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【連載】全身を大掃除しよう!キレイになれるリンパと静脈を全力解説!〜めぐりケア編〜

いま話題の「めぐりケア」ってなに?「めぐりケア」という言葉を最近よく耳にしますが、一体何をめぐらせるのでしょう?めぐらせるものとは、滞りがちな「血液」と「リンパ」です。

「血液」は動脈が細胞に酸素や栄養分を運び、静脈が二酸化炭素と老廃物を回収する役割を担うという話は昔、理科で習いましたよね?では「リンパ(正しくはリンパ管)」が何をするものか、ご存知ですか?「リンパ」は、細胞が出した老廃物の中でも静脈が吸収できないような大きなものを回収するものです。

リンパが滞りがちなのはどうして?では、なぜリンパは滞るのでしょう?心臓は生きている限り、自ら収縮します。

心臓のこの収縮がポンプの役割を果たし、血液は体内の中をめぐります。

そのスピードは1周30秒から40秒ほどなんだとか。

かなり早いですね。

これに比べて、リンパ液はリンパ管に接している筋肉の収縮によって流れます。

全身をめぐるのに8~12時間かかると言われていて、そのスピードは血液に比べると非常にゆっくりしたものです。

リンパ液は、身体を動かさないと流れないものだった!【全力解説!】放っておいても流れる血液とは違い、リンパ液は運動をして筋肉を収縮させないとスムーズに流れないのです。

リンパ管には、リンパ節という老廃物をろ過する箇所があります。

そこが詰まっていると老廃物や余分な水分がうまく代謝できません。

リンパ節は、鎖骨のくぼみ、ワキの下、脚の付け根の鼠径部、ひざの裏などにあります。

これらの部分を押してあげることでリンパ液の流れをよくするのがリンパマッサージです。

ちなみに、リンパ管にも毛細血管のように「毛細リンパ管」という細い管があります。

それは皮下のすぐ下にあり、とても繊細なもの。

そのため、マッサージする際に強くぐいぐい押すのはむしろ逆効果。

優しくなでるようなタッチが正しいリンパマッサージです。

一方で、血液をしっかりとめぐらせることも重要です。

たとえば女性が悩まされがちな「むくみ」、実はこんな真相が……。

むくみの主犯はリンパではなく、静脈だった!【全力解説!】リンパ管により回収された大きな老廃物は、ろ過されて、静脈へと吸収されます。

その後、静脈が老廃物や余分な水分をきちんと代謝できないと、これまたむくみにつながります。

津田コスメの開発者である医師の津田攝子先生は、同じく医師であるご主人からこう聞いたといいます。

「手術の時、太い静脈を糸でしばった患者さんの顔は翌朝、ぱんぱんに腫れてしまう。

しかし、リンパ節を切除し、リンパ管を縛った患者さんの顔は翌朝、さほど腫れていない。

むくみの主犯は静脈だ」そうして生まれたのが「津田式静脈マッサージ」のメソッドです。

滞りやすい静脈をマッサージで強制的に流すことで老廃物をしっかりと代謝し、むくみやたるみを防ぐのです。

むくみ・たるみを予防する「静脈マッサージ」とは上へ上へと顔の筋肉を引き上げる通常のマッサージとは違い、下へ下へと流すのが「津田式静脈マッサージ」。

これは、静脈が心臓に戻るルートに沿うことで、いらない老廃物を流すため。

静脈マッサージのポイントを押さえて、スキンケアでクリームを塗るときなどのついでに取り入れると日常的に続けやすいはずです。

行うときは、まずマッサージクリームやクリームを肌にのばしましょう。

①手のひら全体を使って、髪の生え際の額の中央から耳の穴の前まで流す。

②小鼻の横から耳たぶまで流す。

③目の下からえらの内側のくぼみまで流す。

これを各1~10回セットで行いましょう。

以上、リンパと静脈が二酸化炭素や老廃物、余分な水分を代謝する働きを解説しました。

次回は、血流のめぐりケアについて全力解説します。

Profile平輝乃(たいら・てるの)ビューティエディター・ライター歴20年余。

モード誌からビューティ誌、メンズ誌まで幅広い分野で活躍。

美しいビジュアル作りを得意とする一方、難しいスキンケアを楽しくわかりやすく読ませる記事にも定評あり。

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