「かわいさ」より「自己容認力」を磨いたほうが彼とラブラブになれる
ごく簡単に言えば、自分で自分のことを好きになることを自己容認といいます。
じつは恋愛って、この自己容認力が高ければ高いほどうまくいくようにできています。
なので、たとえば、彼ともっとラブラブになりたいと思えば、自己容認力をつけるとそうなれます、というのが王道をゆく答え。
「わたしがもっとかわいくなれば彼氏にもっと愛されるはず」と思っている人もいると思うけれど、かわいくなるというのは、自分で自分のことを認めることができるようになるための1つの方法、つまり枝葉であって、あくまでも幹は自己容認力なんですよね。
writer:ひとみしょう■自己容認力が強い人の恋愛がうまくいく理由自己容認力が強い人の恋愛がうまくいく理由は、自己容認力が強い人には、おなじく自己容認力が強い人が寄ってくるから。
自己容認力が強い人とは、自分のことを認めるのとおなじくらい相手のことも認める人だから、つまらない恋愛トラブルが少ないんです。
彼のことが好きだけど、なぜかいつも彼とケンカになってしまうというのは、あなたと彼とがもっている自己容認力が低い――つまり、あなたも彼も、心のどこかで今の自分のことを自分であまり認められていなくて、いつも心に隙間風が吹き抜けているとか、どこかしら地に足がついていない感覚があって、それをどうすればいいのかわかっていないからなんですよね。
■女子が自分で意識していないことじつは男子は、一般的には女子より自己容認力が低いんですよね。
自分で意識していないかもしれないけど、女子は愛のある世界がどういう世界かというイメージを、漠然とではあっても持っているんですよね。
だから自己容認力が低くても最後はそこにたどり着けばいいという目標みたいなのを持っています。
だから、なんだかんだ言っても、女子はそこにたどり着こうと思えば可能。
目標が見えているから。
でも男子は目標すら見えていないことのほうが多い。
愛のある世界をイメージできないものだから、たとえばケンカする男子はすぐケンカするし、彼女の前で不機嫌になる男子はしょっちゅう不機嫌になります。
目指すべき場所が見えていない、つまり目標が見えていないから。
それに、女子は、自己容認力高めの、たとえば年上の男子と交際しようと思えばわりと簡単にできるけれど、男子が自己容認力高めの女子と交際しようと思えば、なかなかむずかしいものです。
自己容認力高めの女子はたいてい、自分と似たような、精神年齢高めの男子と交際しているから。
■うっかり非ラブラブに転落してしまわないために彼ともっとラブラブになりたいと思っている人は、彼がどれくらい自己容認力を持っているのかを見極めるといいです。
自己容認力って、その人の前提というか、ほぼ言語化されることのないその人の考え方のベースだから、よくよく彼とひざをつき合わせて話さないと見えてこないかもしれないけれど、でも相手が持っている前提となっている考え方を知らないとなかなかラブラブになれないから。
彼がもし、自己容認力低めなら、あなたが彼女として彼をフォローしてあげるといいです。
そしてできれば彼も、あなたの自己容認力が高まるようにフォローする。
お互いに、相手の自己容認力が高くなるようにフォローしてあげる――言葉にすれば「そんなカップルっているの?」みたいに聞こえると思うけど、でもラブラブなカップルってそういうことをやっています。
あなたから見て「ラブラブそうに見えていいな」と思えるカップルって、そういうことが言外の前提としてあるんですよね。
とくに若いときって、なにをやっても自分で自分のことが好きになれず、大きく精神的なバランスを崩してしまうときだってあると思うけれど、ラブラブなカップルって、相手の精神的なバランスに配慮しあっているんですよね。
というか、そういう配慮のあるカップルのことを「ラブラブなカップル」と呼ぶはずで、見た目だけキラキラのカップルとか、見た目だけラブラブのカップルというのは、キラキラやラブラブを根底で支えるものがないから、うっかり非キラキラや非ラブラブに転落しちゃうんです。
(ひとみしょう/作家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)