ハウレコ

彼に長く愛されるのは「笑いに変える力」を持っている彼女

女子の偉いところは、つねに恋愛に真剣なところです。

彼との関係が少し冷めてきたかなと危惧したとき、彼はそのことをなんとも思っていなくて相変わらずのんびりしていても、彼女のほうは真剣に誰かに相談したりするでしょ?いつも恋に愛に真剣な女子の姿勢は本当に偉いなあと思います。

writer:ひとみしょう■彼はどうすればいいのかがわかっていないとはいうものの、彼だって本当はふたりの関係を真剣に大切にしたいと思っています。

なにも遊び半分で付き合っているわけでもなければ、女子がよく言う「女なら誰でもいいと思って」付き合っているわけでもないんですよね。

彼は彼なりに真剣に彼女のことを思っています。

ただ、男子って、恋愛において「本当はどうすればいいのか」がわかっていなかったりするんですよね。

たとえばカップルでケンカして、彼女が「3日くらい口をきいてあげないんだから」と、すごく強気な姿勢をとっているとき、彼から音沙汰がなかったとします。

そのとき彼女は「わたしになんの連絡もしてこないということは、彼はまだ意地を張っているのだろう」と思うのかもしれないけれど、たいていの場合、彼は意地を張っているどころか、どうしていいのかわからずオロオロしています。

恋や愛を前にして、女子は自分流に(あるいは女流に)ある程度うまくやれるけど、男子はさっぱりダメ、ということです。

■女子のほうがたくさん持っているものそういう男子にとって、長く愛したいと思う彼女とは、物事を笑いに変える力をもっている彼女です。

たとえば、カップルでケンカをしても、どこかのタイミングでそのケンカをなかったことにするくらいの笑いをとれる彼女のことを、彼は長く愛したいなあと思います。

あるいは、彼が仕事を失ったとき、「明日からどうやって生活するのよ!はやく職安に行ってきなさいよ」と言う彼女より「ハハ!会社をクビになったんだ!ウケる!」と笑い飛ばしてくれる彼女のことを、彼は長く愛したいと思います。

つまり、女子がどれだけ彼氏に「安定感」とか「男らしさ」とか「お金を稼げる能力」を求めたところで、そういう能力は、本当のところ、女子のほうがたくさん持っているんですよね。

もちろん彼は彼なりに男らしくありたいとか、しっかりとお金を稼げる男になりたいなどと思って真剣に努力しています。

でもどれだけ努力したところで、やっぱり女子が持っている潜在的な能力にはかなわないところがあるんです。

■彼女のほうが優秀なんですこの原稿を書いている今、ある大学における「男子を有利にさせる加点操作」がテレビなどで話題になっています。

この件について、ある識者は「男女の採点をおなじ基準でしたら、人数的に女子が多めに合格することになる」と言います。

もちろんだからといって、男子に有利になる採点をするのは馬鹿げたことだけれど、もともと持っている能力は女子のほうが高いという証左ともいえるでしょう。

もちろん、この試験においての話題ではありますが。

ほかの試験――たとえば入社試験においても、成績は女子のほうが優秀だと聞くので、根本的には男より女子のほうが優秀というのは、よくあることなのでしょう。

恋愛において、男子は「彼女のほうがおれより人間的に優秀かもしれない」と思っています。

彼が年上であなたが年下であっても、彼はある面においては彼女のほうが優秀だと思っています。

彼より優秀な彼女に、どのように振る舞ってもらいたいと彼は思っているのか?余裕ある温かな態度で接してほしいと彼は思っています。

つまり笑いを適当と思える場所に差し挟んでくれることを彼は望んでいるのです。

(ひとみしょう/作家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)

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