ハウレコ

「好きだから仕方ない」という理屈を超えた愛には赤い糸の力があるのかも?

結婚式の新郎が筆者の夫の親友ということで、今後家族ぐるみのお付き合いをすることになるだろうと、筆者も一緒に夫婦で結婚式に招待されました。

新郎は超イケメン、いかにもモテそうな派手な感じ。

それに対し、新婦は「おとなしそう」「控え目だけどかわいい」、そんな印象でした。

こんな正反対の2人ですが、どういうわけかプラスとマイナスがひき合っているような雰囲気を持った感じがします。

しかし、彼女が彼と結婚に至るまでには12年もかかったそうです。

女性関係が派手な浮気癖のある男性と結婚するに至るまでの彼女の心の格闘をご紹介しましょう。

writer:鶴山あずさ12目次1.つきあっている彼の浮気はあり得ない!2.騙されても彼を嫌いにはならなかった?3.自分の気持ちに蓋はできない?4.好きだから仕方ない?5.おしまいつきあっている彼の浮気はあり得ない!大好きな先輩とつきあえるようになったとき、彼女は「もう死んでもいい!」と思ったほどだったそうです。

でも、彼女の思い描く恋人と彼はかけ離れたものでした。

彼は女性に声をかけてしまう性分(浮気癖)がありました。

彼の心の中では、「本命と遊びの区別」というものがあったのだそうですが、大学生になったばかりの彼女には、そんな彼の常識は理解できなかったのだそうです。

彼女は彼とお付き合いを始めて、たった20日でお別れすることになってしまったそうです。

騙されても彼を嫌いにはならなかった?彼女は先輩の浮気を許すことができませんでしたが、どういうわけか彼のことを嫌いになれませんでした。

しかも先輩とは嫌でもサークルで会うのです。

彼に「別れたことを後悔させるくらいの女性になりたい」という一心で、彼女は学業も就活も頑張って、大企業の秘書室に就職しました。

彼女は、ネットや女性雑誌でお洒落を勉強し、女子力磨きにも励みました。

眼鏡をコンタクトに変えて、縮毛矯正をしてストーレートヘアにもしました。

地味で目立たない雰囲気の彼女は、おとなしい雰囲気のまま、知的で上品なかわいらしい女性に変身していきました。

自分の気持ちに蓋はできない?先輩のことは忘れよう、彼女はそう決めているのに、誰といても先輩と比べてしまう自分の気持ちをどうすることもできずに、彼女は焦り、苦しんだそうです。

そんな自分に疲れ果て、彼女は、「無理をして頑張る」全てのことをとりあえずやめてみることにしたのだそうです。

恋もしばらくの間お休みしました。

そのかわり、彼女は自分流のお洒落の研究を始めました。

彼女は小顔で小柄、肩幅が狭く華奢な体形。

しかも脚が長い。

彼女は少しでも身長が高く見えるように丈の短いワンピースやハイウェストのスカートを着て、ポニーテールやお団子ヘアで、トップに視線がいくように心がけました。

デリケートな肌なので、お化粧はオーガニックでナチュラルメイクに。

自分に合ったお洒落は、彼女に自信をつけて行きました。

①できないことはしない、②無理をしない、③焦らない、④今を楽しむ、⑤時間を無駄にしない、⑥自分は自分、彼女はこの6つを自分のモットーにしました。

好きだから仕方ない?彼女は、「先輩を許せない」「先輩を嫌いになれない」という相反する気持ちを棚上げしたまま自分の時間を楽しんでいたら、いつの間にか「先輩の浮気は病気」と思えるようになりました。

しかも、あの時は許せなかった「本命と遊び」という先輩の言葉に嫌悪感が消えて行きました。

「私が本命ならそれでいいのかも……」とさえ思えるようになったのです。

そんな気持ちを後押しするかのように、グッドタイミングで先輩からのプロポーズがありました。

「おまえといると運がいいんだよね。

落ち着くし……。

一緒にロサンゼルスに来てほしいな」という先輩に、彼女は条件付きでOKしました。

「私が『本命』なんでしょう?それなら本命には浮気を100%隠し通してね。

それが守れるならついていってあげてもいいよ!」と。

おしまい「それでも彼が好きだから仕方ない」という彼女の愛は、浮気癖のある彼を“貞淑な夫”に変えてしまうほどの“力強い魅力”を感じます。

 実際に彼は彼女に前では他に見せないような笑顔を見せます。

彼女が彼にとってどれほど大切な存在であるかは、その安心しきった笑顔を見ればわかります。

“相手を変えてしまうほどの愛”には逃れられない“赤い糸”の力というものがあるのかもしれませんね。

(鶴山あずさ/ライター)(ハウコレ編集部)12

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