自分を好きになることと、自分に自信を持つことは全然違うって知ってました?
「恋愛がうまくいくようにしたいなら、自分のことをもっと好きになりましょう」なんども聞いたセリフですね。
そういった主張のほとんどは「自分に自信がないのは自己肯定感が少ないから」→「自分を好きになることから始めよう!」→「そうしたら自分に自信がついていい恋愛ができるようになるよ」といった3段論法が展開されていると思うのですが、多くの人が「その自分が好きになるのができないんだってばよ!」と心の中でツッコんでるのが現状だと思うんですよね。
今回は、多くの人が思っているであろう、「自信を持つためには自分を好きにならなきゃいけない」という説をひっくり返したいと思います。
writer:川口美樹そもそも「自信」ってなに?まず最初に「自信」というものを分解してみましょう。
「自信」は「自己評価」と「他者評価」の二つで構成されています。
よく「根拠のない自信」という言い方をすると思うのですが、この根拠のない自信が「自己評価」であり、この「根拠」が「他者評価」に当たります。
自己評価は「わたしならどんな困難でも乗り越えられるぜ、ザッツオーライ♪」というマインドです。
他者評価は「あの人は、〇〇の実績を残したからすごい、尊敬できる」とか「あの人にあの時助けてもらって本当に感謝している」とかの、他人から見たあなたの評価ですね。
この自己評価と他者評価はバランスが大事です。
他者評価のゼロの状態で、自己評価に振り切れるとナルシストになりますし、自己評価ゼロの状態で他者評価を求めようとするとメンヘラ化するか穴モテビッチ化します。
自分を好きになること=自己評価を上げること、ではないさて、では自信をつけるためにはどうしたら良いのでしょう?多くの場合、他者評価には何かしらの実績が必要ですから、まず何もないところから始められる自己評価を上げるところから手をつけよう、という話になります。
しかし大抵の人が、「自分を好きになる」ために「自分のいいところを探そう」として挫折します。
「わたしのいいところ…いいところ…いいと…こ…ろ……な…い」(ちーん)みたいな。
ここで誤解して欲しくないのは、「自己評価を上げること」=「自分を好きになること」=「自分のいいところを知る」=「自己肯定感」、ではないってことなんです。
自己肯定感とは、「すごい自分を評価している」感ではなく、「全然ダメダメな自分を受け入れている」感なのです。
「いやいやそもそもわたしそんなデキる女じゃなくない?」というできなくて当たり前の感覚を持つことが、「自己肯定感」に繋がるということです。
自己肯定感をあげるための自分にかける言葉のコツでは、実際に自分にかける言葉として、どんな言葉が自己肯定感を生むのか実例をあげましょう。
・「あれ、わたし、今日も朝きちんと起きて、遅刻せずに出社してる?やばいww」・「ちょっと待って待って、よく考えたらさ、彼氏いるってだけで勝ち組じゃね?」・「まぁさ、プロジェクトは失敗したけど、わたしからしたら挑戦した時点で成功?的な?」・「わたし!こんなちっちゃなことで悩んでる!しょっぺえ!しょっぱすぎ!でも悩むよね、だってわたしだよ!?悩まないとか無理wwww」こういうのが自己肯定感です。
思ってたのと違いました?自己肯定感と高めるためには、自分のいいところを褒めるのではなく、自分のダメなところ許すことが肝心なんです。
自己肯定感が低い人は「憧れ」を捨てよう加えて、自己肯定感が低い人に限って「こんな人になりたい」という憧れを強く持っているものです。
憧れが強い分、「そうなっていない自分」に目が行きやすく、さらに自分にがっかりするという負のループを生み出しているんです。
もしあなたが自己肯定感が低いと思うなら、「憧れ」をまず捨てるところから始めましょう。
良くも悪くも「わたしってこんなもんだよね」という現在地を知ること。
そしてその現在地にいることをきっちりと認めることです。
自分のいいところを探すのはそこからでも遅くはありません。
ダメな自分を許せた時、人は自分を好きになれる彼との関係がうまくいっていない自分モデルさんのようにキラキラできていない自分人から愛されていると思えていない自分そんな自分を「わたしはこんなもんだ」と認められた時、人は初めて自分のことを好きになれます。
別に自分の人生を分をわきまえて諦めろ、といってるわけではありません。
夢を持ち、目標を持つことは大事なことです。
しかし、それを実現できるのは自己肯定感を持ってる人じゃないと難しいんです。
自己肯定感の低いまま高い目標を掲げても99.9%挫折してしまいます。
自己肯定感を得た人から、自分への自信を獲得していく整理しましょう。
順番としては、1.ダメダメな自分を良しとする2.自己肯定感を持てるようになる3.自分をだんだん好きになってくる4.自分のいいところに気づけるようになる5.自己評価が高くなり、色々挑戦できるようになる6.自己評価が高まれば、失敗しても再チャレンジできる7.挑戦を繰り返すうち、どこかで成功する8.成功すれば他者評価が高まり、自他共に認める自信がつくという順番になっているんです。
ね?自分を好きになることと、自信を持つことって全然違うでしょ?「自信を持つためには自分を好きにならなきゃいけない」という説は、確かに間違ってはいないのですが、その途中のいろんな過程を吹っ飛ばしているので、自己肯定会の低い人へのアドバイスとしては適切ではないのです。
このアドバイスは、もともと自己肯定感の高かった人のアドバイスなので、自己肯定感の低いところからスタートしている人の気持ちがわかってないんですよね。
「え、じゃぁ川口さんは自己肯定感低かったんですか?」はい、そうなんです。
僕は自己肯定感が地面にのめり込んで、マントルを突破しブラジルまで行きかけたことがある人間です。
今では8番にいると自覚していますが、スタートは1番からです。
大丈夫、あなたも必ず幸せになりますから、安心してくださいね。
(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)