結婚してすぐに離婚するカップルと、末長く一緒にいるカップルの違い
僕は常々、「多くの人にとって恋人にふさわしい人と結婚相手にふさわしい人は全然違う」ということを力説しています。
なぜかというと、結婚してすぐに離婚する人の傾向を追っていると、「恋人としてふさわしい人」と結婚した人が多いからなのです。
「え!?恋人としてふさわしい人と結婚すると離婚するの?」って思いますよねいやぁ、実は、そうなんですよ。
あんまり知られてないんですけどね。
writer:川口美樹離婚する理由の第一位が「性格の不一致」である事の意味離婚を決めた人の理由を統計で調べると、男女ともに「性格の不一致」がダントツ1位。
次が「お金問題」「浮気問題」、その次が「暴力・モラハラ問題」と続きます。
ただ、社会的な体裁を気にして、そのお金・浮気・モラハラなどの原因も「性格の不一致」として記載していることもあるので、「性格の不一致」にも色々あるのだと考えると良いでしょう。
ここで、不思議に思ってほしいのですが、「それって付き合ってるときに気づけなかったの?」ということ。
浮気はともかく、お金遣いが荒いとか、モラハラ気質のところがあるとか、さらに価値観の違いなんて、会話してればわかりそうなものだけど…って思いますよね。
これ、実は相手が「彼氏」の時はわからないように隠すことができるんですけど、「夫」になると隠せなくなるので表に出てくるんです。
特に同棲をしていないカップルはこの問題に気づきにくいです。
理想のカップルと理想の夫婦は違う一般的に「理想のカップルだね」と言われる人の特徴はこんな感じですよね。
・スマートでかっこよくて優しい男性と、可愛くてキュートな女性・紳士的で気遣いをしてくれる彼氏、大きな器で包んでくれる彼女・おしゃれでインスタ映えするようなライフスタイルをしているこれが悪いとは言わないのですが、これ、全部「演じられる」んですよね。
男性も女性も「理想のカップル像」を無理して作ることができるんです。
なぜ、「会ってるその間だけ」頑張ればいいから。
何も24時間その自分である必要がないので、そんなに無理している感もありません。
一方の「ずっと一緒にいる夫婦」の形はこんな感じです。
・お互いのだらしないところ、しょうもないところを理解しあっている・互いのわがままを認めあい、それぞれ自立し程よい距離感がある・決してインスタ映えしない、当たり前の日常に幸せを感じているこれらは決して「演じることのできない」素の自分同士で作れない関係なんです。
基本毎日一緒にいるわけですから、ごまかしが効きません。
理想のカップルは「非日常・キラキラ」を大事にし、理想の夫婦は「日常・コツコツ」を大事にしているんです。
必ずしも理想の彼氏=理想の旦那とは言えないもちろん中には、彼氏としても申し分なし、旦那になったらなったで申し分なし、というSSRのレア男性を引き当てる人もいるのですが、それは本当に全体の0.1%の話です。
恋愛が苦手なオクテ男子が、結婚してみたらものすごくいいパパになったなんて話はよく聞きます、逆にトキメキが止まらない!勢いで結婚したらとんでもない地雷だった、なんて話もよく聞きます。
きっとあなたも「彼氏に妥協はしたくない」という思いがあると思うのですが、その「妥協したくない」ポイントが、「理想の彼氏」寄りのポイントなのか、「理想の夫」寄りのポイントなのかをよく分析しておく必要があります。
今の彼が「理想の彼」なのか「理想の夫」なのかをチェックそして今の自分が、彼と「理想のカップル」として付き合っているのか、「理想の夫婦」として付き合っているのか、もきちんと見極めてください。
見極め方は簡単です。
自分の両親をイメージすればいい。
自分の両親が仲がいいなら「両親のような関係性が作れているか」とベンチマークにし、自分の両親が仲が悪いなら「両親のような関係性になっていないか」と反面教師にしましょう。
あなたがもしこの先、今の彼との未来に不安を感じたら、「彼氏としては好きなんだけど、パートナーとして見ると問題があるかも?」というところに気づいたということです。
苦渋の決断になるとは思いますが、その違和感は無視しないほうがいいと思いますよ。
(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)