実家の片付けは「気配り」が成功のカギ!【完結編】
夏の帰省時は実家の片付けをするチャンス。
これから実家の片付けを始めようと思っている方が参考になるよう、具体的なプロセスやちょっとしたコツをご紹介します。
【準備編】【実践編】に続き、2日間かけて取組んだ実家の片付け。
いよいよ「完結編」です。
■45リットルのごみ袋が15袋も!両親と筆者の3人で行った片付けは、とても実りのあるものでした。
ごみの量は45リットルの袋が15袋とカゴや突っ張り棒!これらがほぼクローゼット内に収められていたことに家族一同驚くばかりでした。
おかげで3か所のクローゼットはスッキリし、妹と赤ちゃんが使う部屋のクローゼットに関しては、空きスペースをたっぷりと確保できました。
ハンガースペースを全幅確保!下段は何もなし!【片付け前】無造作収納の掃除用具【片付け後】コロコロ&ワイパーはヒモとS字フックで吊り収納実家の片付けレポート最終回は、小さな工夫や気配りで片付けを成功させる秘訣をご紹介します。
■昼食、おやつの準備と時間の確保はマスト!おさらいになりますが、片付けは日中におこない、作業時間は多くて5~6時間にとどめておきましょう。
意識して準備したいのは、昼食とおやつやお茶の支度です。
Fuchsia/PIXTA(ピクスタ)片付けに注力できるよう、温めるだけなどの簡単な食事が良いでしょう。
作らない場合は事前に買っておけばすぐに食事ができ、作業で疲れた気持ちとお腹を満たしてくれます。
デリバリーを頼むのも良いですね。
ちなみに筆者は片付けの日、朝食後にポテトサラダを作り置き。
ピザトーストを焼いてワンプレートランチにしました。
昼食の時、午後はこの場所をやろう、などと打合せを兼ね親が疲れていないかを忘れずに確認しましょう。
母は疲れたようなので、午後は愛犬と見守り役にさらに、おやつの時間を設けることもオススメです。
お茶やおやつを口にしながら小休止することで、もうひと踏ん張りできますよ。
おやつタイムに母がいつもより高級なコーヒーゼリーを用意してくれました。
■親のパーソナルスペースには口を挟まないのも気配りこれまで成功談を記してきましたが、実は母と揉めそうになったシーンが2回ありました。
1度目は「もう着ない服を処分するか決める時」。
SatoshiKOHNO/PIXTA(ピクスタ)母のコート類を整理していた時、30年物のコートが出てきました。
母は何年も着ていないけれど、気に入っていたので処分できないと言います。
着ないものは処分したほうが良いと思った筆者はそのことを母に伝えたのですが、思いきれない様子。
母は久々にコートに袖を通して見せてくれましたが、今の母の体型には大きすぎると思い、率直に「サイズが合っていないよ」と言いました。
ですが、母はこの先いつか着る!と強く思っていたため処分せずに残すことにしました。
2度目は片付け2日目の出来事。
リビングにあるサイドボードを片付け中に、空き缶とノートに挟んだ書類が大量にあるのを発見してしまいました。
母に聞くと、支払い明細書や家計簿代わりに残しているレシートの束でした。
母は家計簿を付けていませんが、「とりあえず」レシートを残しています。
筆者が「家計を管理できているなら家計簿をつける必要はないので、レシートはどんどん処分したらどうか」と提案しましたが、母は捨てたくないようでした。
「着ない服を捨てない」「要らない書類を捨てない」という、どこのご家庭にもありがちな些細なことですが、これらは母の「パーソナルスペース」であることに気がつきました。
実家には十分に置けるスペースがあったので、母の思いを尊重しその後の管理は母に任せることにしました。
近しい間柄だとついつい踏み込み過ぎてしまいますが、個々の心のスペースは適度な距離を取るのが大切だなと強く感じた出来事でした。
■実家の片付けは余白を残し、この先どうするかは親にゆだねるのも手farmer/PIXTA(ピクスタ)キッチンにいる時間の多い筆者の母。
収納に関してお直しポイントをすでにたくさん見つけている筆者ですが、今回キッチンはあえてノータッチ。
それは、クローゼット収納の見直しを通じて、母自身にベストな収納方法を少しでも見つけてもらえたら良いなと考えていたからです。
事実、母はキッチンに「赤ちゃん関連グッズ置き場」をひとまとめに作り、洗面所の棚の一部を空けて妹のコスメを入れるコーナーを設けるなど、自ら工夫して収納しています。
大掛かりな片付けを敢行したことで、母の片付け力は確実に向上しています!いかがでしたか。
高いハードルと思われがちな実家の片付けですが、家族が一緒ならきっとクリアできるはずです。
家族みんなが健やかに暮らすためにも、この夏トライしてみることをオススメします。
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