秋野菜には何がある?特徴からおいしい食べ方・家庭での楽しみ方も紹介
旬を迎える野菜がなぜおいしいのかご存じですか? そして、旬には特に栄養が豊富といわれることも知っていますでしょうか。
秋が旬となる野菜には、ちょっとした特徴があり、冬に向けてわたしたちのからだを守ってくれる力を秘めています。
みなさんのからだにも役立つ秋の野菜たちを、簡単レシピとともにご紹介します。
食欲の秋と言われるほどの季節ですから、旬の野菜のおいしい食べ方を覚えましょう!©https://pixabay.com/目次 [開く][閉じる]■秋野菜の特徴■代表的な秋野菜とその栄養素【種類別】■秋野菜を家庭菜園で楽しむ方法■秋野菜をおいしく味わえる料理■秋野菜で冬を迎える準備をしましょう■秋野菜の特徴秋のはじまりを迎える10月。
旬を迎える準備のととのった野菜たちが、最もおいしい状態で食卓にいろどりを与えてくれます。
・10月が旬©https://pixabay.com/10月は季節の移り変わりであり、気温もぐっと下がり涼しくなってきます。
夏の暑さを耐え抜いたおおくの野菜が、栄養をたっぷりと蓄えた状態で一気に仕上がるのがこの季節です。
根菜やきのこ、葉野菜などさまざまな野菜が店頭に並ぶでしょう。
10月頃になると野菜に限らず、魚やいも類、果物などの食材が豊富に生産されるため、食欲の秋といわれているんですね。
カロリー控えめの野菜やきのこであれば、ダイエットの邪魔にもならないのでは!?・秋野菜特有の効果秋野菜の特徴は、陽性野菜がおおいことです。
陽性野菜とは、からだをあたためる効果のある野菜のことをいいます。
寒い地方でつくられた野菜には、寒さをしのごうとする力が備わっているといわれていますよ。
その陽性の力は、わたしたちのからだのなかでも同じように生かされるということです。
また、からだのおそうじをしてくれる食物繊維が豊富に含まれていることも秋野菜の特徴です。
・秋野菜がおいしい理由©https://pixabay.com/水分の多い野菜と聞くと、なんとなくおいしそうな気がしますよね。
しかし、秋野菜は夏野菜に比べて水分が少ないのが特徴です。
秋野菜の代表である根菜類は野菜のなかでも水分が少ない種類であり、そのため加熱することで甘みが増してきます。
甘みの強い秋野菜は、からだの芯まであたたまるスープや鍋料理にむいている食材です。
■代表的な秋野菜とその栄養素【種類別】・葉・茎野菜©https://pixabay.com/チンゲンサイ免疫力アップにつながるβカロチンをはじめ、カリウムやカルシウム、ビタミンCなどを含んでいます。
ルッコラ春と秋に旬のある野菜であり、BカロチンやビタミンE、ビタミンKなどの栄養を含んでいます。
ルッコラ特有の辛み成分であるアリルイソチオシアネートは、抗菌作用や血栓予防への効果も期待されています。
セロリ地域によって旬の時期が違うセロリ。
10月に長野産のセロリが旬を迎えます。
カリウムやビタミンUと呼ばれる胃のはたらきへの効果が注目される栄養素が含有されており、イライラを鎮める効果が期待されるセロリ特有の香り成分であるアピオイルが含まれています。
・根菜ごぼう滝野川ごぼうと呼ばれる、関東を中心に栽培される長いごぼうは、10月に旬を迎えます。
食物繊維を含む野菜の代表でもあるごぼうは、水溶性と不溶性の両方の食物繊維を併せもち、便秘解消や大腸がん予防にも関連しているとされる野菜。
ほかにもカリウムやマグネシウム、カルシウムなどの多種類の栄養を豊富に含んでいます。
生姜根生姜と呼ばれる一般的に流通している生姜は、10月に出荷のピークを迎えます。
辛み成分であるジンゲロールは加熱によりショウガオールという成分に変化し、殺菌作用をはじめ、新陳代謝やからだをあたためるはたらきが注目されています。
冷え性によく使われている食材のひとつですね。
・果菜©https://pixabay.com/トマト夏のイメージが強いトマトですが、本来は高温多湿には向かない野菜です。
実は、最も良質で味の良いのは秋のトマト。
10月のトマトは乾燥し始めた気候で糖度を上げ、栄養価もグッと高くなります。
トマトの栄養はたいへん高いものであり、抗酸化作用を期待できるリコピンをはじめ、脂肪燃焼効果やアルコール分解能力につながる栄養素を含むといわれています。
カボチャカボチャは収穫後、2~3ヶ月してからが最もおいしく食べられます。
7~8月に収穫されたカボチャが、最もおいしくなって10月頃出回ります。
カリウムやビタミン類、食物繊維を豊富に含んでおり、高血圧予防やアンチエイジング効果、便秘解消にも導く可能性のある野菜です。
・きのこマツタケきのこの最高峰であるマツタケは、収穫量の減少によりたいへん高価なものとなっています。
人工栽培が難しいといわれるマツタケは自然に発生するものを収穫するしかないため、毎年価格の高騰が続いているんですね。
きのこの主な栄養といえば食物繊維であり、腸内環境をととのえ、有害成分の排出にも関わっているといわれています。
■秋野菜を家庭菜園で楽しむ方法©https://pixabay.com/・プランターで栽培できる野菜自宅で簡単に野菜を栽培するためには、プランターがよく使われますよね。
家庭菜園で栽培期間も短く秋に収穫できる野菜には、ラディッシュやチンゲンサイ、リーフレタスやにんじんなどがあります。
・育て方のコツ二十日大根の和名でも知られているラディッシュは、サラダに色どりを与えてくれる野菜です。
日当たりと水はけのよい状態であれば一年中育てられるのがラディッシュの特徴です。
チンゲンサイは病気や高温に強い野菜であるため、あまり手間をかけずに簡単に育てることができます。
10~15cm程度で収穫できます。
リーフレタスは25℃以上の温度管理が必要ですが、水耕栽培もできるので、キッチンで栽培することも可能です。
にんじんは水の管理が重要です。
発芽率を高めるためには種に薄く土をかぶせ、根を張るまでは水を切らさないようしなければなりません。
ミニにんじんはプランターでも育てやすい品種です。
・種まき・苗の植え付け時期©https://pixabay.com/今回ご紹介した野菜は、7~10月の種まきで秋に収穫できます。
厳密にいうとラディッシュとチンゲンサイは9~10月、にんじんは7~8月頃が種まきにむいています。
リーフレタスは8月中旬から9月中旬に種まきをしますが、種を湿らせたキッチンペーパーに包んで3~4日冷蔵庫で保管し、根を生やし始めた種を植えつけると収穫時期を揃えることができます。
・収穫時期1~4ヶ月ほどで収穫ができます。
ラディッシュとチンゲンサイは1~2ヶ月、リーフレタスは2ヶ月、にんじんは2~4ヶ月で収穫が可能です。
■秋野菜をおいしく味わえる料理©https://pixabay.com/・ビタミンがたっぷり採れる「サラダ」甘みを増した秋野菜を十分に味わえる料理といえば、素材のおいしさを生かしたサラダですね。
れんこんやカボチャを使って秋の味覚たっぷりのサラダを作ってみましょう。
れんこんは輪切りにしてから酢水にさらして水気を切っておくれんこん・ごぼう・カボチャを素揚げする小さくちぎったリーフレタス・トマト・ルッコラと素揚げ野菜をいろどりよく盛り付けて、お好みのドレッシングをかけてできあがり・スパイスの効果も期待できる「カレー」©https://www.photo-ac.com/カレーに添える野菜は、フライパンで焼いて素材のおいしさを残しましょう。
ダイエット効果も期待できる秋野菜たっぷりのスパイスカレーを作ってみませんか?【材料:4人分】鶏モモ肉 150g玉ねぎ 1個サラダ油 大さじ1水 550mlおろしにんにく 1片おろし生姜 20gお好みのカレールウ 4皿分カボチャ 80gレンコン 60gなす 中1本舞茸 1パックししとう 8本鍋にサラダ油を熱し、スライスした玉ネギをしんなりするまで炒めるおろしにんにくと鶏肉を加えて炒め、火が軽く通ったら水を加えて煮込む灰汁を取りながら30分程煮込み、ルウを溶かして弱火で10分ほど煮込む。
おろし生姜を加えて味をととのえる薄くスライスしたカボチャ・レンコン、食べやすい大きさに切ったナスと舞茸、切れ目を入れたししとうを多めの油でじっくり焼く盛り付けたカレーライスに焼き野菜を添えてできあがり・野菜が苦手な人にもおすすめ「天ぷら」©https://pixabay.com/秋野菜の最大の魅力は、その甘みと歯ごたえ。
きのこやごぼうやカボチャ、どんな野菜もおいしく仕上がる天ぷらで苦手な野菜も克服してしまいましょう。
カラッとした衣は苦手な野菜を食べやすくしてくれます。
衣を作ったら、冷蔵庫で30分以上寝かせておくことを忘れずに!170~180℃の油で揚げたカリっとおいしい天ぷらで秋の味覚を堪能してみましょう。
■秋野菜で冬を迎える準備をしましょう©https://pixabay.com/食物繊維をはじめ栄養がギュッと凝縮された秋野菜は、歯ごたえもあり食べごたえ抜群の野菜ばかりです。
秋の野菜は、冬の寒さを迎えるわたしたちのからだを支えてくれる縁の下の力持ちです。
鍋料理もおいしくなるこの季節に、秋野菜をたっぷり使ったレシピでからだもこころもしっかりあたたまってくださいね!≪参考≫・「最新栄養キーワード事典」監修:五十嵐脩(株式会社池田書店)関連リンク野菜出汁×旬の秋食材!麺キュイジーヌが贈る「秋のヴィーガンうどん」【シンクに付いた水垢の落とし方】水で落ちない頑固な汚れもピカピカに!季節の美味しいを味わおう!今が食べ頃の「タケノコ」を使ったおすすめレシピ5選瞬速おつまみ!…超簡単なのに褒められる「宅飲みの絶品おつまみ」レシピ #154サダハル・アオキ春限定さくらスイーツ、サクランボ香るエクレール&ピンクの桜マドレーヌこの食コラムに関連するレシピ旬の果物のサンドイッチ栄養満点サラダ旬野菜のバーニャカウダ栄養たっぷりシジミのみそ汁チキンと秋野菜のオーブン焼き秋鮭と野菜の包み蒸し 柑橘添え栄養満点シジミのみそ汁ささ身と秋野菜のゴマみそ炒め栄養満点!ホタテとほうれん草のミルク煮旬の味わい鮎の炊き込みご飯今あなたにオススメ




