じつは彼と美意識を磨くともっとラブラブになれる
地味すぎてというか、当たり前すぎて、ネットの恋愛コラムにあまり出てこないのが美意識の話です。
かっこいいとか、かわいいとか、そういうのを美意識といいます。
ゴミのポイ捨てをするのはかっこ悪いと思う――たとえばこれが美意識です。
この美意識をどんどん磨くと、彼氏ともっとラブラブになれる――今宵はこんなお話をしたいと思います。
writer:ひとみしょう■じつは男子は女子の美意識をちゃんと見ています男子って、あなたがどんな美意識を持っているのかを、じつはちゃんと見ています。
あなたが「この彼、電車で席を譲らないのか……オワッテルな……彼氏にしたくないな」と思うことがあるのと同様、男子もその女子がどのような美意識を持っているのかを見ています。
つまり、あなたが何をかっこいいと思っているのか、かわいいと思っているのかを、ちゃんと見てるんです。
洋服がかっこいいとか、メイクがかわいいとか、そういう目に見えることだけじゃなくて、冒頭に書いたゴミのポイ捨てとか、電車で席を譲るとか、そういう行為の奥にある精神的なところもちゃんと見ているんですよね。
口にしないだけで。
■じつは恋愛に大きく関係してくる大問題口にしない「だけ」とさらっと書きましたが、美意識の最大の問題は、お互いにそれを口にしないところにあるんですよね。
たとえば電車で席を譲らない男子に対して「どうして譲ってあげないの?」と言う人って少ないでしょ?たいていは「彼、席を譲らないんだ、ああ、そういう人なんだ」と、心の中で残念に思うだけとか、残念に思って彼のポイントを下げて、ポイントが0になったら別れるとか、そういうことになりますよね。
男子だって、女子の美意識に対してほとんどなにも言いません。
たとえば彼は「この子、玄関で脱いだ靴を揃えないんだ」と思うことがあっても「靴くらい揃えようよ」と言うことはほとんどないんですよね。
女子同様、心の中で残念に思うか、適当な時期にフェードアウトして関係が終わるか……だから、美意識が地味な問題に感じられても、じつは恋愛に大きく関係してくる大問題なのです。
■多くの人に共通する美意識たいていの人は「かっこいいかどうか」を恋愛の基準にしていると思います。
彼はかっこいいかどうか?とか。
あるいは、わたしは彼の前でかっこよく(orかわいく)振る舞えているだろうか?とか。
なので、ほとんどの人は何らかの美意識をちゃんと持っているし、持っている美意識をつねに働かせているはずなんです。
そしてそれは、あなた独自の美意識というより、多くの人に共通する美意識であるはずなんです。
なぜなら、たとえばゴミのポイ捨てをする人を見て、ほとんどの人は美しいと思わないから。
もし美しいとかかっこいいと思う人がいれば、その人は人生の反抗期だからそっとしといてあげるべき人です。
■美意識って、あなたと彼との共通の意識です美意識って、つまり、あなたと彼との共通の意識です。
しかも「かっこよくありたい」とか「素敵な恋をしたい」という思いを支えるとても大事な意識です。
その意識を、彼と一緒に磨くんです。
彼がダサいことをしていたら、見て見ぬふりをしないで、また、心の中で黙ってポイントを下げないで、ちゃんと「それ、ダサいからやめてよ」と言うことです。
あなたがダサいことをした時、彼に「それ、ダサい」と言わせることです。
美意識という、普段あまり口にしないけど私たちの行動の指針になっていることを、ちゃんと言語化して彼と共有すること――これだけでカップルの仲はすごく深まります。
ちなみにわたしたち日本人の美意識のなかで、とりわけ幅を利かせているのは「バランス」だそうです。
バランスが悪いものを見て、人は美しいと思わないそうです。
つまり、彼と美意識を意識しあうというのは、バランスのいい人格を育てるということです。
バランス感覚のいい人の恋愛って、それなりにラブラブで長持ちしているオトナな恋の感じがしませんか?(ひとみしょう/作家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)