ふかーく愛されるのは「おとなしい女子」より、「わたし、実はね」が言える女子!
人見知りが激しくて男子の前でうまく喋れない女子もいれば、イケメンの前でもいくらでも喋れるのにあえて喋らないことで「いい女」を演出する女子もいれば――「どう喋るか」「なにを喋るか」を、意識的、無意識的に考えることをわたしたちに要求してくるのが、恋愛のしんどいところですよね。
言わなくていいことをうっかり口にしてしまって後悔したくないとか、黒歴史が彼にバレてしまうと彼に嫌われてしまうかもとか、いろんなネガティブな思いが「喋り」とセットであると思いますが、でもそういうの、ぜ~んぶ喋ったほうが彼と仲良くなれる――こういう心理学の実験結果があるらしいです。
writer:ひとみしょう■「聞き上手=モテ」なんて嘘です最近ネットによく出ているので、知っている人は知っていると思うけれど、心理学用語でいうところの「自己開示」が、彼と仲良くなれる(ラブラブになれる)ポイントなんだそうです。
自己開示というのは、簡単にいうと「自分のことを話すこと」です。
お金がないときキャバクラでバイトしててさ――たとえば彼に、自分の過去をこう打ち明けることを自己開示といいます。
ふつうはキャバクラバイトの過去なんて隠したいと思いますよね?隠したくない人もいれば「キャバクラバイトのなにがいけないの?」と思う人もいると思うけれど(そしてそういう人はかっこいいなと思うけれど)、でも今の世の中ではちょっと、だし、若い彼氏に言うのもちょっと、と思う人のほうが多いよね。
このような「世間一般にちょっと隠したほうがいいと思われている過去」を彼に話すことを自己開示と呼ぶわけですが、それにはタイミングと深さが重要だと心理学はわたしたちに言います。
■彼とおなじくらいの「深さ」がほしいところタイミングについては、たとえば「彼が自己開示してきた時」に、あなたも自己開示すると思っておくといいです。
もちろん、あなたからきっかけをつくるという方法もあるわけだけれど、でも彼と話をしていたら、自己開示するタイミングっていくつも転がっているはずだから、それを拾うだけでもいいでしょう。
問題は「深さ」です。
彼が自己開示したら、同じくらい深い開示をあなたもすることが大切なんだそうです。
彼がたとえば、「おれ、お金がないとき、キャバクラのボーイのバイトをしていたんだ」と言ったなら、あなたも「わたしもじつはさあ」と言う――こういう関係が「すごくいい自己開示の方法」であり「すごくラブラブになれる関係」だと、心理学は言っています。
わかりやすい例としてキャバクラバイトのことを挙げたけれど、キャバクラに限らず、就職浪人した時の話でも、家族の話でもなんでもいいんです。
「ちょっと他人に言いづらいこと」を話すと、すなわちそれが自己開示だし、ふたりでおなじ深さくらいの開示を続けていくうちにラブラブになれるということです。
■男の錯覚この「自己開示を続けていくとラブラブになれる」という心理学の教えには背景というかベースがあって、それは「GIVE&TAKE」です。
深い関係になりたい相手には、まずなにかを差し出す。
差し出すものはお金が絡むものじゃなくてもOKで、たとえば自分の過去を差し出すのでもOKです。
大切なことは、相手からもらったものと同じものを相手に返すことなんだそうです。
この「お返しをする」というのが、きっとわたしたちはできているようでできていないんですよね。
自分の過去のことを自由に話すというのは、おそらく多くの人はできているはずです。
イケメンの前でおとなしそうにして喋らない戦略に出る女子であっても、恥ずかしがり屋の女子であっても、酔っぱらうと激しく自己開示を始める人がいるじゃないですか。
だからきっと、多くの女子は自己開示できているのだろうと思います。
問題はお返しです。
「彼にはこんな黒歴史があったんだ」と思うだけ――というのでは、ラブラブになれない。
やっぱり「わたしもじつはさ、キャバクラでバイトしてて」とかと、ちゃんとお返しをすること、これが大事。
それでなくとも、男子は好きになった女子のことを「傷ひとつない完璧な人」みたいに錯覚しちゃってるんだから。
(ひとみしょう/文筆家)今夜はちょっと、恋の話をしよう(ハウコレ編集部)