【舌は主役じゃない】彼を虜にする情熱的で可愛いキスのお作法
一時期、「上手なキスってどんなキス?」ということに興味があって、いろんな人のコラムや本、キスの研究(専門用語でフィレマトロジーと言う)を読み漁ったことがあります。
そこから見えてきた結論は、キス上手な人は「舌よりも唇を使っている」ということ。
これはとても意外でした。
てっきり舌をいかに情熱的に絡ませるか?がポイントだと思っていたので、目からウロコがポロポロ落ちたのを覚えています。
なぜ舌ではなく、唇の使い方が大事なのでしょうか?writer:川口美樹唇には「感じる」神経が集まりまくっている唇は実は、全身の中でも特に神経が集中しているいわば「敏感な」箇所。
それは指の100倍で、性器でさえもそれに勝てないと言われるほど(*1)です。
いわば一番感じやすい場所でもあるんですね。
それらの密集した神経たちが、脳にいろんなデータをダイレクトに届けています。
中には「相手が子どもを産むのに適した遺伝子を持っているかどうか?」なんて情報もあるぐらいです。
その結果、脳からはドーパミン(快感)・オキシトシン(愛情)・アドレナリン(情動)などがバンバン放出されて、血行が良くなりまさに痺れるような感覚になるというわけです。
つまり、唇にどのような刺激を与えるのか、ということがキスを制する上で必要な鍵となるのです。
(*1)『心のリュックを軽くする 自分の感情にあやつられないための21のヒント』(著:エルサ・プンセット)より唇の柔らかさを活かすなら「はふ~」の形で試しに「はふ~」と息を吐いてみてください。
そうすると唇がふっくらした形になるはずです。
この「はふ~」の形がキスの最初にすると良いとされる形です。
ついばむようなフレンチキスをするときに、口先を尖らせて「チュっ」とするのも仕草は可愛らしくていいのですが、それだと唇全体を活かしきれないんですよね。
唇の柔らかさは表面というよりも、その下部(下唇なら上部)から裏側にかけて顕著になるので、そこを活かす為にも「はふ〜」の形が効果的です。
実際に、自分の手に「口先を尖らせてチュっとする」キスと、「『はふ~』の口の形のままの」キスをしてもらうとその違いに気づくのではないかと思います。
前者はちょっと硬くて圧を感じるのに対し、後者は柔らかい下唇の弾力を感じるのではないでしょうか。
舌を使い出すのは焦らし切った後「はふ~」の形でお互いの唇に触れ合った後は、上下の唇を挟むようにしてキスしていくと、より「焦れったく」なり相手の気持ちが高ぶっていきます。
この時、男性は急いで舌を入れてこようとする場合がありますが(男性はディープキスこそが正義だと勘違いしている人が多い)、そういう時はフッと顔を話して「まだだよ」というサインを送ってあげましょう。
唇への愛撫のバリエーションに困ったら、唇以外の場所に移行してもOK。
耳にも「感じる」神経が集中しているので、これまた「はふ~」の形で攻めるとGOODです。
(稀に耳は生理的に受け付けない人もいるので、それは反応を見ながら)それじゃいつ舌を使うサインを出したらいいのか?ということですが、それはあなたが「そうしたくなった時」でいいのではないかというのが個人的な意見です。
ここまでは舌を使っていないので、比較的穏やかで可愛い(でも積極的な)攻め方ができています。
ここで「もう限界~!!」という感情の元にグッとスイッチを入れて舌を絡め出すと、それまでの穏やかさとのギャップで、より情熱的な自分を演出することができるのです。
キスを大事にすればするほど、あなたは綺麗になる人が一生涯のうちキスをする回数は25,000回、時間にして約336時間だとされています。
(海外のデータなので日本はもっと少ないかもしれませんが)キスには血行を良くしストレス値を下げる効果もありますが、その一回一回が、腰が砕けるほどに情熱的で痺れるものだったらどうでしょう?肌のツヤは良くなり、ストレス耐性が強くなり、より多くの愛に満ちた人生になりそうなことは間違いありません。
たかがキス、されどキス。
これを機に、一回一回のキスのクオリティにこだわってみませんか?(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)