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電車で見かけた、緊張と不安で張り詰めているママへ【笑いあり涙あり男子3人育児第26話】

こんにちは。

tomekkoです。

今日は、先日出会った(…と言ってもワタシが一方的に見ていただけですが)、1人の若いお母さんの話をしたいと思います。

基本的に平日は自宅で育児をしながら仕事をし、休日は家族が増えたためどこへ行くにもだいたい車を使うようになったワタシは、あまり公共の交通機関に乗りません。

でも最近、仕事の打ち合わせなどで三男を連れてバスや電車で移動する機会も増えてきました。

先日、三男を抱っこ紐に入れて久々に電車に乗っていたところ、同じように1歳前後の赤ちゃんを抱いた若い女性が同じ車両に乗ってきました。

そのお母さんは、ドアの前に立って赤ちゃんにまずは景色を見せながら小さい声で話しかけ、少しするとマザーバッグにぶら下げたお気に入りであろうおもちゃを持たせて遊ばせていました。

一駅が長いJR。

しばらくするとおもちゃにも飽きたのか、赤ちゃんがほんの少し声を上げました。

グズるとか泣くとかいうレベルではないほど小さなひと声です。

その瞬間彼女は、今度は素早くバッグから赤ちゃん用のお菓子を取り出して目にも留まらぬ速さで袋を開けて我が子の手に持たせました。

仕事人レベルの手際の良さに、たまたますぐそばに立っていたワタシは思わず見とれてしまったほど。

お菓子もすぐに食べ終わってしまった赤ちゃんはまたむずかり始めます。

するとバッグからお次はストローマグが出てきます。

もう一度おもちゃで気を引いてみて、でもやっぱり飽きてしまったようで、少しずつむずかる声が大きくなってきました。

お母さん、今度は大きなリュックを背負って大変な中、赤ちゃんを抱っこ紐から出して背中の蒸れを逃しながら何度も姿勢を変えてあやし、気分転換させてあげていました。

この間、たった一駅です。

(JRなので10分くらい、結構長いんですけどね)赤ちゃんは結局、ワタシが子育て中ということを差し引いて一般的に考えても、ちょっとグズったくらいで耳に障るほどの大きな泣き声は上げませんでした。

それでもその間、お母さんはどんな顔をしていたと思いますか?一見無表情。

でも本当は、緊張と不安で張り詰めた状態なんだろうな、と推察できました。

なぜ分かるか?まるで6年前の自分を見ているようだったから。

長男が少しでも声を上げるたびに、ドアの前で冷や汗かきながら必死に対応していたワタシも、きっとこんな表情だったはず。

彼女の荷物の量は、不安の大きさをそのまま表しています。

あの大容量のマザーバッグの中には、きっとドラえもんのポケットのように、どんなハプニングにも対応できるようにあらゆるグッズが入っていることでしょう。

オムツは最低でも3枚、うんちしちゃうかもしれないからもう1枚。

着替えは吐き戻しや漏れに備えて2セットはあった方が安心かな。

そして、泣いてしまった時のためのおやつや飲み物、おもちゃ…etcもしかしたら混雑で乗れなかったり泣き止まず途中下車することも考えて、予定より1〜2本早い電車にも乗っているかもしれません。

昨今のSNSでは、電車やレストランなど公共の場で子どもを泣かせることや、(パフォーマンスとしてでも)泣き止ませる努力をしないことへのバッシングをよく目にします。

このお母さんも、もしかしたらそんな心ないコメントを見て震えながら、とてつもない覚悟と出来うる限りの準備をもってこのお出かけをしているのかもしれません。

ただでさえ、我が子を無事に育て上げることに必死で気の休まる暇も無い毎日。

そんな中、移動時間すらも周りの目を気にしてずっと緊張の糸を張り詰めていなければならないなんて…たった一駅ですが、この母子の姿を見て胸が苦しくなりました。

子育て中のお母さん、お父さんたちにこんな思いをさせる社会ってどうなんだろう。

それを変えるために、今ワタシたちにできることってなんなんだろう。

この時ワタシは三男を抱っこしていて手伝うことはできなかったし、一駅だったので特に声をかけることもできませんでした。

でもこれからは、同じ子育て中の身だからこそ、また同じように子連れでいるからこそのメリットを活かして小さいことでもできることをやっていこう、と思いました。

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