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彼を手のひらで転がそうとする悪い女、彼が手のひらで転がりたくなるいい女

「男性を手のひらで転がしている」=「恋愛上手な女性」そんなイメージを持っていませんか?あるいはそんな主張を耳にして、「自分には可愛げがないから無理」とか「小悪魔的になんてなれない」なんて卑屈な気持ちになっている人もいるでしょう。

特に恋人のいる女性の場合、「自由にさせてあげたい気持ちがある反面、彼の気持ちが自分から離れていかないかも心配」という矛盾した気持ちを抱えていて、「あぁ、私も上手に彼を手のひらで転がせるような余裕が欲しいわ!」なんて思っているのかもしれません。

いずれの場合においても、彼がその人の手のひらで転がることはありません。

というより、「彼を手のひらで転がせるようになりたい」という発想自体が、恋愛下手への一歩を踏み出していることに気づいていないことが心配になってしまいます。

writer:川口美樹なぜ「手のひらで転がしたい」と思ってしまうの?一言に「手のひらで転がす」と言っても、いろんな解釈を持っている人がいると思うので、この記事では「相手を思い通りに動かすこと」と定義したいと思います。

手のひらで彼を思い通りに動かしたいと思っているということは、その背景に「思い通りにならない現実」があるからだと思うんですよね。

「なかなか自分との時間を作ってくれない」とか「すれ違いが多くて衝突することが多い」とか、そう言った類のことが多くなるとストレスを抱えます。

そのストレスフルな状況から「脱したい」という思いが強くなると、「手のひらで転がしている感じ」がノンストレスで上手く付き合っているように見えて、楽そうに見えるんですよね。

馬は信頼できる騎手にしか手綱を握らせないところで、あなたは乗馬の経験ありますか?なくてもいいんですが、漫画やテレビで「馬と騎手の信頼関係」について見たことはありませんか?どんなに気性の荒い馬でも騎手次第では、大人しく従順になり走り方まで変わってしまうという話です。

身近な例だと犬などのペットがわかりやすいのではないでしょうか。

内向的なわんちゃんの場合、接する人間が誰になるかによって態度が激変したりすることありますよね。

飼い主さんがリードを握っている分には大人しく歩いているけど、他の人がリードを持つと不安になって動かなくなったり、リードを振り払おうと暴れたり。

つまり、動物たちは「誰が手綱を握っているのか」をきちんと理解しているということ。

そこに信頼関係があれば言うことを聞いてくれますし、信頼関係がなければ暴れまわります。

実は男性(というか人間全般に言えることですが)との関係もこれに近いものがあります。

思い通りにしようとすればするほど、思い通りにならないこれは知り合いの乗馬スクールの先生の言葉なのですが、とても印象的だったのでご紹介したいと思います。

「『上手に乗りこなそう』と思わないこと。

まずは馬に『こいつは背中を預けても大丈夫なやつだ』と安心させないと。

そっからしか始まらんのよ」めっちゃ深い…。

どうでしょう、あなたは彼を『上手に乗りこなそう』と思っていませんでしたか?彼はあなたに安心して「背中を預けてもいい」って思えているでしょうか?過去に乗り気じゃないのに無理やり走らせようとしたり、信頼関係も築けていないまま鞭で叩いてしまったことが一回でもありませんでしたか?そうやって「自分の思い通りに動かそう」と思えば思うほど、相手は反発して結果的に「思い通りに動かなく」なってしまうんですよね。

手のひらで転がりたくなる居心地の良さを提供しようもし彼があなたの「手のひらで転がっていない」と感じるなら、それは「彼があなたの手のひらで転がりたいと思っていない」ということでもあります。

キツい言い方になりますが、あなたを信用していないということに他なりません。

まずは彼との関係をノンストレスなものに近づけたいなら、「手のひらで転がそう」なんて思考は一切捨てることです。

彼の気持ちに寄り添い、彼に居心地の良い環境を提供し、「あなたの言うことなら聞き入れたい」と思ってもらえるような信頼関係を築きましょう。

それが男性を手のひらで転がしているように「見える」女性たちが裏側でやっている努力なんですよ。

(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)

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