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長続きしない?愛されたい症候群の特徴と克服した方が良い理由

「人に好かれたい」という感情は人間が持つ本能です。

環境や状況の変化に慣れることができる習性を持つ人間には《状況適応能力》というものがあります。

これは周囲の人と力を合わせながら協調することで進化を遂げている、人間ならではの《コミュニティー能力》であります。

人の価値観や感覚・性格は人それぞれなので、コミュニティー能力を全面に発揮できる・できない人にわかれますが、誰しもが潜在的に持っている本能なのです。

ただ、「人に好かれたい」に特化された感情が強くなる人も少なくありません。

心のバランスが上手く保てずに、「愛されたい症候群」という一種の病気のような状態になってしまう人もいるのです。

writer:沢田七海愛されたい症候群って?「誰かに必要とされたい」「誰かに大切に思われたい」という気持ちが「生きることの意味」につながるといった深層心理が働いてしまうのです。

逆を言えば、「愛されない自分は生きる価値はない」という極端な思い込みを持ってしまうことも特徴のひとつ。

生きる理由を作らなければ不安で仕方ないといった状況に追い込まれ、常に愛されることを考えながら行動してしまいがち。

行きすぎた感情では、円満な人間関係を築けないことが多いです。

そのため、せっかく好きな人や恋人ができても、結果的に『重い』という理由から別れることになってしまうこと。

愛されることを求めすぎてしまう愛し合うことはとても素晴らしいことです。

しかし人には個人差があります。

環境や状況、心境・性格など、さまざまな要素が組み合わり、その日の気分が変化するもの。

恋人同士であっても、その感覚を常に一緒に保つには無理があります。

愛していると気持ちはあっても愛情表現ができないとき、事情があって恋人を優先できないときなど、いろんなアクシデントがつき物です。

ですが「愛されたい症候群」では、すべての生活基準が《自分がいま愛されているかどうか》で判断してしまうのが特徴です。

なににせよ「私と比べてどっちが大切か、優先か」を常に問いてくるため、周囲の人間は過度な欲求をされていると感じやすく、いつしかストレスに変わってしまうこともあります。

愛することは素晴らしいけれど、それだけでは日常生活を回すことはできません。

その要領をわきまえられないことが、「愛されたい症候群」最大の特徴とも言えるでしょう。

愛を信じることができない愛される環境を目の当たりにしたとき、その事実を現実として受け止められない人も「愛されたい症候群」に分類されます。

パートナーの愛情を信じられないからこそ、愛されたい気持ちを満たすことができないのです。

愛されているのに愛されていないと思い込み、愛を求め続ける結果、行動がヒートアップしてしまいます。

その結果、面倒になった恋人が離れてしまうといったケースを繰り返すのがほとんど。

長続きしない恋愛関係に「やっぱり自分は愛されていない」「誰かに愛されたい…」と、いつも愛に飢えている状態になってしまいがち。

どんなに愛されても信じることができないので、愛されたい欲求を解消することができないのです。

愛されるためなら何でもしてしまう「自分が愛されるためには、相手の望みを叶えることは正当なこと…」と、愛されるためになんでもしてしまうことも《愛されたい症候群》の症状です。

たしかに、愛される人間になるためには努力が必要なことも多々あるでしょう。

しかし、その内容を大きく間違えて捉えてしまう傾向があります。

本来、愛されるために対価は必要ありません。

「何でもする」なんて、これではまるで恋の奴隷。

たいていの場合、本人からすれば純粋な気持ちであっても相手に伝わることはなく、利用されて終わることが多いもの。

また、最初のうちはなんでもしてくれることでパートナーに愛情が伝わることがあっても、悲しいことに「慣れてしまう習性」のある人間は、いつしかそれが当たり前になってしまいます。

「利用価値がなくなれば愛してあげる必要も理由はない」とパートナーに思わせてしまい、愛されない原因を作ることも。

なかなか幸せになれない負の連鎖ができあがってしまい、永遠と「愛されたい」気持ちを解消することができない人になります。

自分は価値のない人間だと思い込んでいる外見にしろ内面にしろ、自分で認められるようなことが何ひとつ見つけられないことで、「自分は何の価値もない人間だ…」と判断してしまう人も、立派な《愛されたい症候群》ですね。

だれかに愛されることで、初めて自分の価値を認められるタイプだからです。

キツイことを言いますが…要するに、「自分の価値判断を他人まかせにしている」という状況。

そのため、愛され続けなければ価値がなくなる不安に、常に悩まされてしまうのでしょう。

愛されたい症候群に陥るきっかけ生まれながらにして独占欲が強かったり、人の注目を集めたがる人もいます。

ですが《愛されたい症候群》には何かしらの「きっかけ」があることがほとんどです。

これから《愛されたい症候群》になってしまうきっかけ事例の王道パターンを、5つ厳選してご紹介していきます。

「もしかしたら愛されたい症候群かもしれない…」と気になっている人は、自分はどのパターンに当てはまるかチェックしてみましょう。

彼氏に浮気をされたり放置されたりして別れた浮気をされて裏切られることで「ほかの人より価値のない人間なんだ…」と思ってしまう人も少なくありません。

付き合っているのに放置されて別れることになった人でも「自分は誰かの人生にとって優先される価値がない」と思ってしまうことがあるでしょう。

なにかと比べて優先されないことは「それだけ大切には想われていなかった」「そこには愛はなかった」「自分は愛されていなかった」という大きなトラウマを残しやすく、《愛されたい症候群》になるきっかけとなってしまうことがあります。

小さい頃から愛を受けてこなかったもっとも多い理由が《幼少期からの愛情不足》です。

虐待をされて育った人は特に、自分の存在価値に自信がないことへの不安から、必死に愛を求めてしまう傾向がみられます。

子供の頃にあいてしまった心の穴を埋めるため、愛されたい気持ちを抑えきれなくなってしまうのでしょう。

《愛されたい症候群》のほか、《恋愛依存症》になりやすいのもこのケースです。

愛されることの快感に溺れてしまうだれでも愛されることは気分がいいですよね。

好意がない相手であっても、想われて悪い気はしないはず。

一度でも恋人ができて愛のある時間を過ごした経験が快感となり、愛されることの心地よさに溺れてしまう…。

快感を依存することで、だんだんと《愛されたい症候群》が目立ちはじめるのです。

恋人のいない期間が長く続く愛に飢えている状態が続くことも《愛されたい症候群》になりやすいきっかけのひとつ。

家族からの愛情はあっても、恋人から得られる愛情がないことで「愛されていない」と感じてしまいがち。

愛は恋愛だけではありませんが、恋愛がないことで日常生活を退屈に感じてしまい、『愛のない人生だ…』と思い込んでしまうのでしょう。

あまり気持ちを伝えてこない彼氏ができたモテる人や、彼氏に求める基準が低いことでアプローチされたらすぐに付き合ってしまうような人にありがちなきっかけです。

彼氏がいる、すなわち常に誰かに必要とされる環境があったからこそ、「愛されることが当たり前」となってしまっていることがあります。

愛されたい症候群が危険な理由愛を求める気持ちが強くなりすぎると、自分の人生をまずしくさせてしまう負のループに陥るリスクが高くなります。

また周囲の人間からも、愛されたい症候群の人に関わることで面倒な人生になってしまうと、愛されたい症候群は危険視をされています。

ただ、その危険な理由を自覚ができない人が多いのも問題点のひとつとされています。

愛されたい症候群が危険だとされる具体的な理由を、4選を解説していきます。

是非、その危険性を十分に理解してほしいと思います。

パートナーや周りの人を困らせる愛されたい症候群の人は、自分への関心がうすれることが耐えられません。

そして、周囲の人間が振り回されてしまう…なんてことはよくある話です。

たとえば「愛しているなら今すぐ会いに来て」とか「愛しているならどんなときでもすぐに電話に出て」など。

単なるわがままとも思われるような言動は、愛されているか確認するための要求であることが多いもの。

すぐに対処できないと不安をつのらせてしまい、対処してくれるまで、しつこく騒ぎ立てることも珍しい話ではありません。

パートナーが捕まらないときには、友だちや親兄弟に《相談》と称した愚痴が延々とつづくでしょう。

仕事や事情を抱える社会人にとって、これはたまったもんじゃありませんよね。

最初のうちは対処できても、それが毎日となれば話は別。

愛されている事実を確認したい気持ちと、愛されたい気持ちが抑えきれないことで、パートナーや周りの人を困らせる状況をつくるのです。

これが、愛されたい症候群ならではの危険な特徴です。

愛されなくなったときの反動が大きい愛されたい症候群の人にとって最大の幸せは、もちろん愛されているとき。

それに加えて、愛されている実感を得られているときです。

しかし、その分「愛されなくなった…」と感じたときは、落ちこみと怒りの衝動が強く出て「もう一度あの幸せな時間を取り戻したい…!」とアクションをかけます。

ですが、一度離れた愛情を取りもどすのは至難のワザ。

よりもどらない愛情に関しての執念が強くなることで自分を見失いがちに。

ストーカーになったり、「手に入らないならなくしてしまえ!」と突発的な事件に発展する危険性も十分にあります。

気持ちを確かめるために自傷行為に走る彼を失いそうだと不安を感じたとき、ひき止め行為の中で代表的なのが《自傷》。

「愛されない自分に価値はない」と思っているため、自分を傷つけることへの抵抗が低くなっています。

だからこそ走ってしまう暴走行為です。

愛されない自分へのバツとして、痛みが快感になってくる重度の人もいます。

罪悪感でも、同情でもなんでもいいのです。

「愛されるためなら…」「パートナーの気持ちを確かめるためなら…」「愛されていないかもしれないという不安を解消できるなら…」なんどでもくり返し自傷をする人も少なくありません。

複数人から愛されるために浮気をしてしまう常に誰かに求められている環境がないと、不安で仕方ないという症状がでる人もいます。

そのため、特定のパートナーひとりでは不安を解消することができず、複数人と浮気をするタイプもいますね。

24時間一緒にで、ずっと変わらず愛情を注ぐことなんて、現実的に難しいでしょう。

恋人ができても、その人がいないときの不安を抱えることになります。

ですが、複数人と関係を作ることでスキマ時間を埋めることができます。

結果、さびしさも不安も解消することができる環境がないと生きていけないといった人も出てくるでしょう。

いくら愛情を持っていたとしても、自分以外の複数人と関係を持ち続けることをやめないのではなく、やめられない状況にあります。

パートナーとなったときには、いらだちと不安はかなり大きなリスクとしてあるでしょう。

愛されたい症候群を克服するステップ「これは病気だから、もうどうしようもない」とあきらめる必要はありません。

《愛されたい症候群》は努力次第で克服することができます!そのためには、段階をもったステップ法が一番。

ながれとしては「愛されたいと求めるだけではなく、愛を提供できる側になる努力」のステップです。

愛されたい症候群のせいで、満足する恋愛を継続させることができない人は試してみる価値アリですよ!なにもしなければ、いままでの人生のくり返しになるだけです。

「本当に幸せを感じたい、有意義な人生を送りたい」と思っている方は、ぜひ試してみてください!自信を身に付けるまずは自分に自信を持つことが重要ポイントになります。

とばしてほかの項目に進んでも、ここがクリアできなければ先に進むことはできません。

なぜかというと、愛されたい症候群の大元の原因が「自分を愛せないこと」だからです。

自分を愛するためには、自分を認めてあげる必要があります。

自分を認めるには、自分に自信を付けなければいけません。

最初のスタートラインでありながら、ここが一番時間がかかる場面でもありますね。

すこしずつ時間をかけてクリアできるよう、あきらめずに挑戦していきましょう!愛する側の楽しさを知る求める気持ちばかりが目立《愛されたい症候群》。

愛はひとりでは成立しません。

必ず、だれかの愛があって初めて成立するものです。

想う相手、愛する相手があってこそ。

そのため、愛情を感じるためには一方的な感情のままではNG。

恋愛関係においては、求めるばかりではなく、与えることも必要なのです。

自分にすこしでも自信が付けば、愛する人に愛を提供できるような余裕もでてくるでしょう。

いままでは求めてばかりだった恋愛でも、与える側の楽しさを知ることができるはず。

あたらしい感覚を手にすることで、いままでは開けなかったあたらしい未来への扉が開かれます!パートナーに愛されたい症候群であると明かす「心の病気を持っていると思われたくない」とか、「知られてしまったら恋人が離れてしまうかも」という不安からパートナーに言えない人も多いでしょう。

たしかに残念ながら理解をされずに別れる結末になってしまう場合もあります。

しかし、隠し通すことで状況を把握できない恋人に《理解できない相手》と判断される可能性が高いことも事実。

正直に話すことで理解を得られる可能性は十分にあります。

また、そこで別れることになるのであれば、遅かれ早かれおなじ結果になるでしょう。

告白をすることは、本当に愛し合えるパートナーを見つけるための手段です。

別れを告げられるならその程度の相手だったということ。

本当の自分を受け入れてサポートする気持ちを持っている人じゃない限り、「愛される」実感を得られることはないのです。

厳しい選択を迫られることもありますが、未来を切り開くための克服法として重要なステップになります。

楽観的な考えになってみる愛されたい症候群では、考えすぎな人も多く見られます。

「もっと楽に考えればいいのに」というセリフをなんども耳にしたことがあるのではないでしょうか。

実際、人生には悩みはつき物。

それでも毎日朝が来るように、なんとかなることが大半です。

命にかかわることや法律にふれるような大事でもない限り、「死ぬわけじゃないし…」と、気楽に考えられる訓練をすることをおすすめします。

ほんの少しでもいまより楽観的な考えを持つことで、未来は大きく変わっていきます。

愛を分かち合う最後の締めとして、愛をわかち合うことができるようになれば《愛されたい症候群の克服》が完了します。

愛を求めるだけではなく与え、おたがいに愛される喜び、愛する喜びをわかち合うことができたその先に、やっと満たされた時間がやってくるでしょう。

繰り返しとなりますが、愛はひとりでは手に入りません。

おたがいに思いやれるパートナーあってこそ、はじめて得られる貴重なものなのです。

まとめ「愛されたい」と思うことは決して悪いことではありません。

しかし、ある程度自分の中で感情のコントロールができないと、結果的に生きにくい人生を作り上げてしまうのも事実。

満たされた感情をすこしでも多い人生にするには、《適度な感情コントロール》が求められます。

かといって、自分が愛されたい症候群だと気付いたときに、すぐに対処できるかといえばそうでもありません。

自分の感覚や価値観は、個人の本能として備わっているものなので、すぐに変えられるものでもないでしょう。

必要なのは、自分の状況を冷静に見つめ、すこしずつ改善できるよう意識を持った生活を送ること。

愛されたい症候群になることは、なにかしらのきっかけがあるはずなので、まずはそこを分析することから始めてみましょう。

客観的に自分を見ることで、その答えは必ず見つかります。

ふつうの人以上に愛されたい欲求がでる《その根源》を把握できれば、あとは簡単です。

時間をかけて、できる範囲で克服することを意識していけばいいのです。

無理は禁物。

いきなりはできないこともきちんと把握し、あせらずにゆっくり克服できるようにしましょう。

一見、時間がかかることで遠回りな方法にも見えますが、あせることで失敗をくり返す方が時間の無駄なのです。

「急がば回れ」ではありませんが、克服ポイントは「焦らないこと」です。

また、恋人やパートナーがいる場合には、正直に話してサポートしてもらう環境ができればベストですね。

ひとりよりも支えてくれる人がそばにいる方が克服するのも早くなります。

「理解してくれる恋人がいない…」という人も、親兄弟や友人など、親しい人に相談をしたり、思いを話すだけでも違います。

愛されたい症候群は、恋人にするには少し面倒くさいことが正直な話ですが、恥ずかしいことではありません。

自分の中にため込まず、オープンにすることで周囲の協力も得やすくなり、結果としてより明るい未来を手に入れることができるチャンスが見えてくるでしょう!(沢田七海/ライター)(ハウコレ編集部)

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