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川栄李奈、原爆を題材にしたドラマで熱演も「甘やかされて育っていると実感」

ドラマ『夕凪の街桜の国』の試写会に出席した川栄李奈(C)ORICONNewSinc.NHK総合で8月6日に放送される、NHK広島放送局開局90年ドラマ『夕凪の街桜の国』(後7:30)の試写会が、東京・渋谷の同局で27日に行われ、出演した常盤貴子、川栄李奈、平祐奈、キムラ緑子らが撮影中のエピソードや作品に込めた思いを語った。

原爆によって若くして亡くなってしまう女性を演じた川栄は「私、甘やかされて育っているんだな、というのをすごく実感した」シーンについてしみじみ振り返った。

それは、昭和30年、13歳で被爆した平野皆実(川栄)が、会社の同僚の青年(工藤阿須加)と恋心を通わせるも、原爆の記憶に苦しみ、自分は幸せになってもいいのか、と葛藤するシーン。

土手を走ったり、転んだり、土砂降りの雨の中を逃げまどい、ぬかるみに足を取られ、地面を這いつくばる、といったシーンを泥だらけになって演じた川栄は、「雨に打たれながら走るシーンを朝から撮っていたんですが、3月ですごく寒くて、つらいなと思ってしまった時に、こんなのでつらいと思っていたらあの時代(戦中、戦後の時代)の人たちはどうなるんだろう、私、甘やかされて育っているんだなって実感しました。

その時、パッと後ろを振り向いたら虹が出ていて、すごく背中を押された気分になりました」。

泥だらけで帰宅した皆実を母親(キムラ)がやさしく迎えるシーンにつながる。

「キムラさんが本当のお母さんのように接してくださったことが印象に残っています。

私たちは戦争を経験していないので、当時の人たちがどういう気持ちで笑顔を見せて、毎日を過ごしていたのか、私自身も悩んでいたのですが、いろいろお話させていただいて、とても親身になって寄り添ってくださいました」と、川栄。

その言葉を遠慮がちに聞いていたキムラは「脚本にかかれている人物の生き方とか、何を考えてどう感じているのかを伝えるのが役者の仕事だと思っているんですが、今回は想像しても想像してもわからず、本番中も悔しくて、苦しくて、ちょっとむなしかったな、というのが現場の印象です。

今のこの時代に生きていて、(戦争という)信じられないような出来事を少しでも立ち止まって考えて感じることができる時間のためにこの作品があればいいな、と強く思っています。

私自身は何もできなかったんですけど…」と、複雑な思いを吐露していた。

同ドラマは、アニメ映画化されて大ヒットした『この世界の片隅に』の原作者、こうの史代氏が2004年に発表した同名漫画(双葉社)が原作。

原爆に翻ろうされた女性と、その家族のひたむきに生きる姿を描いた物語で、今回は原作の設定を2018年に置き換え、オリジナルストーリーを加えてドラマ化した。

主人公の石川七波(常盤)は、認知症の疑いのある79歳の父親・旭(橋爪功)が外出するというので、後を追かける。

行き先はなんと広島。

父が原爆によって亡くなった姉・皆実の足跡を尋ねていることに気づいた七波は、隠されてきた家族の歴史を図らずも知ることになる。

川栄が泥だらけになって撮影した映像は、資料映像や原爆の絵などとモンタージュされ、ドラマの中でもっとも強いメッセージが込められた部分でもある。

常盤は「最近、あまり見ないような描写をしていてびっくりした。

でもそこを濁せば濁すほど忘れられやすくなる。

子どもが見て衝撃を受けても、その衝撃ってすごく重要なこと。

そのくらいのことだから。

8月6日に真摯に向き合っている広島放送局が作ったドラマだからこそ、そこを濁さないというやり方がすごく立派だと思いました。

このドラマに参加することができてよかったと思いました」。

平も「私たち世代は知らないことだらけですが、今回、広島に行って、自分の目で見て、日本人として生まれたからには知らなくちゃいけないことだなって思いました。

川栄さんが昭和パート(原爆投下から10年後)を演じていたので、私たち世代にもわかりやすく描かれているなと思いました。

仕事を通して何か、戦争を体験した方の気持ちとか、ちょっとでもお伝えしていけたらいいなと思ったので、自分にとってもありがたい貴重な機会でした」と話していた。

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