そもそも男子は「エッチしたら好きになる」生き物なんです
そもそもセフレという言葉を気軽に使うのがよくないんですよね。
セフレというのは、昔は、エッチをスポーツのように「割り切って」楽しむ相手のことを指していました。
そういう人たちは「ただのスケベ」ではなく、むずかしいことを真剣にやっている人たちです。
なぜならふつうは、エッチすれば相手に感情移入してしまって、つまり割り切れない感情とセットでエッチをすることになって、とてもスポーツのように楽しむどころではなくなるから。
エッチから、相手に対する特別な感情を抜いて、相手に対する思いやりだけを残す――こういう高度なことができる関係がセフレの関係なのです、ホントは。
今は「セフレの彼のことが好きになってしまいました」とか「セフレから本命の彼女に昇格したいのですが」という女子が多いですよね。
writer:ひとみしょう■男にとってエッチとは「ヤラせていただくもの」さて、先にエッチしてあとから彼のことが好きになったとか、彼の本命の彼女になりたいと思っている人は、まず「彼はわたしのことが好きなはずだ」と思うところから始めるといいです。
男ってエッチした女子のことを好きになるから。
エッチって、男にとって「ヤラせていただくもの」なんです。
つまりエッチにおいては、男が「下」で女子が「上」のポジションをとっています。
男子はこれまで、「いかにヤルか」を真剣に考えてきました。
「いかに女子にヤラせてあげるか」という発想でエッチを考えてきた男子はいません。
野球部やサッカー部のモテモテのエース級男子は「女子にヤラせてあげる」という発想を持っていたのかもしれないけれど、多くのふつうの男子にとって、エッチとはヤラせていただくものなのです。
■男子の女子観つまり女子は、男子が欲しがっている「すべてのもの」を持っている――これが男子の女子観なんですよね。
だから「ヤル・ヤラない」で男子と押し問答して、あなたがヤラせてあげなかったら、その翌日から彼は口をきいてくれなかったのです。
彼、へそを曲げてしまったのです。
下からはるか上を仰ぎ見るようにして、あんなにお願いしたのになぜヤラせてくれないの?おれの切実な願いを断る、そんな冷徹な感情しか持っていない女子のことなんかまともに相手できないな、というのがヤラせてくれなかった彼の心情なのです。
とにもかくにも、一度エッチした女子に対して、彼は「ありがとう」と思っています。
同時に「おれの最大の望み(つまりエッチ)をかなえてくれた彼女はおれにとって女神だ!おれは彼女のことが好きだ!」と、彼は思っています。
だから「セフレ」の本命の彼女になりたいと思っている人は、安心して堂々と「付き合ってよ」と言うといいです。
そしたらきっと付き合ってくれます。
■付き合ってくれないケースがあるとするならとはいえ、みんながみんなそのパターンではないから「付き合うためには」というハウツーが求められているわけで。
付き合ってくれないケースがあるとするなら、彼に人としての優しさが足りないケースか、本当に彼があなたのことをセックスを一緒に楽しむ相手だと認識しているケースか、です。
人としての優しさが足りないというのは、同じシーツにくるまった相手に対して、最低限の思いやりをかけることができないということで、これは男としてどうなのかなと思います。
つまり自分の欲を満たすためだけに女子を利用しただけ、と思われてもしかたないじゃないということです。
彼があなたのことを、セックスを一緒に楽しむ相手だと認識している場合は、これはあなたが「マジで好きです、付き合ってください」と言えば、それなりにちゃんと対応してくれるはずです。
「いや、じつは純粋にセックスだけを楽しむ関係でいたいのだけど」と正直言ってくるとか、「うん、付き合おう」と言ってくるのか――いろんなパターンがあると思うけれど、少なくとも人としてきちんとした話にはなるはずです。
ちなみに、冒頭に書いた「昔ながらの定義におけるセフレ」って、今のセフレの関係の何倍も、相手に対する思いやりに満ちている関係です。
つまりヘンに相手に思わせぶりな態度をとらないという姿勢をマナーとして持っているんですね。
彼らはエロいけど、人を思う心の部分は、わたしたちが積極的に学ぶべきところだと思うのです。
(ひとみしょう/作家)今夜はちょっと、恋の話をしよう(ハウコレ編集部)