そのため、厳密に正しいマナーというのは存在しません。

とはいえ、グラスにも升にもたっぷり日本酒が注がれているもっきりはどうやって飲んだらよいのか迷ってしまうこともありますよね。

もっきりを飲むときのマナーを覚えておくと、迷わずスマートにもっきりが飲めます。

・限界まで注いでもらう居酒屋などでもっきりを飲む場合、テーブルで日本酒を注いでもらうのが一般的です。

調理場でお酒を注いでから運ぶと、もっきりの場合こぼしてしまうリスクが非常に大きくなるからです。

テーブルで注いでもらうときには、その場を盛り上げるなどすると店員さんも頑張って限界ギリギリまでお酒を注いでくれることもあります。

それももっきりの醍醐味ですから、どうしたらたくさんお酒を注いでもらえるか、盛り上げ方を考えてみてください。

お店によっては升ギリギリまでお酒を入れることもあれば、升には少し余裕を残す注ぎ方をする場合もありますよ。

・グラスを持って一口飲むグラスにも升にもめいっぱいお酒が入っている場合、まずはグラスを持って一口飲みましょう。

持ち上げるとどうしてもお酒がこぼれてしまうので、お酒をテーブルに置いたまま直接グラスに口をつけるとこぼさずに飲めます。

このとき、どうしても不恰好になりがちですが、グラスを手でおさえると少し不恰好さが軽減します。

グラスを持ち上げて飲んでも良いのですが、その場合こぼさずに飲むのは無理なので、タオルやおしぼりなどを使ってこぼれた日本酒を受けられるようにしておきましょう。

・グラスのお酒を升に少々移す升に余裕を残してお酒を注いでくれるお店の場合には、グラスのお酒を少し升に移すことでグラスに余裕ができ、こぼさずにもっきりを楽しめます。

もっきりに使うグラスの外側にはお酒がついていてすべりやすいこともあるので、グラスから升にお酒を移すときには慎重に少しずつ行ってください。

・最後は升に残ったお酒をグラスへグラスのお酒を飲みきったら、升からお酒をグラスに移して飲みます。

このとき、升の角から少しずつグラスにお酒を移すようにするとこぼさずに注げます。

・升から直接飲んでもOK升はお酒を飲むのにも使える道具です。

そのため、もっきりの升に残ったお酒は升から直接飲んでも問題ありません。

グラスから飲むのと升から飲むので味の感じ方が違ったりもするので、飲み比べてその違いを楽しんでみるというのもよいですね。

■【日本酒の飲み方】升の種類・木升木升とは、名前の通り木でできた升です。

木の素材が感じられる作りとなっていることが特徴で、以前は材料として杉が使われることが多かったのですが、最近では桧が使われることがほとんどです。

杉よりも桧が使われるようになった理由として、桧の方が丈夫で香りがよいことが挙げられます。

・塗升©️https://www.photo-ac.com/塗升は、漆塗りがされている升のことです。

内側が赤、外側が黒に塗られているのが一般的です。

リッチな印象の見た目になるので、木升よりも華やかな場面で使われることが多くなっています。

以前は塗升も内側が木でできていることが多かったのですが、最近ではプラスチック製の塗升も増えてきています。

・木の香りがお酒を引き立てる升に使われている木の香りは、お酒を引き立てる役割もしてくれます。

木の香りが好きで、香りにこだわって升を選びたいという人には香りの強い桧製の升がおすすめです。

いろいろな素材の升を集めて違いを感じたり、お酒によって升を使い分けたりするのもよいですね。

そのように、ツウになりたければ、塗升よりも木升を選びましょう。

穏やかな香りの日本酒を選ぶと木の香りを感じやすくなります。

■お店で日本酒をスマートに頼むには?©️https://www.photo-ac.com/お店で日本酒を頼んだとき、出てきたものが思ったものと違ったなんて感じたことはありませんか?日本酒にはいろいろな飲み方があるため、その好みをしっかり伝えられるとスマートで、自分の思った通りのものを出してもらえます。

どうしたらスマートに注文できるのか、おさえておくべきポイントを確認しましょう。

・好みの温度を伝える日本酒は、さまざまな温度で飲めるお酒です。

そのため、まずは好みの温度を伝えましょう。

温度は低い方から順に「雪冷え」「花冷え」「涼冷え」「冷や」「日向燗」「人肌燗」「ぬる燗」「上燗」「熱燗」「飛び切り燗」と呼び方がわかれています。

勘違いしがちなのが「冷や」はおよそ20度の温度で常温のことをさしています。

それより低い温度のものを「冷酒」、それより高い温度のものを「燗」と呼ぶので、最初は「冷酒」「冷や」「ぬる燗」「熱燗」の4種類くらいを覚えておけば、それだけでもいろいろな温度が楽しめます。

・おちょこを選ぶ©️https://www.photo-ac.com/お店によっては、おちょこを選ばせてくれる場合もあります。

見た目の印象でパッと選んでしまう人が多いかと思いますが、実はおちょこによってもお酒の味の感じ方は違います。

ガラス製のものはよりシャープに味を感じやすく、陶器のものはまろやかに感じやすいのです。

どんな風にお酒を楽しみたいかによって、選ぶ酒器を変えられるとよりツウに近づけるでしょう。

・お店の人と相談する日本酒には長い歴史があるだけに、おいしいとされている飲み方はたくさんあります。

お酒の種類はもちろん、温度や酒器の選び方など、組み合わせたら無限大とも言えるほどです。

もちろん好きなように飲めばよいのですが、知らない飲み方に出会ったり、よりおいしく感じられる飲み方がしたいと思ったときにはお店の人に相談してみてください。

「このお酒にはこれがおすすめ」など、豊富な知識でおいしい飲み方を提案してくれるはずです。

新しいことを覚えるよい機会にもなりますね。

■日本酒を飲む順番は?©️https://www.photo-ac.com/・正式な順番はない日本酒を飲むときに、正式な順番はありません。

つまり「好きなように飲めばよい」というのが正解だとも言えます。

どんな順番で飲んだらおいしく感じられるのか、自分なりにいろいろと試してみるのも楽しいですよ。

・軽くすっきりとした飲み口から始めるのがおすすめとはいえ、日本酒にも一般的におすすめとされている飲み方があります。

それは、味の淡いもの、軽くすっきりとした飲み口のものから濃いものに移っていくように飲む方法です。

こうすることで、前に飲んだお酒の味が邪魔をせず、次のお酒を楽しめます。

どれが淡い味でどれが濃い味かわからないという場合には、2種類の方法があります。

1つめが、値段の高いお酒から選んで飲むという方法です。

一般的には、値段の高いお酒の方が繊細な傾向があるため、こうした飲み方をすると自然と淡い味から濃い味に移っていくことができます。

2つめは、北の地域のお酒から選んで飲むという方法です。

北の地域のお酒はさっぱり、南の地域のお酒は濃い味わいとなっている傾向が多いので、このような飲み方もおすすめです。

ただし、日本酒の場合には飲むほどに酔ってしまうので、たくさん飲むと味の繊細さなどがわからなくなってしまうこともあります。

お酒に特別強いという場合以外は、好きなお酒を1杯目が2杯目に飲みましょう。

好きなお酒が濃い味の場合には、水を飲むなどして口の中をリセットする方法もあります。

■さまざまな日本酒の楽しみ方を覚えよう©️https://www.photo-ac.com/お祝いの席では、日本酒が升に入って出てくることもよくあります。

升に入った日本酒は、鷲掴みにせず4本の指で支えて親指を縁に添えるようにして持ち上げ、平らな部分からすすって飲みます。

すすることで口の中に空気と日本酒が一緒に入り、香りを感じやすくなりますよ。

また、木の升を使うと木の香りが日本酒を引き立ててくれる面もあります。

お店で日本酒を飲むときには好みをしっかり伝えるのがポイント。

どんなものを選んだらよいのかわからないときには、お店の人に相談するとおいしい飲み方を提案してもらえますので、恥ずかしがらずに人に聞くこともおすすめです!日本酒をおいしく楽しむために、さまざまな飲み方を試してみましょう!関連リンク日本酒「久保田」に初のスパークリング、マスカットのように爽快感ある味わい2021年トレンドは“日本酒”?蔵元発のおすすめ日本酒スキンケア5選【にごり酒】まるで乳酸菌飲料のような甘酸っぱさ「純米にごり原酒英雄-ひでお-」~『伊藤家の晩酌』第二十二夜3本目~米と発酵の力でゆらぎ肌をケアする。

〈FRENABAnatural&organic〉が生まれた理由。

七賢のスパークリング日本酒、世界初製法によるリッチな味わい-フレンチの巨匠アラン・デュカスとコラボこの食コラムに関連するレシピ北海道の居酒屋定番!ラーメンサラダ居酒屋の定番!コリコリ鶏軟骨のから揚げ日本酒のグラニテ日本酒のゼリーアジのなめろう・日本酒グラス・モンブラングラスコーヒーゼリー日本酒シャーベットこしあんグラスグラスポテトサラダ今あなたにオススメ

続きを見る