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0.2ミリリットルの唾液でリスクがわかる「最新がん検診法」

「今回の検査結果では、乳がんのリスク値がやや高めでした。

これをもって即、がんがあると判断するわけではありませんが、精密検査で確定診断を受けることをお勧めします。

専門科のある医療機関へ紹介状を書きますよ」記者が受けた検査結果をもとに、丁寧に解説してくれるのは大泉中央クリニック院長の砂村眞琴氏。

2週間前、記者が受けたのは「サリバチャッカー」という検査だ。

砂村氏が開発した、わずか0.2~0.4ミリリットルの唾液でがんのリスクを判定するというもの。

検査室の長机には梅干しの入った瓶が置かれている。

「自然の唾液が必要なので、香りだけ嗅いで、唾液が上がってくるのを待ちましょう」と看護師さん。

酸っぱい香りに誘われ、ある程度唾液が口にたまったら、太めのストローでつるっと垂らす――。

唾液を収めた容器を看護師さんに手渡し、検査終了。

採取した唾液はフリーザーで冷凍され、クール便で衛生検査センターに送られ解析される。

体への負担もゼロというこの検査は、慶應義塾大学先端生命科学研究所と東京医科大学発の医療ベンチャー「サリバテック社」が開発。

同社のCEOであり、東北大学で長く消化器外科手術に従事した砂村氏が、’10年から「体に負担の少ない検査法を開発したい」… : と、ヒトの体から出る「代謝物質」である唾液に着目。

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