ハウレコ

彼にとっての一番の理解者になりたいなら、彼に「男らしさ」を求めてはいけない

ハウコレには何度か似たような趣旨のことを書いていますが、今一度、世の女性たちにお伝えしたいことがあります。

彼に「男らしさ」を強要すると、彼はあなたから逃げていきます。

今日はその理由について詳しくお伝えしていきましょう。

writer:川口美樹男性と女性の考え方の違いはどこから来るのか?少し前に「男性脳と女性脳の違い」が話題になりましたが、現代の脳科学では男女の脳に、性格を分けるほどの決定的な違いはないとされています。

でも、男女の考え方には一般的に大きな違いがあるのは事実ですし、あなたもきっとそう感じるシーンが過去になんどもあったはずです。

その違いは一体どこからやって来るのか?それが「社会から求められている役割」の違いです。

男の子が仮面ライダーを目指し、女の子がケーキ屋さんを目指すわけ小さい時に将来の夢を聞かれたときに、男の子はスポーツ選手や仮面ライダー(的な正義のヒーロー)などを選び、女の子はお花屋さんやケーキ屋さんを挙げることが多いですよね。

あんなに小さい時からすでに、男性は「競争の中を勝ち抜くかっこいい男」が「素晴らしい」という思い込みを植えつけられているのです。

一方の女性は、「可愛く、華やかに、周りと協調すること」を求められています。

この差が、あとあとになって男性と女性の考え方の違いを生んでいくことになります。

男性はなぜ自分の非を認めたがらないのかちょっとした口論がキッカケだったけど、いつの間にかよくわからない論理武装で論破されていた。

明らかに向こうの過失なのに、全然謝ってくれないし、むしろキレられる。

あなたにもそんな経験があるかもしれません。

なぜに男性はこんなにもプライドが高く、自分の非を認めようとしないのでしょうか。

実は先ほどの「競争の中を勝ち抜くかっこいい男」でありたい、という無意識がそうさせているのです。

しかも、本人が自分のことを「競争の中を勝ち抜くことができなかったかっこ悪い男」だと思っていれば思っているほど、それ認めたくないという心理から、謝ることを許さなくなってしまうのです。

男性は「世間の求める男らしさ」に生きづらさを感じているさて、ここからが大事なところです。

あなたがもし、彼の一番の理解者になり、今後も彼のそばに居たいと願うなら、彼に「男らしさ」を求めないことがとても重要です。

彼があなたよりも仕事を選ぶのは、「出世できなかったら大事な女一人も守れない」という恐怖があるから。

彼がいろんな女性にちょっかいを出すのは、「何もない自分にせめてモテていることで自信を持ちたい」という願いがあるから。

彼がいつまで経ってもプロポーズをしないのは、ただでさえ長時間労働で疲弊しているのに、「自分の力で家族を養っていくこと」に加えて「家事や子育てまでこなすこと」に自信が持てないから。

それだけ世の男性たちは「あの時憧れたようなヒーローになれていない自分」に自信をなくしているのです。

そんなタイミングで、唯一心を許せると思っていた彼女から、忙しくてもかまってほしい、デートの時には常にリードしてほしい、プロポーズなどの重大な決断は彼にしてほしい、そんな「男らしさ」を求められたらどう感じるでしょうか?「ここは俺が安心していられる場所じゃない」、そう思ってあなたの元を離れていくのです。

あなたがすべきことは彼を安心させてあげること「そうは言うけど、こっちはこっちで大変なんじゃ!」とお怒りの女性もいるかもしれませんが、そんなことでは「俺だって私だって」の水掛け論になって何も進展しません。

欲しければまず与えること。

この原則に立ち返るべきです。

彼にかまって欲しければ、まずは「仕事頑張っていてすごいね、偉いな。

でも無理しないでね」といってあげること。

彼に浮気して欲しくなければ、まずは「あなたはあなたのままで十分に素晴らしいんだよ」と伝えてあげること。

彼にプロポーズして欲しければ、「お金も家事も育児も、二人ならなんとかなるよ」と、一人で背負わなくていいんだという安心感を与えてあげることです。

そんなことで彼を甘えさせることにならないか?という不安を抱く必要はありません。

人は「安心できる環境に入った時にこそ本領を発揮できる」のです。

その安心できる環境に依存するか、そこを軸に自立するかはその人の人格の問題。

仮に依存する人間になったとしてもそれはあなたの責任ではなく、彼の問題です。

もし、あなたが彼の一番の理解者でありたいと願うなら、彼が何と戦っているのか、その見えない敵の正体はなんなのか、それを一番に理解してあげてください。

そしてその恐れを解消してあげることが、彼からの愛を引き出すことにつながるのです。

(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)

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